SINGING RING(シンギング・リン)
SINGING RING(シンギング・リン)は、インドのシンギングボールと日本のリンを組み合わせた音響楽器です。音と振動を五感で感じ、心身を調えるセルフヒーリングやセラピーなどに使用されます。
https://www.singingring-global.com/
音響楽器「シンギング・リン」を開発・提供し、独自のメソッドを通じて人々の心と身体を調律するSion Inc.。設立から20年という節目を越え、同社はいま、まさに第二創業期ともいえる新たなフェーズに突入しています。
今回は、その大きな変革の舵取りを担う、代表の和と数々の先駆的なプロジェクトを成功に導いてきたプロデューサーの木場カオリさんにインタビュー。お二人の出会いから、シンギング・リンが持つ多面的な価値、そして未来のビジョンについて語っていただきました。
多方面で活躍するプロデューサーの客観的な視点から紐解かれるプロダクトの提供価値と、ふたりの「楽しい」という想いが共鳴し合う関係性から、Sion Inc.が目指す未来を紐解きます。
和 真音 / Sion Inc. 代表取締役
一般社団法人シンギング・リン協会代表理事、一般社団法人国際個別化医療学会評議員。静岡大学大学院、上智大学カウンセリング研究所卒業、教育学修士。心理カウンセラー、カラー&イメージコンサルタントとして活躍後、2004年12月に、究極の倍音を奏でる音響楽器『シンギング・リン®』を開発。オリジナルの音響療法も構築し、国内外でのセラピスト・パフォーマーの育成に尽力している。
木場 カオリ/ プロデューサー
大手マスメディアに15年勤務。独立後、被災地支援や文化庁認定の日本遺産プロデューサーとして地域創生に携わる一方、社会問題をアートで解決する事をテーマにした企業のCSRや社会貢献プロジェクトなど多数発表。企画制作会社を2社創業し、クライアントは、行政や地域事業社を始め、外資系メーカーや世界的ハイブランドなど多岐にわたる。近年、人間性の回復と自己実現を目的にした高付加価値の体験を促すウェルネスブランドを発足。
和:初めて出会ったのは大学教授から民間企業の人間まで、様々な分野の専門家が集まっている学会の場でしたね。私とカオリさんは、社会の幸福度を高め、人々のウェルビーイングを実現する社会実装メンバーとして参画していました。ただ、コロナ禍だったこともあり、当初はオンラインでの交流がメインで、お互いを深く知っていたわけではありませんでした。
木場:そうなんです。普段はオンラインで、メンバーが持ち回りで自身の活動を発表するのですが、「真音さんのプレゼンテーションに関しては、絶対に体験してもらった方がいい!」という話になり、初のオフライン開催が実現したんです。体験会も企画してくださると伺い、私もそれに参加しました。
和:シンギング・リンの理論的な魅力はオンラインでお伝えできますが、本質は、言葉や理屈を超えた音の響きを実際に「体感」していただくことにあります。身体に伝わる深い共鳴や、空間が震えるような感覚は、オフラインでなければ伝わらない。その最も大切な部分を、皆さんに直接感じていただきたいと思ったんです。
木場:正直に言うと、参加するまでは「音響楽器?どういうものだろう?」くらいにしか思っていなかったんです(笑)。でも、実際にサロンで詳細な説明を受け、その上で音に触れて、身体で感じた瞬間、衝撃が走りましたね。
和:まさに、左脳的な情報と右脳的な感覚情報が合致した瞬間だったんだと思います。理論的な理解を超えた「体感」が伴うことで、人は深く納得できる。その現象が、カオリさんにも起きたのだと思います。
木場:その通りです!私は「右脳と左脳の情報が一致しないと、人の心は本当に震えない」と考えているのですが、それがまさに起きたんです。「これは、身体が震えているぞ」という確かな感覚が、腹の底に落ちてきました。素晴らしいものに出会ってしまった、と。
木場:私はプロデュース業を手がける上で、3つのことを大切にしています。1つ目は「私がやるべきこと」、2つ目は「本質的であること」、そして最後に「唯一無二であること」。この3つの観点に当てはまらない仕事は、基本的にお受けしていません。
シンギング・リンを体感した時、このすべてが完全に当てはまると感じました。他にはない本質的な価値を持つ、唯一無二のプロダクト。そして、私自身が専門とする「リトリート」の文脈にも完璧にフィットする。「これは、やりたいとかやりたくないとか、できるできない、という次元の話ではない。「私の仕事だ。私がやるべきなんだ」と、そう直感したんです。
和:本当に嬉しい言葉です。私にとっても、カオリさんとの出会いはまさに神様が巡り合わせてくれたようなタイミングでした。
というのも、昨年、会社が20周年を迎え、これまで築いてきた0→1のフェーズから、1→100へと大きく飛躍していくためのブランド改革を模索している真っ只中だったんです。これまでも名だたるコンサルタントやプロデューサーの方とお会いする機会はありましたが、ビジネス的な成長戦略だけでなく、私たちの根幹にある想いまで完全に一致する方には出会えずにいました。そんな時にカオリさんと出会い、私たちの想いを深く理解し、尊重してくださった。こんな巡り合わせがあるのかと、感動しましたね!
木場:真音さんがおっしゃったように、20年かけて「0→1」のフェーズを終え、まさにこれから「1→100」を目指す段階。つまり、伸びしろが99もある状態です。魅力や可能性が詰まっている、まるで「宝箱」のような印象ですね。
木場:最大の魅力は、シンギング・リンという楽器が「ノンバーバル」であること。そして、その裏付けとなる「学術的エビデンス」が20年かけて積み上げられていることです。
言葉の壁を越えて、音の響きで直接的に共感を呼ぶことができる右脳的な強み。それと同時に、感覚だけに頼らない、科学的なデータという左脳的な信頼性。この両輪が揃っている。これはとてつもない強みです。これまでの20年をかけて真音さんやSion Inc.のメンバー、関係者の皆様がこの土台を築き上げてくださいました。ここからは、その土台の上に立ち、唯一無二の価値を世界に広げていくという最高にワクワクするフェーズに入っていくのだと感じています。
和:その通りですね。私自身は、どちらかというと「0→1」で事業の幹を育てるのが得意なタイプです。この幹を「1→100」の大きな木に育てていくには、私とは違う種類のエネルギーや才能、ノウハウが必要だと考えています。デザインの力、伝え方の力、事業を仕組み化する力。そういったものを一緒に考え、形にしてくれる仲間がこれから一層必要になってきますね。
木場:1を創り上げてきた方々には、その方々だけの喜びや感動があったはずです。私たちはその20年を追体験することはできません。でも、ここからこの素晴らしい価値をどう社会に広げ、どれだけ多くの人をハッピーにできるか。それを考え、実行していくのは、今このフェーズにいる私たちの特権であり、最高の楽しみだと思っています!
木場:「既存のものを一度リセットして全く新しいアプローチ」いわゆる「破壊と創造」という手法を駆使すれば、スピード感を持って効果的な結果を生むことは容易く想像できるのですが、シンギング・リンに関しては全く違うアプローチを取っています。
テーマは「調和」です。今までSion Inc.が20年かけて大切に育んできたものを壊して新しいものを作るのではなく、そのコアをさらに輝かせ、スパークさせるイメージです。例えるなら、建物を壊して新築するのではなく、既存の良さを活かしながらより価値を高める「リノベーション」に近いかもしれません。
それだけこのプロダクトが特別で、慎重に扱うべき価値があると感じています。時間はかかるかもしれませんが、シンギング・リンに合う、本質的なプロデュースをしたいと考えています。
和:本当にありがたいです。私はこの20年、必死に太い「幹」を育ててきたという自負があります。この幹から、例えば、リトリートやヨガ、企業研修といった様々な枝が伸びていくイメージをずっと思い描いていました。カオリさんはその幹の価値を深く理解し、そこから自然に伸びる枝葉を育てようとしてくださっている。そのことが何より嬉しいですね。
木場:もちろんです。この素晴らしい幹にふさわしい枝をたくさん生やし、葉を茂らせていくのも私の仕事だと思っています。外部から無理やり接ぎ木をするのではなく、あくまでSion Inc.が築き上げてきた幹から自然に枝葉が伸びていくような、純度100%でSion Inc.の「木」を大きくしていきたい。そのための動線や仕組みを整えていきます。
木場:「バランス」を特に意識しています。シンギング・リンが持つ目に見えない価値は、非常に繊細なものです。抽象度を高くしすぎることで「スピリチュアル」な方向に振り切ってしまってもダメですし、かといって「堅苦しい科学」の言葉だけで語っても、その本質は伝わらない。この両極端の間にある、「曖昧だけれど最も大切な部分」を高い精度で捉え、可視化し、デザインしていく。そこに心血を注いでいます。
和:カオリさんが表現してくれるシンギング・リンの世界観はまさに、私が長年心の中に描いてきたイメージそのものだと感じています。言語化や視覚化が難しいポイントですが、シンギング・リンの奥にある本質を寸分の狂いなく汲み取り、誰もが理解できる形にしてくれましたね。
木場:ありがとうございます!デザイン面ではもう一つ、今までは真音さんの持つ柔和さや女性的な「愛と調和」が中心でしたが、これからは「ユニセックス」で「シームレス」な状態を目指しています。男性も女性も、日本も世界も、地球も宇宙も。あらゆる境界線を越えていく。サービスサイトのグラデーション表現も、色が混じり合い、揺らぎながらも中心はブレない、そんな私たちのあり方を表現しています。
▼シンギング・リン HP
木場:まだまだ先になるとは思いますが、将来的には、シンギング・リンの世界観を凝縮したような象徴的な場所を創りたいです。それは単なる博物館のような施設ではなく、そこを訪れるだけで、シンギング・リンが醸し出す心地よい空気感を身体全体で感じられる。五感、六感のすべてが満たされ、誰もがリラックスして幸福感に包まれるような空間です。
和:いいですね。シンギング・リンの豊かな全倍音や振動は、私たちの身体だけでなく、空間や建物とも深く「共振共鳴」する力を持っています。実際に、木造建築の建物などで毎日シンギング・リンを奏でていると、その心地よい響きが空間に蓄積されていくんです。
私たちが創りたいのは、あえて音を鳴らさなくても、そこにいるだけで、空間に記憶された豊かな響きと共鳴し、自然と心身が調和する場所。すなわち、空間そのものがシンギング・リンのような役割を果たす場所を、世界中に創っていきたいですね。
木場:そうですね。私が枝を作るのが仕事だとしたら、そこに美しい「花を咲かせる」のは、これから仲間になってくださる方々です。それぞれのプロジェクトを責任もって推進し、それぞれの場所で活躍してくれる。そんな方々と一緒に働けたら、これ以上ない喜びです。
和:全く同感です。仕事の垣根を越えて、プライベートも含めて人生を一緒に楽しめる、Sion Inc.という会社を表現媒体として自分自身も周りも幸せにしていくことに心からの喜びを感じてくれる、そんなリーダーシップを持った方と、この第二創成期のチームを一緒に創っていきたいです。
木場:Sion Inc.という環境に最もマッチするのは、精神的に「自立」している方だと思います。それは、誰かに幸せにしてもらうのを待つのではなく、自ら楽しみを見つけ、周りを巻き込みながらポジティブな状況を創り出せるスタンスのこと。そんな方にとって、Sion Inc.は最高の環境だと断言できます。
なぜなら、正直なところ、私たち自身が今、この仕事が楽しくて仕方ないんです(笑)。この「楽しい」というエネルギーが渦巻いている場所に、同じスタンスの方が加わることで、楽しさはさらに大きく、深く育っていくはずです。そんな化学反応を、心から楽しみにしています!
和:私たちのビジョンは、一見すると壮大に聞こえるかもしれません。でも、その第一歩はとてもシンプルで、シンギング・リンというプロダクトを通して、まず自分自身が心地よくなること。その小さな心地よさが、隣の人へ、社会へ、そして世界へと自然に広がっていくと信じています。そんな未来への道のりを、日々の仕事を面白がりながら、「楽しく」一緒に歩んでいける方と出会えると嬉しいですね!
▼メンバーインタビュー記事
【代表インタビュー】渡米、闘病、9.11を経てーー誰よりも調和を願う代表和とシンギング・リンのストーリー
【社員インタビュー】IT業界からの挑戦。Sion Inc.は人の成長に伴走し、自分も成長できる場所
▼ビジョン紹介記事
【ビジョン紹介】Sion Inc.が見据える未来と4つの取り組み
▼シンギング・リン紹介記事
音響楽器「シンギング・リン」って何?誕生秘話、もたらす効果、その先に描く未来とは