田原 智史
データビジネス部
2018 東京大学 卒業
2020 東京大学大学院 修了
2020 アクセンチュア株式会社 入社
2022 株式会社レモンタルト 入社
── 入社までの経歴と、レモンタルト参画の経緯を教えてください。
学生時代は東京大学工学部で、シミュレーションモデルの研究に取り組んでいました。たとえば、都市の街づくりにおいて、交通現象をシミュレーションで再現し、その街における最適な交通導線を提案したりしていました。
実際にある地方都市と連携し、新たに整備される路面電車の延伸計画などにも関わりました。私たちの研究成果がリアルな交通網整備や、他の交通機関との連携最適化に繋がっていくことに、大きなやりがいを感じていました。
その後、2020年4月にアクセンチュアへ入社し、「オペレーション領域」のコンサルタントとして働きました。いわゆる業務コンサルに近い仕事で、大手製造業を担当し、人事・経理部門の業務プロセス改善(BPR)や業務委託(BPO)を支援していました。具体的には、新システム導入に伴うグループ会社も含めた人事業務プロセスの標準化や、RPAを用いた業務自動化などを担当していました。
もともとプログラミングが好きだったのですが、当時の組織では実装はIT部門の管轄で、自分では手を動かせない場面も多く、もどかしさを感じていました。自分のやりたいことと、組織が求める役割との間にギャップがあったのは正直なところです。
そんな中で、以前から交流のあった武村に声をかけてもらい、2022年9月にレモンタルトへ参画しました。
── 現在の仕事の内容を教えてください。
現在は、データビジネス部のマネージャーを担当しています。エンジニアリング部門がソフトウェア開発を主に担う一方で、私たちの部門ではアナリティクスやデータ分析、そしてそのためのデータ基盤構築を中心に業務を行っています。
たとえば最近では、ある製造業のクライアントと共に、生産工程における品質課題の改善に取り組んでいます。現場のご担当者とタスクフォースを組み、不具合の発生傾向やその要因をデータから分析し、改善の方向性を探るプロジェクトです。現在は、導き出された仮説をPoC(概念実証)を通じて検証しながら、実際の改善につなげていくフェーズにあります。
また、別の事例では、大規模なアンケート結果をもとにマーケティングに活用するプロジェクトを担当しています。従来は経験や勘に頼ったペルソナ分類がなされていましたが、それを機械学習を用いてユーザーを分類し、新たなターゲット層を導き出し、より的確なマーケティング施策につなげるという内容です。
── 現状の課題や将来への展望について教えてください。
現在の課題としては、ありがたいことに案件数が増えている一方で、自分一人で見るプロジェクトの範囲が広がりすぎてしまっていることがあります。もちろん、それによって得られる学びや裁量は大きいのですが、今後を見据えると、仲間を増やして体制を強化していきたいと考えています。
データビジネスの仕事は、「正解が決まっていない中で、自分で仮説を立て、それを検証しながら答えを探していく」ことの連続です。そこには当然責任も伴いますが、クライアントと合意形成をしながら成果につなげることができれば、非常に大きな評価と信頼に結びつきます。
そうした「自由と責任のバランス」にこそ、この仕事の醍醐味があると思っていますし、今後もその価値を突き詰めていきたいと考えています。
── どんな仲間に来てほしいですか?
チャレンジングで楽しい仕事だと思います。メンバー同士が自由に意見をぶつけ合い、議論しながら、より良いものをつくっていくカルチャーがレモンタルトにはあります。
私自身は、会社を急激に大きくすることが目的ではなく、いかに仕事の品質を高めていくかにこだわりたいと考えています。
期待する人物像としては、まず何にでも好奇心を持ち、本気で取り組めること。専門領域にとどまらず、幅広い知識や視点から自分なりの答えを導けるような人。そして、できればコンピューターサイエンスやプログラミングにも関心があり、それを強みにできる方とご一緒できると嬉しいです。