株式会社フォークウェル代表取締役の赤川です。
フォークウェルでは、異業種から入社したメンバーに対して、いち早く業界知識をキャッチしてもらうために、数々の取り組みをしています。この記事ではその取り組みのいくつかをご紹介します。弊社への転職に興味がある方はもちろん、自チームに参加するメンバーをどのようにオンボーディングしていくかの参考にしていただけたら幸いです。
蓄積した教材を学習資料やテストに活用する
社内には、エンジニアの知識を身につけるための教育コンテンツや動画、技術勉強会のアーカイブが蓄積されています。社内の学習資料の案内では、資料や書籍を読む順番も示し、焦らず何度も読み返すことを勧めています。
蓄積した社内ドキュメントは、Gemini Notebook(旧NotebookLM)を使った学習にも活用しています。資料を読み込ませて学習資料やテストを生成し、自分のペースで読み進めたり、理解を確かめたりできるようにしています。
資料をAIで扱う際は、入力する情報と利用環境を、社内の情報管理ルールに照らして確認する必要があります。
ペアワークを有効活用する
資料に加えて、人から学ぶことも大切にしています。フォークウェルの開発チームと話したり、長くエンジニアのキャリアに向き合ってきたメンバーに聞いたりすることも、学ぶ方法の一つです。
社内では、ペアワークやモブワーク、面談への同席を勧めています。これらはペアプログラミングというITエンジニア間で技術知識を継承する方法をビジネスサイドに応用したものです。OJTより一歩踏み込んで、画面を共有し、何を考えているかを口に出しながら、一緒に仕事を進めています。
操作の手順だけでなく、その人の考え方を継承することが重要です。どの情報に注目したのか、なぜその進め方を選んだのか。完成した資料だけでは分からないことを、作業の途中で共有する狙いがあります。
経験の浅い人が詳しい人に教わる場だけを想定しているわけではありません。経験のあるメンバー同士で仕事を見せ合うことも、行動指針で勧めています。誰から声をかけても構わないとしています。
一緒に作業するときも、相手に判断を任せきりにせず、自分で考えて決める姿勢は大事にしています。
ちなみに、私自身も、ITエンジニアのキャリア支援で得た知見を『ITエンジニアの転職学』にまとめ、講談社から出版しました。手前味噌ですが、こうして体系化した知識を私から直接学べることも、フォークウェルで働く魅力の一つだと思っています。
その場にいなかった人が読めるように記録に残す
こうした学びの前提になるのが、情報をチームで共有する文化です。フォークウェルでは商談情報をチームに共有し、社内に多くのドキュメントを蓄積しています。
社内の行動指針でも、口頭で話して終わりにせず、議論の過程や決まったことをできるだけ書くよう勧めています。話した当事者だけで情報を持っていると、その場にいなかった人は内容を知ることができません。あとから入社した人にとっても、過去の経緯をたどれることには意味があります。
資料を共有場所に置くことや、業務のやり取りをチームから見える場所で行うことも、指針に含めています。個人情報については、閲覧権限を管理できる場所で扱う方針です。
こうして残したドキュメントを、仕事を進めるときだけでなく、事業を学ぶためにも使っています。
教えてもらうだけでなく、自らキャッチアップする姿勢もまた重要
仕事で必要になった知識を自ら学ぶ例として、フォークウェルの元メンバーで、現在は株式会社コミュニケーションドラフトの代表取締役社長を務める河又涼さんの話を紹介します。河又さんは、業界未経験で入社し、フォークウェルの法人営業を担当していました。今では『技術広報の教科書』を出版するほど、業界の中でも一目置かれる存在となりました。独立後の現在もフォークウェルの技術イベントの企画運営に協力してくれています。
本人のnoteには、仕事で関わる技術コミュニティの勉強会に足を運び、求人票や商談で分からない技術用語が出たら、その都度調べていたと書かれています。
求人票に載っていた技術の組み合わせから、海外に委託していた開発を内製化しようとしているのでは、と考え、お客さまに確かめたこともあったそうです。その推測が合っていて、信頼につながったと振り返っています。
用語を覚えた先に、お客さまがなぜそのエンジニアを採用しようとしているのかを考える場面があった。事業の知識を仕事に使うとはどういうことか、具体的に分かる経験だと思います。
フォークウェルにはオンボーディングの資料が豊富にありますが、それを活用しながら自らキャッチアップする姿勢も大切にしています。
おわりに
新しいメンバーが学び始めるとき、何を読めばよいかが分かり、分からないことを聞ける相手がいることは助けになります。社内の資料を読めるようにしておくことも、一緒に作業しながら考え方を伝えることも、私たちはそのために大切にしています。
今回ご紹介した取り組みから、フォークウェルでどのように学び、仕事をしていくのかをイメージしていただけたらうれしいです。新しいメンバーを迎えるチームの方にとっても、自分たちの知識や経験をどう共有するかを考える参考になればと思います。