転職先を選ぶとき、整った会社と、これからの会社のどちらを選ぶかという問いに行き当たることがあると思います。研修があり、手順が決まっていて、自分の担当範囲が明確な環境。もう一方は、その多くがまだ用意されていない環境です。
私たちはいま創業期です。後者にあたります。今回は、そこに入るとは実際にどういうことなのかを、できるだけ正直にお話しします。
仕組みが「ない」のではなく、これから決める段階です
創業期の会社を、何も決まっていない場所だと受け取られることがあります。私たちの感覚は少し違います。決めるべきことは分かっていて、その多くをまだ固めきっていない段階だ、という表現の方が近いと思います。
顧客に向き合う姿勢や、判断のよりどころにする考え方は、すでに言葉になっています。一方で、どの資料をどの型で残すのか、案件の進め方をどこまで共通化するのか、といった運用の部分は、これから積み上げていくところです。
つまり、出来上がった仕組みに乗る働き方ではありません。自分がやったことが、そのまま次の標準になっていく働き方です。入ったばかりの人が決めた手順が、そのまま会社のやり方になることは普通に起こります。
担当の線が、細かく引かれていません
役割分担がはっきりしている組織では、自分の担当がどこで終わるのかが見えます。創業期は、そこが曖昧です。
顧客の課題は、こちらの担当区分に合わせて出てきてはくれません。数字の話から始まった相談が、体制の話や採用の話につながることもあります。そのとき、担当外だからと線を引いて渡す先が、いまはまだ多くありません。
これは負荷でもあり、同時に、この時期にしか得られないものでもあると考えています。経営の一部だけを切り出して見るのではなく、全体が動く様子をそのまま見られる。分業が進んだ後では、なかなか戻ってこない景色です。
創業期だからといって、やり方は雑にしません
人数が少なく、仕組みが揃っていない時期は、その場しのぎの進め方が通ってしまいがちです。私たちはそこを、意識して避けています。
期日を守る。報告を欠かさない。やったことの過程を残す。誰か一人しか分からない状態を作らない。こうした基本は、創業期だからこそ最初から守る価値があると考えています。後から直すのは、想像よりずっと大変だからです。
顧客に対して規律のある経営をお勧めしている以上、自社の進め方を別の基準で運ぶわけにもいきません。自由度が高いことと、やり方が粗いことは別だと考えています。
向いている方と、そうでない方がいます
正直に書きます。手順が整った環境で力を発揮する方にとって、いまの私たちは働きにくい会社だと思います。答えが用意されていない場面が多く、決めきる前に動き出す場面もあります。
逆に、決まっていないことを自分で決めていけること自体を面白いと感じる方には、これ以上ない時期だと思っています。会社の型を一緒に作る側に回れるのは、創業期の数年だけです。
未経験の領域があっても構わないと考えています。私たちが重く見ているのは、知識の量よりも、分からないことを放置しない姿勢の方です。
一緒に、この段階を進めませんか
創業期であることを、私たちは弱点として隠すつもりはありません。整っていないことは事実で、その代わりに、関わった人の手の跡がそのまま会社に残ります。
いま入っていただければ、仕組みも文化も一緒に作る側になります。数年後に振り返ったとき、この時期に何を決めたのかを話せる立場になります。
少しでも興味を持っていただけたら、一度話を聞きに来てください。何が決まっていて、何がまだ決まっていないのかを、そのままお伝えします。