様々な広告代理店を経験しクリエイティブプロデューサーとしてラクレタへ参画
—ラクレタに入る前はどういったお仕事をされていましたか?
中堅の総合代理店、上位の総合代理店、大手デジタルの代理店と3社を経験し、クリエイティブ提案を武器とした企画営業をおこなってきました。
代表作は、医薬品メーカーのダイエット漢方のリブランディング、自動車メーカーのSUVのCM・動画制作があげられます。
—ラクレタに入るきっかけ、決め手を教えてください。
2つ理由があります。
1つは、大手広告代理店とのコンペで彼らに勝利し、世の中が動いた施策にはいつも真ん中に太いアイデア・クリエイティブがありました。
そしてそれは10人以上の大会議で生まれたことは一度もなく、パッションがある2人〜3人で汗かきながら生まれることがほとんどでした。
わたしは、広告クリエイティブの開発ステップはあらゆる課題解決に活かせる技術であると思っており、ラクレタにはその太いアイデアが生まれる環境があると思ったからです。
もう1つは、骨太の広告クリエイティブ開発とPR・広告の掛け合わせこそ、これからのコミュニケーションに必要なスキルなのではと感じたからです。企業の一方的な発信は生活者に届きにくくなっていると言われています。一方で社会の流れや時事的な文脈に乗せて語るPRは、単発の発信となってしまったり本来伝えたい意図とズレて発信されてしまう可能性もあります。
社会と企業、あるいは商品をつなぐクリエイティブ開発力があり、それを広告・PRを越境して発信していく。ラクレタはいままでの広告会社、PR会社を越境する存在になれると考えてます。
ラクレタはクリエイティブPR、ブランディングPRを推進
—クリエイティブPRとはどういったものですか?また、ブランディングとの関連性は?
大手のデジタルマーケティングの会社に在籍していたとき、少し感じた違和感はあまりに「効率」を求める姿勢でした。「人間ってそんな簡単にデータではかれるものだろうか?」
効率を追求し、顧客を細かくセグメントしてアプローチを変えていく、デジタルマーケのセオリーでしたが、顧客のニーズに合わせて訴求ポイントを分割していくほど、広告商品(ブランド)の個性やメッセージが薄まっていくように感じました。
データは頼りにする、しかし盲信はしない。
今の時代に、その商品が存在する価値は何か。社会・人々にその商品はどのような未来を見せていくのか。
コミュニケーションの背骨となり、世の中に打ち出す1つのメッセージを開発する。そのメッセージをPR活動としても広告としてもダイナミズムをもって展開していく。それが、そのブランドの個性となり差別化につながっていくと考えてます。
今後のラクレタの展望
ー今後会社として、個人としてどういった仕事をしていきたいですか?
広告クリエイティブ開発の力でまだまだやれることがある と思っています。
広告、PR、両方を手がけているとクライアントとの関わりも深くなっていきますので、商品開発や新サービス開発にもチャレンジしていきたい。
またクライアント同士をつなげてのコラボ施策などを考えていきたい。そのような考えが生まれるのも少数精鋭でフットワーク軽く動けるからこそで、そこも弊社の強みだと思います。
ーどのような人がラクレタに向いていると思いますか?そして、入社を考えている方へ最後にメッセージをどうぞ!
世界で活躍されているビジネスデザイナー濱口秀司さんのお話で示唆に富む話があります。
イノベーションを生むためアイデアとロジックを企業の中でどう両立させるか の話です。
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1990年代、アイデアとロジックの融合を求めてマッキンゼーが大量にデザイナーを雇った。しかしその後、デザイナーを大量に放出した。使いこなせなかったためです。
2000年代初頭、「競争の優位性」の著者マイケル・ポーター氏らがつくったモニターグループが、シナリオプランニング会社やデザイン会社を買収した。個人ではなく組織ごと能力を吸収する発想だったが、失敗した。異なるカルチャーを持つ組織同士が融合に至らなかったためです。
一方で同じころ、トロント大学のビジネススクール学長、ロジャー・マーティンが新しい教育的試みを始めていた。それは、マッキンゼーがおこなったように異なる素養を持つ人間同士を引き合わせるのでなく、1人の人間の中にビジネス(ロジック)とデザイン(アイデア)両方の素養を持たせようという試みで、結果は大成功で多くの卒業生が活躍しています。
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1人の頭の中にアイデアもロジックも住まわせてしまう。そしてそれが成功した。
縦割り分業でなく、企画もできるし、実行力もつく。PRだけでなく広告も手掛ける。
ラ・クレタは「越境」をテーマにしています。
VUCAの時代、肩書きに縛られず、むしろ「自分が新しい肩書きをつくるんだ」そのような思いを持つ方には存分に成長できる環境があると思います。
ーありがとうございました。