経営コンサルティングという仕事は、相手の規模が大きくなるほど、扱う金額も案件の見栄えも大きくなります。その中で私たちは、中堅・中小企業を選んでいます。消去法ではありません。そこにいちばん価値を出せると考えているからです。
大企業に当たり前にある機能が、そこにはありません
一定の規模を超えた会社には、経営企画があり、財務の部門があります。数字を集めて整え、計画と実績の差を見て、次の一手を経営者に示す人がいます。
中堅・中小企業では、その役割を経営者が一人で兼ねていることが少なくありません。営業もする、現場も見る、採用もする。そのうえで月次の数字を締め、資金繰りを更新し、金融機関と話す。時間が足りないので後回しになり、後回しにされた数字は、必要になったときに手遅れの形で現れます。
私たちが外部CFOとして入るのは、この空白を埋めるためです。会社の中に持てない機能を、外から持ち込む。それだけで、選べる打ち手の数が変わります。
一つの判断が、そのまま会社の向きになります
規模の大きな組織では、一つの提案が形になるまでに多くの合意が要ります。中堅・中小企業は違います。経営者が納得すれば、翌週から会社は動きます。
これは、仕事の手応えが直接返ってくるということでもあります。私たちが整理した数字が、来月の意思決定に使われる。私たちが出した打ち手が、半年後の決算に表れる。距離が近い分だけ、責任も近い。私たちはこの距離を、この仕事の面白さだと考えています。
だから、提案書を納品して去る形は取っていません。実行の当事者として、月次の会議に入り続けます。
財務を入口にするのは、経営全体が見えるからです
私たちが財務から入るのは、それが得意分野だからというだけではありません。数字は、会社で起きていることの結果が集まる場所だからです。
売上が伸びないのは、営業の問題なのか、商品の問題なのか。利益が残らないのは、価格なのか、原価なのか、固定費なのか。現金が足りないのは、儲かっていないからなのか、入金と支払いのタイミングのせいなのか。数字を分解していくと、経営のどこに手を入れるべきかが見えてきます。
財務は入口です。出口は、経営そのものです。
いまは、創業期です
私たちが目指しているのは、コンサルの域を超えて、中堅・中小企業の「経営インフラ」になることです。一度きりの関わりではなく、経営に組み込まれて機能し続ける存在。そのために、担当者の記憶の中にしかない仕事をなくし、思考の過程を残し、仕組みとAIで再現できる形にしていく作業を積み重ねています。
その途中に、いま立っています。正直に書けば、整った環境が用意されているわけではありません。仕組みも、文化も、これから固める段階です。
裏を返せば、出来上がったものに乗るのではなく、作る側に回れる時期でもあります。ここは変えたほうがいい、これはこう決めておきたい。そうした意見が、そのまま会社の形になります。
おわりに
洗練された大企業向けの仕事に比べれば、私たちの現場は泥臭いと思います。それでも、経営者のいちばん近くで、数字を通して会社の向きを変えていく仕事です。
その手触りに惹かれる方と、一緒に働きたいと思っています。興味を持っていただけたら、一度お話ししましょう。