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一陽来復

立春と節分


2月4日は「立春」。これより春の到来を告げる日である。
その前日、「節分」には自宅で豆まきをする、または全国各地の神社において催される節分祭の豆まき行事に参加する方も多いのではないだろうか。
豆まきをして鬼を祓うのは、なぜ、立春の前日、節分なのか。
それは、日本古来の暦である「二十四節気」において立春が一番目だからに他ならない。
二十四節気とは、春夏秋冬を各6つの季節、則ち一年を24に分かち、それぞれ相応しい季節名を付けたものである。
二十四節気において一番目の季節ということは、一年の始まり、つまり立春が正月と同等の意味を持つということに行き着く。
すると節分は大晦日にあたり、新しい年が来る前に厄払いするという想いを込めて、豆まきをするようになったと云われている。
新年を迎えるための行事と思えば、豆まきにもより一層身が入るのではなかろうか。



一陽来復

さて、我々、青工逢山の節分における華道作品をご覧にいれたい。
作品名は「一陽来復」。
鬼や魔を祓う力を宿すと考えられている柊と唐辛子を、ぐるりと取り込みうねるのは、枝垂れ柳。
魔を祓い、新年とも云うべき立春に清新の気を吹き込む勢いでうなりを上げている。
季節も人々の営みも繰り返し巡り、時を重ねていく様子を表した。
本作品を、AINEXTが立春を迎えるための節分飾りとした。
ご覧になる皆々様が、鬼を祓い福を呼びますよう祈念いたす。

一陽来復の一陽とは、冬から春になる兆しのこと、来復とは再び巡ってくること。
冬が終わりに近づき、太陽の光あふれる春が再び戻ってくる様子を表す。
転じて「悪いことが続いたあとに幸運がやってくる」という意味でも使われる。
心を改め、気持ち新たに光溢れる立春を迎えられたし。



おわりに

節分は立春を迎えるための準備、気構えをする日である。
とはいえ、豆まきや節分飾り、恵方巻などなど、楽しみも盛りだくさんであるから、皆々様も楽しみながら節分の一日を過ごし、幸多き新たな一年を迎えてほしい。


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