みなさん、こんにちは!新入社員の山本です。
私、実は弊社で広報をしているんです!
え?マグロ屋の広報って、どんなことをしているの?
そう思われる方も多いでしょう。
私の仕事は、弊社の「マグロ愛」をみなさんにご紹介させていただくこと。
このマグロ愛には、現社長脇口光太郎の勝浦への想いが込められています。今日は、その想いを深掘りしていきます!
生まれ育った勝浦の変化
マグロ愛とはいったい何でしょう。それはズバリ「マグロの存在する未来を作ること」です。
幼少期、脇口の遊び場はいつも熊野の自然の中にありました。海や川、山での遊んだことは楽しい記憶をして残っているそうです。
今から45年ほど前の勝浦は漁師町としての活気があり、漁師・仲買人・料理屋全ての景気が良かったといいます。この頃のマグロの仲買人は、市場帽*・手かき*・長靴の3つがあれば仕事ができてたといいます。スーツを着て営業になど行くことは、「ふうわるい(恥ずかしい)」とされていたとか(!)
それほど「マグロを卸すこと」で生計が成り立っていたということですね。
しかしその15年後、脇口が事業に関わる頃にはすっかり時代も変わってしまいました。
その頃の勝浦はマグロの漁獲高が減り、盛況だった漁業が衰退。漁業を継がせたくないと考える漁業者も増え、勝浦からどんどん人口も減ってしまいました。
「このままじゃ、だめだ!」
勝浦とマグロの将来を心配した脇口は「マグロを食べ続けられる未来をつくること」を決意。
「おいしさ、健康、地球貢献」をスローガンに掲げ、マグロの調達方針を打ち出し、マグロ愛をベースに事業を展開し始めました。
マグロ愛ができるまで
脇口の想いの根幹にあるのは、マグロに対する感謝です。
「マグロがいてくれるからこそ、今の自分がある。」
先代から脇口水産を引き継いだ際(当時は脇口商店)、脇口はそのことを実感したのだそうです。
彼曰く、「マグロを大事にするには、その周りのことも考える必要がある」とのこと。
そのことをきっかけにマグロ単体だけでなく、この3つも大切にしたいと思ったそうです。
・マグロを育んでくれる自然
・命がけで漁をしてくれている漁師の生活
・昔の活気があった漁師町をマグロで取り戻すこと
確かに、マグロが存在する未来のためにはどの項目もなくてはなりませんね。
終わりに
楽しかったからこそ、綺麗な自然を残したい。
活気があった勝浦が好きだったからこそ、取り戻したい。
熊野の自然の中で育ったからこそ、その恵みやありがたみを感じ、「この自然を守りたい」気持ちが芽生えたんですね。
後編では、延縄漁法をキーワードにマグロ愛について掘り下げます!
*市場帽:競りで入札をする際に必要な帽子。勝浦漁港では帽子で色分けされており、入札権のある者は緑の帽子を着用している。
*手かき:漁具。マグロの身質をチェックしたり、運搬するときに使う手鉤。木製の棒の先に鉤爪のような金属がついている。