第1回では、代表・白鳥和明が18歳の頃に抱いた「いつか自分の会社をつくりたい」という思いから、さまざまな経験を経て、2006年に株式会社ステップを創業するまでをご紹介しました。
今回振り返るのは、その先の20年です。
創業後、一つひとつの仕事や経験を重ねながら、ステップはBA、SIT(システム統合テスト)、PMO、SIへと事業領域を広げていきました。その歩みの中で築いてきたのが、生命保険の「業務」と「IT」の双方を理解する専門性です。
一方、事業を広げる中でも大切にしてきたのが、「人の成長」でした。
今回は、創業から現在まで、どのように事業領域を広げ、現在につながる専門性と会社づくりの考え方を築いてきたのかをご紹介します。
BAから始まったステップ。事業を広げるきっかけは「失敗」だった
2006年5月に株式会社ステップを創業した白鳥。最初から現在のように幅広い領域を手掛けていたわけではありません。
創業当初に始めたのは、白鳥自身が経験を積み、得意としていたBA(ビジネスアナリスト)業務の受託でした。外資系生命保険会社で培ってきた経験を活かし、ステップとしての第一歩を踏み出します。
そんな中、グローバルコンサルティングファームから、業務システムを総点検するプロジェクトを受託することになりました。
ところが、この仕事で白鳥は思いがけない経験をします。
エラーを一つも見つけられなかったのです。
あらゆる条件が複雑に重なり合ったときに発生するバグ。それを見つけ出すテスト業務は、想像していた以上に奥深いものでした。うまくできなかったからこそ、その仕事の難しさと面白さに気づく。
この経験をきっかけに、SIT(システム統合テスト)にも取り組むようになります。その後、PMOやSIへと少しずつ事業領域を広げていきました。
BAからスタートしたステップにとって、エラーを一つも見つけられなかったという経験は、新たな強みをつくるきっかけの一つになったのです。
生命保険の「業務」と「IT」、双方を理解する強み
こうしてSIT(システム統合テスト)にも取り組むようになったステップ。そこで活かされたのが、これまで生命保険の仕事に携わる中で蓄積してきた、業務とシステム双方に関する知識や経験でした。
システムの知識だけではなく、「生命保険の業務そのものを理解していること」。これは、創業当初から手掛けてきたBA業務においても、当社を支えてきた大きな強みです。そして、その強みはSITでも活かされています。
生命保険会社では、基幹システムを中心に複数のサブシステムが連携しており、それぞれを異なる開発ベンダーが担当することもあります。各システムが単体では正しく動いていても、実際の業務としてすべてをつなげたときに問題が起こらないとは限りません。
ステップでは、他社が開発したシステムも含め、SITを設計から実施まで受託してきました。そこで求められるのは、ただ決められたテストを実施するだけではないのです。
システム全体と生命保険の業務フローを理解し、各ベンダーだけでは気づきにくいエラーや、実際にシステムを動かしたときに潜んでいる落とし穴まで見つけ出す。
ステップは、長年培ってきた業務知識とシステムへの理解、そして問題を見つけ出す力を評価され、こうしたSITを設計から実施まで任されてきました。
白鳥は、その強みについてこう語っています。
「当社は、外資系生命保険会社に対するBAからSITまでにおいて、国内でトップの存在であると自負しています」
SITはシステム構築の最終工程にあたるため、それ以前の工程で発生したスケジュールの遅れが、最後にしわ寄せされることも少なくありません。
そこで当社は、SITだけでなくPMO業務も受託し、プロジェクトの初期工程からスケジュール管理に関わってきました。
「こうした仕事ができるところは、そうそうないのでは」
白鳥は、自分たちの仕事についてそう語っています。
BAとして培ってきた生命保険の業務知識、SITで求められるシステム全体を見る力、そしてPMOとしてプロジェクト全体を管理する力。
それぞれを別々の仕事として捉えるのではなく、組み合わせながらプロジェクトを支援できることが、ステップならではの専門性となっています。
「ステップ」という社名に込めた、社員への思い
前回ご紹介した、独立を決意した白鳥に上司がかけた「Congratulation!」という言葉。
新しい道へ進もうとする自分を引き止めるのではなく、その挑戦を祝福してくれたことは、白鳥にとって今でも大切な出来事として残っています。自分がそうして背中を押してもらったからこそ、今度は自分が社員の挑戦や成長を応援する側でありたい。そんな思いは、その後の会社づくりにもつながっていきました。
設立当時から掲げてきた企業理念は「人を成長させる場を創造する」。
そして「ステップ」という社名には、社員に対して「会社を“踏み台”にして、次の仕事やポジションを目指してほしい」という思いが込められています。
白鳥は、とあるインタビューでこんな思いも語っています。
「お客様から『ステップの社員はかっこいいね!』と言われたいんです。輝いている社員と仕事がしたい」
そのために、社員のキャリアはもちろん、福利厚生や労働時間など、社員の生活を充実させるための取り組みにも力を入れてきました。
また、一人ひとりを同じ型にはめるのではなく、その人の良さを見つけ、それを生かせる仕事を任せることも大切にしてきました。本人が目指す方向に向けて成長できるよう、その人に合った仕事の機会を提供するという考え方です。
自分自身が「Congratulation!」という言葉で背中を押してもらったように、社員が次の「ステップ」へ進もうとするときには、その成長を応援したい。
「人を成長させる場を創造する」という理念にも、「ステップ」という社名にも、白鳥のそんな思いが込められています。
BAから始まり、SIT、PMO、SIへと事業領域を広げながら、生命保険の「業務」と「IT」の双方を理解し、プロジェクトを支える専門性を築いてきたステップ。そこには、事業とともに社員も成長してほしいという、創業当初からの思いがあります。
これからも私たちは、生命保険とITの専門性を磨きながら、一人ひとりが自分らしく成長し、挑戦できる会社であり続けたいと考えています。
当社の仕事や考え方に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ「話を聞きに行きたい」ボタンからご連絡ください。