CTOから見るEdv Futureの開発体制。エンジニアとして拡大フェーズで働く醍醐味とは
Edv Future株式会社は、子供たちの「非認知能力」を可視化・育成するSaaSプロダクト『Edv Path』を展開し、教育×ビジネス×テックの3軸でEdTech事業に取り組む会社です。急速な事業成長に伴い、開発組織も次のフェーズへと進化しようとしています。
「今のEdv Futureの開発体制はどうなっているの?」 「エンジニアとして働く魅力や、得られるキャリアって?」
そんな疑問を解消するべく、今回は技術部門を統括するCTOの野口忍さんにお話を聞きました。SIerからモバイルアプリ開発、フリーランス、企業のCTO経験を経て、なぜEdv Futureというスタートアップを選んだのか。
PdM(プロダクトマネージャー)やセールスと密に連携し、エンジニア自らが学校現場へ足を運ぶ「徹底した現場主義」。そして、「0→1」から「10→50」へと着実に事業成長しているフェーズだからこそ味わえる、エンジニアとしての醍醐味に迫ります。
野口忍|Edv Future株式会社
SI企業にてIT業界でのキャリアをスタートし、フルスタックエンジニアとPjMとして経験を積んだ後にEMを経験。直近のキャリアはCTOや開発責任者として技術を軸に組織や事業を推進。Edv FutureではCTOとしてAIをフル活用しながらオフショアと連携した開発推進を行っている。
教育学部出身のエンジニアがたどり着いた、「根っこ」から人の成長に関わる仕事
── まずは、野口さんのこれまでのキャリアについて教えてください。エンジニアとしてかなり豊富な経験をお持ちですよね。
野口:SIer*でキャリアをスタートし、システム開発などに携わったあと、2005年頃にモバイル業界へ移りました。当時はまだガラケー全盛期で、iモード向けのアプリやサイトを作る仕事をしていましたね。
その後はフリーランスとして3年ほど活動し、さまざまな企業のサービス立ち上げや開発組織の構築支援をおこなっていました。
フリーランスとしての仕事は一区切りつけ、再び正社員として組織に戻り、エンジニアマネジメントやテックリードを経験しました。直近では株式会社ウィルグループにて、エンジニア採用からチームビルディング、開発の実務を経験し、Edv Futureに入社という流れです。
── まさに技術と組織の両面を見てこられたわけですね。Edv Futureにはどのような経緯で入社されたのでしょうか?
野口:最初から正社員として入社したわけではなく、2023年から副業として関わり始めたのがきっかけです。前職の上司がEdv FutureのCOOとして入っており、「技術面で困っているから見てくれませんか」と声をかけられ、関わり始めました。
当時はまだシステムが出来上がったばかりで、解決すべき課題が山積みでしたね。エンジニアの採用も難しいフェーズだったこともあり、私が手を動かして問題を一つひとつ潰しながら、開発体制を整えていきました。
1年ほど副業を続けたあと、本格的に関わっていきたいと思い、2024年1月に正式にCTOとして入社しました。
── 多くの選択肢があるなかで、Edv Futureを選んだ理由を教えてください。
野口:実は私、大学は教育学部出身で、もともと教育分野には関心を持っていました。教育に関心は持っていたものの、学習塾の運営や教材作りに関わるのは違うなと。
もっと人間の土台となる部分、いわゆる「教養」や「生きる力」といった、根っこの部分での成長に関わりたいと考えていました。Edv Futureが提供している『Edv Path』は、まさに生徒一人ひとりの「非認知能力」に向き合うサービスです。
教育学部出身のエンジニアとして、テストの点数だけでは測れない、社会で生きていくうえで不可欠な能力を育むアプローチに意義を感じ、入社を決めました。
顧客との距離が近く、“納得感”を持って開発できる
── 実際に働いてみて感じる、Edv Futureの開発組織の特徴や強みについて教えてください。
野口:最大の特徴は、開発チームと顧客との距離が極めて近いことです。社内では「現場主義」が徹底されていて、エンジニアであっても顧客の声を直接聞きに行く文化があります。
一般的に開発現場では、仕様書通りに機能を作ることが求められがちです。「なぜこれを作るのか」「誰がどう使うのか」が見えないまま作業することも少なくありません。しかし、私たちは違います。
たとえば、PdMやセールスのメンバーから、「学校の先生からこういうフィードバックがあった」「先生はこんな悩みを抱えている」といった情報が日々共有されます。それだけでなく、エンジニア自身が学校訪問に同行したり、オンライン商談に参加したりすることも日常茶飯事です。
── エンジニアが商談や学校訪問に同席するのは珍しいですね。
野口:そうですね。直接話を聞くことで得られる情報の解像度は段違いです。「先生はこういう操作で困っているんだ」「生徒はこういう画面だと使いやすいんだ」ということが、肌感覚として理解できることがプラスに働いていますね。
以前、実際に導入校へ足を運び、生徒たちがアセスメントを受検している様子を見せてもらったことがあります。普段、大人が学校の授業風景を見る機会なんてほとんどないじゃないですか。
自分の書いたコードが動いている画面を、生徒たちが真剣な表情で操作している。そして、生徒へのインタビューで「このサービスを使ってよかった」という生の声を聞けたときは、本当にエンジニア冥利に尽きる瞬間でした。
── 現場の声は、どのようにプロダクト開発に反映されているのでしょうか?
野口:単に「言われた機能を作る」のではありません。PdMを中心に、「顧客はこう言っているけれど、本質的な課題はここにあるのではないか?」「だから機能としてはこう実装すべきだ」という議論を徹底的におこないます。
2週間に1回、「プロダクト開発要望ミーティング」という場を設けているのですが、ここではエンジニア、セールス、CS、PdMなど、職種に関係なく全員が参加して意見を出し合います。 「この機能はもっとこうあるべきだ」「こんなフィードバックがあったから改善したい」といった熱い議論が飛び交いますね。
会社の文化として非常にフラットなので、入社年次や役職に関係なく、思ったことをハッキリ言える環境です。 自分が納得した上で開発に取り組めるので、やらされ仕事ではなく、意義を感じながらものづくりができる。これはエンジニアにとって非常に働きやすい環境だと思います。
正社員2名+AIをフル活用し、少数精鋭で開発を進める
── 現在のエンジニア組織の体制について教えてください。
野口:現在は私を含めて正社員のエンジニアが2名、副業で関わるメンバーが数名、そこにベトナムのオフショア開発メンバーが10名ほど加わる体制です。
決して多い人数ではありませんが、開発スピードは非常に速いと自負しています。
── 少人数でスピード感を維持できる秘訣は何でしょうか?
野口:一つは、オフショアチームとの連携です。私が副業時代から構築してきたベトナムチームとの信頼関係があり、設計や要件定義は日本側でおこない、実装はオフショアに任せるという分担がスムーズに回っています。
もう一つの大きな要因は、「AIのフル活用」です。会社として技術投資には非常に積極的で、生成AIツールなども惜しみなく導入しています。
私自身も複数の有料AIサービスを使い倒していますし、社内でも「どういうプロンプトを書けばAIが良いコードを書いてくれるか」といった知見が日々蓄積されています。
── AIを開発プロセスそのものに組み込んでいるのですね。
野口:これからの時代、エンジニアはAIに使われるのではなく、AIを使いこなして自身の生産性を何倍にも高めていく必要があります。
今のフェーズでは、正社員を大量に採用するよりも、優秀な少数のエンジニアがAIとオフショアをレバレッジにして、大きな成果を出す戦略をとっています。AIにコードレビューをさせたり、実装の一部を任せたりすることで、人間はよりクリエイティブな設計や、ビジネス課題の解決といった本質的な業務に集中できるはずです。
「AI×人間のエンジニア」で、どこまで生産性を高められるか。この実験的なアプローチができるのも、今のEdv Futureの面白さの一つですね。
拡大期の今、安定基盤と挑戦機会の両方が手に入る環境
── スタートアップならではの苦労や、印象に残っているエピソードはありますか?
野口:一番タフだったのは、私が入社して間もない頃、まだ正社員エンジニアが私一人だった時期ですね。結構大きめの不具合が発生してしまって。頼れるのは自分と、まだプロダクト理解が浅かったオフショアメンバーだけ。土日も返上して、必死に修正対応をおこないました。
あの時は本当に大変でしたが、「自分が何とかするしかない」という強烈な当事者意識が芽生えましたし、チームとしてどう品質を担保していくかを考える大きなきっかけになりました。
── 今はどのようなフェーズにあると考えていますか?
野口:おかげさまで導入数は右肩上がりで増えており、10万人以上の方々に利用いただけるまでになりました。 フェーズとしては「0→1」の立ち上げ期を終え、これから「10→50」、そして「100」へとスケールさせていく拡大期に入っています。
初期の頃は「とにかく動くものを作る」ことが最優先でしたが、今は違います。大規模な学校法人での導入も増えているため、数万人規模のアクセスに耐えうるアーキテクチャの再設計や、セキュリティ強度の向上が求められています。
── まさに「事業拡大期」ですね。このフェーズでエンジニアとして入社するメリットは何だと思われますか?
野口:「安定した基盤」と「新たな挑戦機会」の両方があることですね。 完全に0→1のスタートアップだと、プロダクトが当たるかわからない不安がありますが、私たちはすでに多くの顧客がいて、事業としての基盤があります。
一方で、大企業のように全てが整っているわけではないので、まだまだ自分たちの手で作り上げていく余地があるんです。
1万人の生徒が一斉にアクセスしても耐えうるシステムはどう作るか? 溜まったデータをどう分析して、新しい価値に変えるか?
こういった技術的な難題に、ある程度の安心感を持って挑戦できるのは、今の拡大期のフェーズならではの特権だと思います。自分のスキルや経験を、より大きな舞台で試したい方にとっては、個人の伸び代が非常に大きい環境だと思います。
── Edv Futureでは、どのようなエンジニアが活躍できると思いますか?
野口:技術力があることは前提として、「ビジネス視点」を持てる方ですね。 今のフェーズでは、やりたい技術をただ追求するのではなく、「それは顧客のためになるのか?」「事業の成長につながるのか?」という判断基準で取捨選択することが求められます。
エンジニアであっても、事業全体の数字や目標を理解し、ビジネスサイドのメンバーと同じ目線で議論できる。そんな「教育×ビジネス×テック」の三軸で物事を考えられる人にとっては、最高に面白い環境だと思います。
また、指示待ちではなく自主性も重要です。ルールで縛る会社ではないので、自分で課題を見つけ、周りを巻き込んで解決できるタイプの方だとフィットすると思います。
── 最後に、今後の展望と、Edv Futureに興味を持っている方へのメッセージをお願いします。
野口:これからの5年で、Edv Futureを教育業界における確固たるインフラにしていきたいです。
『Edv Path』には、生徒たちの非認知能力に関する膨大なデータが蓄積されていきます。今後は、このデータを活用したデータサイエンス分野や、教育効果の科学的な分析など、やれることは無限に広がっています。
教育という領域は、今まさにDXの過渡期です。昔は重視されていなかった非認知能力が注目され、学校現場も変わり始めています。
そんな変革の最前線で、テクノロジーの力を使って社会にインパクトを与える。これほどやりがいのある仕事はなかなかありません。
── エンジニアとしてのキャリアを考えている方へ一言お願いします。
野口:Edv Futureは、少人数の組織だからこそ、一人ひとりの裁量が非常に大きい組織です。フロントエンドからインフラ、AI活用まで、フルスタックに技術を磨くこともできますし、事業成長の中核を担う経験も積めます。
ただコードを書くだけのエンジニアではなく、事業をつくり、教育の未来をつくるエンジニアを目指したい方は、ぜひ一度お話しましょう。カジュアル面談のご応募をお待ちしています。