その人が大切にしている言葉を知ることで、その人の考え方や生き方に、もっと触れられるかもしれない。「あ、もっと知りたい」そう思う、きっかけになるかもしれない。
そんな想いで始めた、名優で働く人が大切にしている言葉についてインタビューする「a motto(ア モット)」。
第10回は、物流課で働くY・Mの a motto です。
ー 大切にしている言葉を教えてください。
そうですね、2つあります。
1つは、すごく古い話なんですけど。私が小学6年生の時に、引っ越しをしたんですね。
6年生の2学期だったので、もうすぐ卒業というタイミングでの引っ越しで、ものすごく嫌だったんです。
あまり覚えていないんですけど、たぶん友達にも、嫌だ嫌だって言っていたと思います。
そして、いざ引っ越すとなった時。仲良かった友達が、引っ越す前にお守りを作ってくれて。
小学生なので、紙で折ったお守りだったんですけど。そのお守りの裏に、言葉を添えてくれていて。
「春に咲く花が美しいのは、冬の厳しい寒さに耐えたから」と書いてあったんです。
それを見た時に、まだ11歳だったんですけど。なんでこんな言葉を知っているんだろう、と思って。とても印象に残って、それをずっと覚えています。
辛いことがあっても、耐えていればいつかいいことがある。
それは今でも、いつも心に留めていますね。
ー どういう時にこの言葉を思い出しますか?
やっぱりこう、なんかつらい時とか、落ち込んだ時。上手くいかないなって思うようなことがあった時に、思い出しますね。
何かが上手くいかない時。それを投げ出してしまえば、それで終わりなんですけど。
今ちょっと我慢すれば、進歩していって、いつか良いことがあるかなって。
私、結構落ち込むことが多いんです。ちょっとネガティブな傾向が自分の中であるので、こういう言葉を思い出して、あんまり引きずらないようにしています。
浮上するのも早いんですけどね(笑)。
ー どんなことで落ち込むんですか?
ほんとうに、些細なことです。
例えば、出荷の段ボールが上手く折れなかったな、とか(笑)。ほかにも、色々ありますけど。
ちゃんとこうやればよかったのにって、後から考えればわかるんですけど。
ちょっと急いでやらなきゃいけない時とかに、忘れてしまったりして。あとから振り返って「またやっちゃた」という感じです。
でも、次はなんとかしよう!と思って、上がってこれるんですけどね。
私は会社と家がとても近いので、いわゆる通勤時間とかに、気分を切り替えるのは難しいんですけど。
犬を飼っているので、犬の散歩で歩いたりしていると、すっきりします。
ー もう一つの言葉を教えてください。
もう一つは「笑う門には福来る」です。
笑っていれば、いいことあるかなって。いつも笑顔でいることを心掛けています。
この言葉のきかっけは、学生時代にカフェでアルバイトをしていたんですけど。
働き始めた頃は、慣れない仕事をしながら笑顔になるっていうのが、なかなかできなくて。
それでも、店長に「もっと笑顔で!」って頻繁に言われていたので、そこで身に付いた気がします。
ー 面白いなと思ったのが、二つとも自分を励ます言葉なんですね
確かに、そうですね。
家族とか身近な人に、あんまり励ましてもらっていないのかも(笑)。だから、自分で自分を励ましているのかもしれません。
自分で自分を励まして、いつも元気です!
(聞き手:優一)