「このまま、今の延長線で働き続けるのだろうか」
20代後半、30代と仕事を続け、できることが少しずつ増えてくると、ふとそんなことを考える瞬間があるのではないでしょうか。
もっと専門性を高めたい。もっと大きな仕事をしたい。もっと成長したい。
もちろん、それも大切です。
でも、仕事に慣れ、少し周りが見えるようになったからこそ、
「自分の仕事は、誰のためになっているんだろう」
「この仕事の先に、何が残るんだろう」
そんなことを考える人もいるのではないかと思います。
私自身も、そんな一人です。
地方ベンチャーで働く、という選択肢
私はもともと東京の大手企業で経営コンサルタントとして働いていました。
今担当している管理部門に従事した経験はありません。
そんな私が今、福岡の農業ベンチャー、クロスエイジで働いています。
地方のベンチャーで働くというと、「キャリアの選択肢が狭くなるのでは」「これまでの経験が生かせないのでは」と感じる人もいるかもしれません。
実際に働いてみて感じるのは、むしろその逆です。
会社がまだ成長の途中にあるからこそ、決められた仕事だけをするのではなく、自分で考え、仕組みをつくり、会社そのものを前に進めていく機会があります。
私が携わる管理部門も同じです。
数字を集計する。決算を締める。制度を運用する。
もちろん、どれも大切な仕事です。
でも、それだけではありません。
「この数字から、経営として何を考えるべきか」
「事業が成長するために、どんな仕組みが必要なのか」
「これから大きくなる会社に、どんな組織やルールが必要なのか」
そんな問いを、経営や事業に近いところで考える。
完成した会社の一部分を担うのではなく、これからの会社をつくる側に回れる。
それが、地方ベンチャーで働く面白さの一つだと思っています。
自分の仕事と、その先にいる人との距離が近い
もう一つ、クロスエイジで働いて感じることがあります。
それは、自分の仕事の先にいる人が見えやすいということです。
私自身が畑に立って農産物をつくっているわけではありません。
それでも、会社の数字を整えることも、仕組みをつくることも、組織を強くすることも、会社の成長につながっています。
会社が成長すれば、より多くの農業者と仕事ができる。
地域に新しい仕事や雇用をつくることもできる。
農業という産業を、次の世代につないでいくこともできる。
管理部門の仕事も、その未来につながっています。
私には子どもがいます。
子どもたちが大人になる頃にも、地方に魅力ある仕事があってほしい。
農業が産業として続き、そこで働くことが魅力的な選択肢であってほしい。
その未来を自分一人でつくれるとは思っていません。
でも、自分の仕事を通じて、その未来をつくる一人にはなれる。
そう思えることは、私にとって働く意味の一つになっています。
農業への入口は、一つじゃない
クロスエイジには、農業に強い思いを持ち、新卒からこの会社で働いてきたメンバーがたくさんいます。
一方で、私のような入り方があってもいいと思っています。異業種の経験があるからこそ、客観的に判断して現場とすり合わせることで、さまざまな考え方がミックスされより強い組織を構築できるのではないかと。
経理、財務、人事、法務、IT、コンサルティング。
それぞれが別の場所で身につけてきたものを持ち寄り、一つの会社を強くする。
それもまた、「農業を魅力ある産業に」するために必要なことだと思います。
20代、30代は、まだまだキャリアの途中です。
だからこそ、「今まで何をやってきたか」だけではなく、
「これから、自分の力を何のために使いたいか」
で次の仕事を考えてみてもいい。
仕事の先に、会社の成長が見える。
その先に、地域や農業が見える。
そして、さらにその先に、次の世代の未来が見える。
そんな場所で働くことも、一つのキャリアの選択肢ではないでしょうか。
農業をしなくても、農業の未来はつくれる。
私たちは、いろいろな経験や専門性を持った仲間と、その未来を一緒につくっていきたいと思っています。