What we do
富士山麓の自然を案内することがメインの仕事です。子どもから大人まで、個人旅行から団体旅行まで、対象者に応じて様々な様々なプログラムを実施しています。森・川・湖ー自然は私たちの仕事場であり、遊び場です。
人工林や竹林、茶畑など、地域の資源を活かしつつ、地元企業や一般の人々と整備する活動もしています。単なる“作業”や“ボランティア”という枠を超えて、「自然の空気を感じながら体を動かす楽しみ」「仲間と協働することで生まれるチームワーク」など、様々な付加価値を創出することが大事だと考えています。
「一言で言えば、”自然”に関わる様々な事業を展開している団体です。」
何をやっている団体ですか?と聞かれると、その全貌を簡単に表現するのは、なかなか難しいのです。
春から夏にかけては、毎日のように修学旅行生を連れて洞窟や樹海の森を探検し、長い休みには、全国から集まった子どもたちやご家族と一緒にキャンププログラムを行います。
また、アウトドアフィールドを最大限に活かした企業研修を新入社員や内定者に提供することもあれば、未就学児とその家族と一緒に、里山の自然を活かした”ようちえん”を行うことも。
ビジターセンターや少年自然の家、自然公園の施設運営も行っていますし、チェーンソーを持って森に入り、間伐作業などの森の手入れをする日もあります。地元猟師が捕ったシカを精肉して販売したり、その革を教育プログラムに活用したりもします。
「人と人」「人と自然」を繋ぐため、時代の流れや社会課題の変化に応じて、様々な事業を展開しています。
Why we do
富士山本校では、ニワトリやヤギといった家畜動物を飼い、スタッフは交代で世話をしています。自然体験プログラムでは、子どもたちと一緒に動物のお世話をします。ただ「かわいい」というだけでなく、生きものとの触れ合いから自然の循環や、自分と生きもののつながりを感じてほしいと考えています。
自然の魅力を伝える一方で、「獣害」や「生物多様性の喪失」等といった社会課題に対し、一般の方々が学ぶ機会を提供したり、企業の取り組みをサポートすることも私たちの仕事です。自分たちの強みを活かしながら、企業・行政・地域・教育機関等、様々な方々との連携を深めていきたいと思っています。
一人ひとりが
「人・自然・地域が共生する暮らし」の実践を通じて感謝の気持ちと誇りをもって生きている。
私たちは、そのような社会を実現したいと考えています。
1982年に富士山麓の里山で、「動物農場」という名前でスタートしたホールアース自然学校。ニワトリやヤギ、ロバやポニーといった家畜動物を飼い、創業者夫婦の農的な”暮らし”がその原点。40年以上継続する中で、スタッフが増え、関わる市民の方が増え、そして多くの企業や行政など、「自然」をキーワードに今では本当に様々なセクターの皆さまと繋がることができ、私たちの業務の幅もどんどん広くなってきました。
そうした中でも大切にしているのは、「社会性」「事業性」「自己実現性」のバランス。
社会課題の解決が、自然学校としての私たちの使命であり存続意義でもあります。より良い社会の実現のためという「社会性」という視点を、常に中心に据えています。そのうえで持続的に事業を継続できるよう、ビジネスとしての「事業性」を見極めています。組織の土台をしっかり固めることで、スタッフ一人ひとりが、安定した暮らしを実現でき、将来のステップアップも思い描くことができます。
そして最後に「自己実現性」。
「こういうことを実現したい」「参加者にこういう価値や体験をしてもらいたい」といった強い想いは、物事を前に推し進めるパワーになります。そしてその熱量が参加者に伝播していくと考えています。私たちは「わくわく」や「おもしろい!」を行動の源と捉え、個々人の心の底からやりたいことを実現できる環境を大切にしています。
How we do
冬の猟期になると、地域の狩猟仲間と山の中へ。野生動物との真剣勝負。山の恵みはありがたくいただきます。仕事だからするのではなく、個々人の興味関心から生まれた実体験。それはそのままリアルな言葉になり、自ずと自身のプログラムに深みを与えることになります。
「明日は晴れそう!有給とっちゃえ!」と、思いついた時に自然の中へ遊びに行くことも。グリーンシーズンは忙しく、朝早い日が続いたり、連勤になってしまうこともありますが、その分「遊べるときは遊ぶ!」。セルフマネジメントが上手くできれば、有給はとりやすい環境です。
ホールアース自然学校のスタッフは、実に多様なバックグラウンドを持っています。
消防士、オーダーメイドシャツ職人、学校の先生、保険会社の営業マン、寿司職人・・・。どちらかというと、自然やアウトドア関係のバックグラウンドを持つ者は少ないかもしれません。ただ一方で、共通して言えることは、やはり皆「自然が大好き」だということ。でも自然の楽しみ方には、それぞれの個性が表れています。
サーフィンやSUP、トレランと言ったアウトドアアクティビティを楽しむ者。日本各地の山を巡り、時には海外遠征に出かける者。近所の川に出かけ、水生生物を一日中探している者。地元猟友会に所属し、銃を背負って鹿を追いかける者。里山の森に入り、希少な植物を見つけてはニヤリとする者などなど。
このそれぞれの自然の楽しみ方が、実はとても重要なのです。私たちは、自然の価値をわかりやすく人に伝えることを生業にしています。その基本となるのは、スタッフ個々人の興味関心。自分が好きな自然の側面や、自然の楽しみ方を人に伝えること、これが普段の業務に生きてくると考えています。
自分の興味をさらに深めたり、別の分野について関心を広げたりできるよう、2024年4月よりリスキリング休暇制度を設けています。これは通常の休日や有休休暇とは別に、長期有給休暇を別途取得できる制度です。これまで以上に個人の興味関心を深化させられる機会になるのではと期待しています。