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AINEXTに妖怪現る?!

大変です!
赤くて巨大なむくむくした妖怪がAINEXTに現れました!!
どうやらハロウィンを前に、妖怪がお祭りの雰囲気に誘われてきたようです!

…もうお分かりでしょうか?
今回の青工逢山の「歳時記」華道作品は、ハロウィンをテーマとして「妖怪」を活けて参りました。

ハロウィンとは

毎年10月31日はハロウィンの日。
ヨーロッパ発祥のこの行事は、もともと秋の収穫を祝い、先祖の霊をお迎えするお祭りでした。
ご先祖様をお迎えする際に、悪霊も一緒に現れてしまい、作物を荒らしたり、子供を攫ったりしました。
そこで人々は、悪霊たちよりさらに恐ろしい仮装をして登場し、悪霊退散!!
この風習が現代では、子供たちがモンスターなどの仮装をして家々を回り、「トリックオアトリート!」と叫んでお菓子をねだる恒例行事となりました。
日本でもハロウィンイベントが定着しつつありますね。
仮装するのは、悪霊を驚かせて追い払うためだったのです。


ジャパニーズモンスター「妖怪」

日本のモンスターと云えば「妖怪」です。
妖怪が初めて認識された時期は定かではありませんが、平安時代「今昔物語集」に「百鬼夜行」が登場します。
古来日本では、異常気象や疾病の発生などを始めとする様々な自然現象は、妖怪が原因の一つであると考えられてきました。
今では原因が解明されている自然現象ですが、当時の人々は妖怪の仕業とし恐れていたのです。
この災厄の根源と思われた妖怪を、日本の人々はあの手この手で払おうとしたのが、今日も残っている魔除けの年中行事です。
日本から遠く離れたヨーロッパのハロウィンに通じるものがありますね。



トウガラシに込めた想い

さて、今回の作品に目を向けますと、全体が赤くてむくむくもっちりとしており、そこから魔女の長い爪のような、触手のような奇妙な真っ赤な物体が無数突き出ています。
「気味が悪い!」「怖い!」
と思ったそこの貴方。
青工逢山への賛辞と有難く受け取らせていただきます!
もっと言ってください(笑)

真っ赤な物体は唐辛子です。
日本の魔除けと云えば、唐辛子がその代表の一つに挙げられます。
濃い赤色が、太陽や炎を連想させ、妖怪などの魔を焼き払うと考えられた説や、あまりの辛さに魔が逃げ出すとされる説があります。
ところで、飾っている途中で、唐辛子が割れたり取れて落ちたりすることがあります。
これは、唐辛子が人の身代わりになって災厄を受けてくれた、縁起の良いことと云われています。
さあ、AINEXTの悪霊、妖怪も払ってみせましょう!

ちなみに、小さなかぼちゃのような実が入っておりますが、それも唐辛子の一種(観賞用)なのです。
驚きですね!


最後に

古代ヨーロッパ人も日本人も、それぞれ悪霊や妖怪の存在を信じ、それを追い払おうと奮闘してきました。
現代では年中行事として魔除けの型が残り、悪霊も妖怪も多くの人々が文化として楽しんでいます。
青工逢山流、和のハロウィン、皆様もどうぞ楽しんでください。ハッピーハロウィン!

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