What we do
アクト・ノードは、一次産業(農業・畜産・水産養殖)向けのクラウドアプリを開発・提供している会社です。ビジネスコンサルティングからシステム設計・開発までをワンストップで対応し、生産現場に密着したDX支援を行っています。
■アクト・アップ
「アクト・アップ」は、農業・畜産・水産養殖の記録と集計を一元化できるクラウドサービスです。従来の紙や口頭での管理では困難だった生育・作業・環境データの記録・見える化・共有を、スマホアプリ・センサー・AIカメラを用いて実現します。
【主な機能】
記録アプリ:作業・資材・観察記録を簡単に入力
センサー連携:気象・土壌・潅水・果実サイズ・葉面温度など多様なセンサーと連携
AIカメラ:葉の角度や色を解析し水ストレスや異常を検知
ダッシュボード/グラフ/レポート:データの自動集計と分析
データ連携API:他システムとの統合が可能
■実績■
・クラウドファンディングにて目標金額達成
・「第37回中小企業優秀新技術・新製品賞」にて、ソフトウエア部門・優秀賞を受賞
・「デジタル統合型 養鶏生産管理システムの開発と供給」という課題で「令和7年度 スマート農業技術の開発・供給に関する事業」に採択
■今後の展望■
アクト・ノードでは、クラウドアプリ「アクト・アップ」を中核に、一次産業の現場データを起点としたスマート化と最適化の基盤構築を進めています。これまでの取り組みでは、農業や畜産現場に散在する非構造データ(例:映像・画像・生育履歴)を構造化し、センサーやAIカメラ、ユーザー操作による入力と組み合わせて、一元的に蓄積・活用可能なデータ基盤を構築してきました。
今後は以下の3つの方向性で、より高度なシステム設計を行っていきます。
1. 分野横断型AIの開発・実装
現在は養鶏や果樹(柑橘)分野を中心に画像解析AIを展開していますが、今後3年で25種類以上の画像AIモデルを開発・実装予定です。これにより、複数品目間で汎用的に活用できるAIの設計が求められ、モデルの再学習や転移学習、APIによる柔軟な運用が重要なテーマになります。
2. 流通連携とバリューチェーン統合
生産現場に加え、今後は前後の流通プロセス(仕入れ、販売、物流)ともデータ連携を図ります。これにより、生産〜出荷〜販売のエンドツーエンドの可視化と最適化を実現するプラットフォームを目指します。既存のアーキテクチャを疎結合型で再設計し、他社SaaSやIoTデバイスとのインテグレーションも進めていきます。
3. グローバル展開を見据えたマルチテナント化・多言語対応
将来的には海外の一次産業ユーザーにも対応するため、スケーラブルなクラウド設計(マルチリージョン対応)と、多言語・多通貨環境での運用も視野に入れています。現在のアプリケーションも、国際化(i18n)、柔軟な権限管理、ローカルセンサーへの接続性強化など、グローバル基盤に進化中です。
このように、アクト・ノードでは、単なる「農業のIT化」にとどまらず、分散型データの集約と活用による次世代型スマート一次産業インフラの構築を、エンジニアと共に進めていきます。興味をお持ちの方は、ぜひプロジェクトに関わっていただきたいと考えています。
Why we do
■代表の経歴■
10歳からプログラミングの面白さに気づき、13歳の時点でRPGゲームの開発を行っていました。新卒はIBMへ入社し、大手自動車会社グループの担当ITアーキテクトとして、各種システムの提案・設計・開発・運用を実践しました。その後、海外で農業ベンチャーに挑戦。土地探し・開墾・農地の水路・栽培フィールド開発や栽培から販売までを責任者として実行した後、株式会社アクト・ノードを設立しました。
■ビジョン■
私たちのビジョンは、「テクノロジーを通じて、農業・畜産・養殖など生き物を育てる産業を革新し、安定的で豊かな食を、持続的に人々に提供可能な未来を創造する」ことです。
自然や生き物の世界は複雑かつ予測困難なため、それらを対象として育てる一次産業も多様な知識を必要とする総合科学産業です。そのため、まだまだ技術を活用し、成長させる余地がのこされています。しかし、「労働力不足」「技術の伝承」「非効率的」など、一次産業には解決すべき課題が多く存在します。私たちはデジタル技術を中心に、AI・IoT・ロボティクスなどといった先進的な技術を駆使し、持続的に「安定的で豊かな食の提供」が可能な未来の実現に挑戦します。
■解決したい課題■
現在当社では、種、苗、ひなの育成環境をコントロールする、生産に関わる部分を手掛けていますが、ゆくゆくは農業全体のバリューチェーンを最適化し、より少ないリソースで農業をする仕組みづくりを行いたいと考えています。
How we do
■強み■
現場の声をヒアリングすることは重要ですが、それを鵜呑みにしては、良いプロダクトは作れません。また、エンジニアの妄想だけでプロダクトづくりをしても、同様に役に立たないケースが多々あります。
重要なのは、取得したデータをもとに、客観的に判断し、本質的な課題は何かを探ることです。当社はこのような、本当に現場で役に立つものを作るための課題発見力、問題解決力を持っている点を強みとしています。
■行動指針■
スピード感を重視していますが、ただ闇雲にスピードを上げてしまうと、かえって品質が下がり、トラブルの発生を招きます。そのため、高品質のものをつくることで、スピード感が生まれることも認識してほしいと思っています。
■働く環境■
外部パートナーなどを含めると、現在8人のメンバーで構成されています。リモートでの勤務となるため、出社する必要はありません。今後、メンバーの増加に伴い、ゆくゆくはオフィスの設置も検討しています。