音響楽器「シンギング・リン」って何?誕生秘話、もたらす効果、その先に描く未来とは | Sion Inc.株式会社
Sion Inc.では、音響楽器シンギング・リンの製造・販売を行っています。他にはないこの楽器がたくさんの方々に愛され受け入れられているのは、圧倒的なその効果。今回の記事では、シンギング・リンの...
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音響療法を通じて、人々の心と体のバランスを整えることを目指すSion Inc.。今回は、同社のプロダクトであるシンギング・リンの魅力を探るべく、長年にわたり予防医療に尽力する医師の池田和子先生と、Sion Inc.でセラピスト・講師も務めるDixon良恵に、シンギング・リンが医療にもたらす可能性について伺いました。
池田 和子
北里大学病院内科研修を経て、平塚共済病院、 大和市立病院、北里大学病院循環器内科勤務。循環器内科、女性医療、 産業医の領域で活躍。現在は、女性専門外来のクリニックなどで、あらゆる世代の 女性の心と体の健康問題に取り組む。病気や不調は 体からのサインと考え、症状だけをなくすのではなく 総合的な健康へのアプローチを目指し診療にあたっている。
岐阜県出身、1997年からオーストラリア在住。2016年頃にシンギング・リンに出合い、購入と講座の受講をする。 現在は総務、企画運営、講座カリキュラム編集、法人対応、講座の講師、海外顧客サービスなど幅広く担当。オーストラリアにて、セラピストとして音浴会や個人セッションも提供している。
池田:私はヒプノセラピーを学んでいた時に、そのセラピストの方から「シンギング・リンのヒーリングを受けてみませんか?」と声をかけていただいたのがきっかけです。
水を入れたリンが奏でる振動で、水面上に美しい六芒星が形成されるのを見た時は感動しました。それと同時に、人間の体の約7割が水であることから、直感的に「これだ!」と感じたんです。この振動が私たちの体内の水分にも同様に作用し、バランスを整えてくれると確信しましたね。
良恵:私は、オーストラリアに初めてリンを持ち込んだ方からのご紹介でした。約10年前ですね。当時、ライフコーチとして様々な音響ツール、例えばチベットシンギングボウルやクリスタルボウル、音叉などを使って癒しを提供しながらコーチングを行っていたのですが、シンギング・リンは群を抜いて効果が早く、もたらしてくれる変化に驚いて。自分自身もセッションを受け、その効果を強く実感したことから、本格的に学び始めました。
池田: それは「全倍音」を奏でられる点に尽きます。例えば音叉やクリスタルボウルは、特定の周波数の音を出すものです。もちろんそれらも素晴らしいのですが、シンギング・リンが一つで奏でる音には、低周波から高周波まで、身体に必要な全ての周波数が含まれている。いわば、それら全ての楽器を包括しているようなものです。全倍音だからこそ、その時にその人が必要としている周波数が、身体に自然と共鳴していくのです。
良恵:おっしゃる通りですね。私たちの身体は、内臓、骨、筋肉、一つひとつが異なる周波数を持つオーケストラのようなもの。特定の周波数だけを当て続けると、かえって全体のバランスを崩してしまう可能性も指摘されています。その点、シンギング・リンは、身体が必要な音を全倍音の中から自分でピックアップして、自動でチューニングしてくれるイメージです。他の楽器なら何十個も必要になるところを、シンギング・リンはたった一つで実現できる。これは本当に画期的なことです。
池田:使い方もシンプルで、副作用がないのも大きなメリットですよね。耳が聞こえない方でも、体に当てることで振動が伝わり、その効果を享受できる。研究データも大事ではありますが、それ以上に「論より証拠」。実際に多くの方が効果を経験されており、その一人ひとりの体験が何よりのエビデンスだと感じています。
他の音響ツールと比較したシンギング・リンの音響解析
池田:私は、特にメンタル面でのご相談を受ける際に活用することがあります。ただし、初対面でいきなり楽器を持ち出すと驚かれてしまうので、二回目以降のセッションで、その方がリラックスした方が良いと感じた時に、特に説明はせず「こういうものがあるんですよ」と、そっと奏でたりします。
池田:いい意味で、期待しないんです。こうなってほしい、ああなってほしい、という期待は手放します。同じ空間で、同じ音の振動を共有することで、私自身も整いますし、相談者の方との間に自然なラポール(信頼関係)が生まれると感じています。もちろん、心のどこかではリラックスして本音を話しやすくなればいいなとは思っていますが、それはあくまで副次的なもの。たとえその場で言葉が出なくても、その方の内側で必要な変化が起きていると信じています。
この「相手を信じる力」をサポートしてくれるのが、まさにシンギング・リンなんです。自分がまず音で整うことで、焦らずに相手のタイミングを待つことができる。これは、産業医面談のような場面でも非常に有効なアプローチだと考えています。本当は、お薬のように「処方箋」としてシンギング・リンをお出ししたいくらいですね(笑)。
良恵:ある先生は、シンギング・リンの調和の取れた振動が物質にも良い影響を与えるという考えから、処方するお薬にリンの音を聞かせてから患者さんにお渡ししたり、診察室全体をリンの音で満たして場を整え、患者さんがリラックスして話せる空間を作ったりしているそうです。また、以前にパニック症状でお悩みの方々を支援するイベントで、リンの音源をお配りした際には、「心が落ち着き、お薬に頼る頻度が減った」というお声が多数寄せられました。そうした患者さんからの声を受け、シンギング・リンの働きに関心を持たれ、体験しに来てくださったお医者様もいらっしゃいます。ストレスが心身に与える影響は大きいですが、シンギング・リンの音には、そのストレスを減少させる効果があると大学での学術研究で明らかになっています。
池田:その通りですね。ストレス状態では交感神経が優位になりがちですが、リンの振動はその偏りを中庸、つまりニュートラルな状態に戻してくれます。だからストレスが軽減されるというのは、理にかなっています。
脳波測定「感性アナライザ」によるストレスの減少
良恵:個人の体験談としてですが、非常に興味深い例がいくつも報告されています。例えば、ある認知症の女性は、定期的なセッションを続けるうちに、判読困難なほどに乱れていた文字が数ヶ月後見違えるほど整然と書けるようになり、新聞を読めるまで回復されました。担当されたお医者様も驚くほどの変化だったと聞いています。
池田:素晴らしいですね。私の父も認知症を患い、感情の起伏が激しい時期がありましたが、リンの音源を静かに流すようにしたところ、穏やかな時間が増えたと感じています。本人が意識せずとも、その場の周波数が整うことで、心が落ち着きやすくなるのでしょうね。
良恵:そうですね。健康な細胞が奏でる調和の取れたハーモニーが、ストレスなどで乱れてしまった時、心身の不調として現れる。シンギング・リンは、その乱れたハーモニーを本来の美しい状態に戻す手助けをしてくれるんです。
池田:その方自身の「自然治癒力」を最大限に引き出せるということですね。リンの全倍音が響く調和の取れた環境で身体が整うと、不調和なものはそこに居づらくなる、育たなくなる。それが、ポジティブな変化の根底にあるメカニズムだと考えています。
池田:病気に悩まされる人が大幅に減り、一人ひとりが自身の力で健やかに生きることが当たり前になる未来です。その鍵となるのが、「一家に一台シンギング・リン」という考え方だと思っています。
多くの方が、薬に頼る前にまずリンの音で自分を整える、いわば「最高の主治医」を誰もが持つことで、病気を未然に防ぐ「予防」が文化として根付くイメージですね。予防医療に携わる者として、私は「人が病気になるのは医者の敗北だ」とさえ考えています。だからこそ、このセルフケアの普及が最も重要になる。これが実現すれば、今や40兆円を超えると言われる国の医療費も、大幅に削減できると信じています。
良恵:自分自身はもちろん、他者や社会、ひいては地球全体までが調和した、平和な世界が実現できると信じています。その原点は、シンギング・リンがもたらす一人ひとりの心身の調和です。その穏やかな波紋が周囲へと自然に広がり、やがて大きな平和につながると考えています。Sion Inc.では、その思想を「六方よし(自分よし、相手よし、仲間よし、社会よし、地球よし、宇宙よし)」と呼んでいます。
また、シンギング・リン・グローバルには「音は世界を一つにする」というキーワードがあります。言葉や文化、宗教の違いを超えて、音は心と心を直接つなぐことができる。そんな、誰もが穏やかで、平和な世界を創っていくことが私たちの目標です。
池田:本当に、音は翻訳のいらない世界共通言語ですね。シンギング・リンが普及した世界では、人々が本来の健康、そしてその先にある自分自身を取り戻し、それぞれの自己実現を叶えていく。そんな、穏やかで調和に満ちた社会の実現を、この目で見たいと心から願っています。
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