仕事の力を伸ばすというと、手順やノウハウを一つずつ教わっていく姿を思い浮かべる方が多いと思います。この場面ではこう動く、この資料はこう組む。そうした型を増やしていくことが成長だ、という考え方です。
私たちも型を軽く見ているわけではありません。ただ、仲間と共有することにいちばん時間を使っているのは、型そのものではなく、仕事への向き合い方です。今回は、その理由をお伝えします。
型は、一つの場面にしか効かない
スキルを突き詰めると、「このパターンのときは、こう対処する」という個別の型になります。現場で役に立つものです。
一方で、型は教わったパターンの内側でしか効きません。実際の仕事では、想定していなかった出来事が次々に起こります。型をいくつ覚えても、初めての場面に出会った瞬間、手元の型だけでは足りなくなります。
私たちが向き合う経営の課題も、一社ごとに事情が異なります。同じように見える相談でも、会社の歩みや、経営者が大事にしているものが違えば、ふさわしい答えは変わります。前の案件でうまくいった型をそのまま当てはめると、かえって本質を外すこともあります。
向き合い方は、どの場面にも持ち込める
では、初めての場面で何が頼りになるのか。私たちは、物事への向き合い方だと考えています。
相手の立場に立って、何を見たいのかを考える。目的から逆算する。自分で整理してから意見を持つ。こうした姿勢は、特定の業務に閉じていません。
たとえば、投資家に向けた資料をつくる仕事と、会社の価値を算定する仕事は、使う手法がまったく異なります。それでも、相手が何を知りたいのかを考え抜くという一点では同じです。芯が同じなら、新しい仕事にも同じ構えで入っていけます。
手順より先に、なぜそうするのかを共有する
型は、実践を重ねるうちに自然と身についていきます。時間はかかっても、正しい向き合い方で数をこなせば、追いついていけるものです。
だから私たちは、手順を細かく教え込むことより、なぜそうするのか、どう向き合うのかを話すことを大切にしています。考え方が入っていれば、手順が書かれていない場面でも自分で判断して前に進めます。一人ひとりが自走できることは、チームで仕事を進めるうえで大きな力になります。
共感できるかどうかを、大切にしています
率直にお伝えすると、私たちはスキルの高さよりも、この向き合い方に共感できるかどうかを重く見ています。経験の長さは問いません。考え方を共有したうえで、そこに納得して一緒に取り組めるかどうか。ここは、ともに働くうえで大事にしたい一線です。
裏を返せば、共感さえあれば、経験が浅いことはためらう理由になりません。
古びないものを、一緒に育てる
ツールも手法も、数年で入れ替わっていきます。いま最先端の型が、数年後も通用するとは限りません。それに比べて、物事への向き合い方は時間がたっても古びにくいものです。
私たちはいま創業期にあります。仕事の進め方も、育て方も、まだ磨いている途中です。だからこそ、入ってくれた方と一緒に、どこへ行っても通用する向き合い方を育てていきたいと考えています。
手順より考え方から話したい、という私たちのやり方に興味を持っていただけたら、まずは一度お話ししてみませんか。