What we do
アクプランタでは、現在アメリカでの穀物市場を狙い、パートナーとの現地実証試験を行っています。実際に現地圃場での調査も行います。
講演会や勉強会等、日本全国、世界各地に足を運んで行っています。
アクプランタ株式会社は、理化学研究所にて発見され、特許化された「酢酸が植物の乾燥・高温耐性を強化する」という技術を基に立ち上げた理研発ベンチャー企業です。現在は、植物の乾燥・高温への耐性を強化する「Skeepon(スキーポン)」というバイオスティミュラント資材(植物活性剤)を開発・製造・販売しています。
バイオスティミュラントとは日本語で「生物刺激剤」のことを言い、植物が元来持っている耐性の強化や成長の促進を促して品質や収量を向上させる資材を指します。肥料、農薬に続く第3の農業資材として注目されており、2014年には1,400億円であった世界市場規模が、2018年には2,000億円に達しています。2022年には3,500億円を突破すると予測されている*急成長の分野です。Skeeponは植物に共通して存在するメカニズムに作用するため、農業、ゴルフ場、緑化事業、家庭園芸などで全ての植物に使用できます。2019年夏より製品販売を開始しており、現在は作物向け、芝生用の製品をそれぞれ発売中です。さらに、2024年度は、以下のプログラムへの認定・採択をいただいており、また複数のピッチコンテストで受賞をしております。
*農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業 「世界の気候変動を生き抜く「シン・緑の革命」」
*国際協力機構(JICA)「中小企業・SDGsビジネス支援事業」
【認定・採択されたプログラムと受賞歴】
・理化学研究所認定ベンチャー
・JA ACCELERATOR 優秀賞
・三菱UFJ技術育成財団 2019年度第1回研究開発助成事業
・TECH PLANTER アグリテックグランプリ 最優秀賞
・農林水産省 平成31年度フードバリューチェーン構築推進事業(インド)
・NEDO「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」事業採択(2021~)
・農林水産省「みどりの食料システム戦略」スタートアップ支援事業採択(2021~)
・Jetro「Sillicon Valley Pitch Night」最優秀賞(2023年)
・生研支援センター「Agrifood SBIR ピッチ2023」ビジネス構想最優秀賞(2023年)
・超DXサミット(日本経済新聞社主催)最優秀賞(2023年)
・THRIVE Global Impact Challenge 2023ファイナリスト(2023年)
Why we do
オフィスの一角で試験をしています
Skeeponの投与により、乾燥条件下でブロッコリーを植付後のストレスから守り、欠株を減少させることができました。
近年、地球温暖化や気候変動によって作物の収量の減少や品質の低下、砂漠化といった問題が多発し、それによって食糧問題が引き起こされています。アクプランタ株式会社では、「科学の力で緑を守る」という企業理念を掲げ、世界中の食糧問題や環境問題の解決を目指しています。この大きな目標に向けたファーストステップとして、まずは身近な環境問題に貢献したいと思っております。例えばここ数年の日本では、夏の記録的な猛暑や少雨の影響を受け、農業現場では農産物の収量や品質の低下などが各地で頻発しています。また、ゴルフ場では芝が焼ける、枯れるといった問題が深刻化しており、特に十分な散水設備を持たないゴルフ場ではコースの大部分が枯れてしまったというケースもあります。このように、猛暑や少雨といった異常気象は様々な問題を引き起こしており、Skeeponはその適応策の1つとなると私たちは考えています。
さらに、最近では国際的にSDGs(持続可能な開発目標)が謳われており、国や政府、企業などはその達成に向けて、それぞれ活動に取り組んでいます。しかし、2018年7月に発表された各国のSDGs達成度の評価では、「目標13:気候変動に具体的な対策を」「目標14:海の豊かさを守ろう」という目標に対する日本の達成度は最低レベル*となっており、この目標に対する国内のアクションは喫緊の課題だと言えます。
*朝日新聞 「2030 SDGで変える」
How we do
アクプランタは元理化学研究所の研究員で、現在は東京大学 大学院農学生命科学研究科特任准教授の金博士を社長とする、理研発のアグリテックベンチャーです。少数精鋭のチームなので、一人一人が会社全体の状態や将来像を共有・理解し、裁量権を持って仕事に取り組んでいます。また、ビジネス部門と研究部門との隔たりがなく、普段から活発な情報交換やディスカッションを通して、お互いの視点から事業をより成長させようと考えています。