What we do
有機JASを取得いますが、有機に対する考え方は「近場での炭素と窒素の循環」とシンプル。これが当農場におけるベースとなる考え方です。農業は、人間のエネルギーである「食べ物」を生産している立場。これは社会的にみてとても価値ある私たちの立ち位置だと考えています。だからこそ、私たち農業事業体は社会にとってとても大きな存在意義をもっているのです。
品質にこだわる必要があるのは、その責任であると言ってもいいでしょう。たとえば弊社では、トマトとアスパラは「有機JAS」を取得した生産にこだわっています。これは有機JASの第三者認証を得ることで自ら販売しやすい付加価値ポイントを上げることはもちろんですが、それ以上に有機は農場の考え方そのものでもあります。こうした認証にもきちんとアンテナをはり、情報摂取にもつとめています。
「良いものが"必ず"あるファームを目指して」
農業は毎年1回のチャレンジです。播種から収穫まで1回。もちろんその間に様々なプロセスがあり、濃密な1回となります。それでも1回は1回。今年の失敗は、来年の糧になりますが、今年中に取り戻すことができません。また、商品になるまでの時間も長く、準備期間から数えれば6〜10ヶ月程度を要します。逆に言えば、6〜10ヶ月後からでなければ請求書を出すことができません。その間に天候不順、災害などがあれば、そこまでの準備はすべてが露と消えます。
だからこそ、私たち農業法人は農業技術と同時に経営技術も身につけていかなければなりません。この両立ができてはじめて、私たちは自分たちが心底美味しいと考える農作物を、毎年提供することができるようになります。大事なのは、「あそこには必ずいいものが通年通してある」という信頼感だと私たちは考えています。解決すべき課題は山のようにあります。肥料一つの手配でも、味や生産データを丁寧に分析しながら調整していく必要があります。多様な農作物を生産するために、より多くの作物の知識や各地域に蓄積された農業ノウハウを吸収する必要があります。ハードウェアへの投資、人材育成への投資も必要不可欠です。しかし、これらすべては伸び代です。私たちはもっともっと良くなっていく。イナゾーファームは、そういう農業法人であり続けることを事業の目的にしています。
Why we do
「農業を経営する」
私たちは農家であり法人です。ひとつの経営母体です。社会に対して農作物という形で品物をお届けしており、安定供給、良質な味、お客様に対するサービスすべての向上が、結果的に品質の良い農業法人の確立につながっていると確信しています。
農業経営というものは、難しいとか厳しいとかよく言われます。しかし、私たちはそのどれもが当てはまらないと思っています。そもそも「経営」とはなにかがわからければ、農業経営という言葉の意味も価値もわかりません。農業は、人間社会における最もプリミティブな産業の一つです。しかし、実はこの経営ノウハウというものがほとんど蓄積されていません。ここが、農業の脆弱性にも繋がってきます。
たとえば工業製品やIT産業であれば、毎月、毎年、様々なプロジェクトや開発が動き収益を積み重ね、大きな投資が動いていることがあります。しかし、私たち農業は、播種から収穫まで年1回。この間、災害がきたらそのすべてがアウトです。たとえば、70年の経験があるということは、70回の収穫を経験したということ。経験の蓄積も容易ではありません。
「伸びしろの把握」
農業経営のアップデートには、複合的な作物生産や、効率的な生産ノウハウの確保、そしてブランディングやマーケティングといった手法がまだまだ大いに活用可能だと言えます。こうした複合的な課題をしっかり洗い出すことは、そのまま伸びしろの把握になるということでもあります。課題が多い農業経営を伸ばす最適な方法は、まずその課題と向き合うことです。我々の伸びしろは、ずいぶんとあるわけです。
「蓄積していくべきもの」
しかし、なかなかこうした手法を導入する手間も暇もない。私たちの仕事は、土と向き合い、農作物を作り上げることに他なりませんが、そのためにやるべきことは常に膨大で、経営者自らが技術者であり最強の労働者でもある農業の世界においては、時間というリソースこそが確保しにくいものなのです。ひとつひとつ丁寧に向き合いながら、不得手を得手に変え、パートナーシップを増やしながら強化していくことが、結果的に私たちを土と農作物に向かわせてくれる時間と力を与えてくれることになるのです。農業経営の未来を私たちが牽引する。大それた意思かもしれませんが、切実な思いとして行動に変えていきます。
How we do
●農業を仕事にしてみたい人にチャンスを
弊社は農家としての歴史は長いですが、経営の持続可能性を追求するために2019年に法人化してからまだ日も浅くまさに成長段階です。世襲的な農業では、農家に生まれるか農家に嫁ぎでもしないと、農業を仕事にするチャンスはありません。でも、これからは「農業を仕事にしたい人にチャンスを持ってもらいたい」、そのためにも品質の良い農業法人を確立することが必要不可欠でそこを追求したいと思っています。
小さな農場ですので家族的な農業の良さもまだまだありながら別人格である法人に血を通わせ育てる仕事を通して農業経営をしています。そして発展途上のこの会社を育てていくには、一緒に会社を育てていくメンバーが必要と思っています!(会社という子供を育てる家族、というのがイメージが近いです)
そこで、このメンバーに誰がなるか、はとても重要な問題です。人数をたくさん雇用できるわけでもありません。といっても、技術を極めてきて欲しいとか、農業に対する熱い思いを持ってきて欲しいとか、そういうことではないのです。ようは、本気かどうかだけを求めるのですが、決して会社側が一方的に選ぶわけではありません。働く方もまた同時にその会社を選ぶべきで採用活動は相互にフィフティフィフティでありたいと思っています!
●ではどうするか、「最初の一歩を軽やかに踏み出すために」
上述したように、農業という産業は長らく家業と位置づけられていたために、「農業経験者」などという人は市場にほぼ存在しないと言えるでしょう。誰もが未経験者、それでいいのです。興味を持ってくれた、それだけでも嬉しい!でも実際にやると違ったり・・・これはどの業界でも同じですが特に農業はとてもプリミティブな産業なので、体の体験的なものが大きいのです。とにかくこればかりはやってみないと分かりません。当然体力もいります。ですから、最初の一歩を軽やかに踏み出す体験機会は大いに提供します。2~3日の農業インターンの募集もしていますし、今回の募集のように住み込みで6ヶ月の季節雇用でのチャレンジ機会も準備しています。「本気かどうか」は求めますが、要はまずやってから考えてもらえればいいのです。ここでの仕事が本気で取り組めるテーマになりうるかを常に考ながら取り組んでほしい、求めるのはそれだけです。
●農業経営をアップデートする仲間を募集!
さて、上記が体の体験的なものでしたが、農業では頭の体験的なものも重要です。工業化されているのでトラクターを扱うこともあれば、商品をもっているので流通や情報に精通することも求められます。工業やITなど複合的な知識を身につければ、当然農業はよりよくなっていきます。多くの産業ではこれが分業されていて、それぞれがそれぞれの専門的な役割を担っていたりしますが、イナゾーファームの農業では全部がつながっています。つまり、お客様の顔を思いながらトラクターが運転できるのか。街に溢れる野菜に興味をもってタネを撒けるのか。農作物の肥料の残りイメージしながら出荷や加工ができるのか。
農業経営のアップデートには、複合的な作物生産や、効率的な生産ノウハウの確保、そしてブランディングやマーケティングといった手法がまだまだ大いに活用可能だと言えます。しかし、なかなかこうした手法を導入する手間も暇もない。経営者自らが技術者であり最強の労働者なのです。ここにリソースを提供し農業経営をアップデートするために仲間を求めます。
私たちは役割がこなせるだけの人材は求めていません。本気で全部をやりながら、それでも楽しめるような素直さを備えているのかどうかを求めています。わがままなことを言っているのは百も承知ですが、助けて欲しいわけではないのです。私たちと一緒に、農業で笑い、農業で泣く、同じ時代と同じ匂いと同じ気持ちで楽しんでもらえる方に、隣にいてもらいたいと思っています。