株式会社フォークウェル代表取締役の赤川朗です。
今回は、私が社内メンバーに向けて書いた「株式会社フォークウェルの行動指針」を紹介します。これは、自分たちが仕事をするときに何を優先し、どのように行動してほしいかを、概念だけでなく、具体的な行動にまで落として記したものです。
もとは、まだ株式会社フォークウェルがいち事業として株式会社Groovesに所属していた時代に、キャリアアドバイザーチームのマネージャーだった私が書いたものをベースとして、株式会社フォークウェルの代表取締役になった今も改めて重視したいと考えて、メンバー向けに共有したものです。
ではご紹介します(ほぼ原文そのままの長文です!お時間あるときに!)
株式会社フォークウェルの心得
このドキュメントでは、株式会社フォークウェルとして仕事をするときに優先してほしいことを明示します。
私たちのチームには、株式会社Grooves時代から ミッション、ビジョン、バリュー といった概念がありました。このドキュメントは、それらの抽象度の高い概念を継承しつつ、チームの役割・フェーズに合わせて現場での具体的な行動にまで落としたドキュメントです。状況に応じてアップデートし続けます。
仕事をする上で大事なことは無数にあることは理解しますが、その中でも特に優先順位が高いことを高い順に書きました。
なお、このドキュメントでは、具体的なチームの戦略や戦術は取り上げません。戦略や戦術、それらに付随するKPIは、日々のミーティングの中で調整されます。ここではそれらを実行する際に必要な価値観や仕事の進め方を記述します。
1. 情報を透明に保とう
Forkwell では、情報は透明に、積極的に共有する、ファクトベース、という行動を大事にしています。このチームではこれを特に重視します。
なぜ情報の透明性が大事か?
- 私たちは一次情報の油田です
- Forkwell は、ITエンジニアのキャリアに生涯寄り添うことをプロダクトビジョンに掲げています。
- 私たちがユーザーから得た一次情報は、どのチームにとっても重要な情報です。私たちが得た一次情報が、事業の持続的な成長を実現するための競争優位性になるのです。
- つまり、私たちは Forkwell が成長し続けるための油田なのです。油田で働く私たちが得た情報は、積極的に他のチームに共有される必要があります。
- 個よりチームを重視する
- 私たちのチームは、働く時間、場所が異なり、多様な働き方をする人で成り立っています。そのためメンバーは同じ時間・同じ場所で常に情報を共有し続けることができません。
- もし、個々が自分の仕事の効率性だけを優先し、口頭でやり取りを終えてしまった場合、話しをした当事者間でしか情報が共有されません。これはその場にいないメンバーとのコラボレーションを阻害します。何より、当事者が忘れたら情報はなくなってしまいます。
- 複雑な業務を進める上で、出社やハドルなどの同期コミュニケーションは大事です。ただし、議論した過程や決まったことはできるだけ書くことを意識する必要があります。
- 感情も共有する
- 私たちの仕事は、キャリアにまつわるネガティブな感情に接することの多い仕事です。そうした感情に触れていると、自分自身も落ち込みやすくなります。候補者が前向きな気持ちでキャリアに向き合えるように支えるには、私たちも健やかな心である必要があります。ネガティブな気持ちもチームで共有し、私たち自身も前向きに支え合える状態を維持しましょう。
どんな透明性を実現するか
- 具体的には、以下を重視します
- メンバー⇔メンバー:お互いの困り事や知見、ユーザー情報を積極的に共有する。積極的に雑談しましょう。最近あの人とあんまり話せてないな、な状態を作らないように個々が声をかけあいましょう。
- メンバー→マネージャー:ユーザーから得た情報は、マネージャーが閲覧できる場所に記録し、いつでも参照できる状態を保ちましょう。不都合な情報ほど、迅速に直接共有してください。
- マネージャー→メンバー:会社や事業の指針、他チームの動きを簡潔に共有し続けます。メンバーからの質問に真摯に回答します。
- チーム→他チーム:このチームでの取り組みを、良いことも悪いことも含めて共有しましょう。あのチームは何しているかわからない状態をつくらないように、個々が行動しましょう。
- ユーザー→事業メンバー:ユーザーから得た情報を、できる限り事業に関わる人が目に触れる場所に共有し、事業に関わる人が、毎週毎日繰り返しユーザー情報に触れる機会を維持しましょう。
- 情報管理には最大限の注意を払いましょう
- 社内規定、情報管理規程、個人情報保護規定等に則って、情報を扱いましょう。
- 個人情報を扱う内容は、ユーザー毎に閲覧権限を管理できる場所を利用しましょう。
具体的な行動
- Google ドキュメントのマイフォルダを使わず、必ず共有フォルダ上に作成しましょう。
- SlackでのDMは避けましょう
- 業務に関するやりとりにDMを利用しないでください。もし他の人にDMされても、オープンなチャネルに誘導しましょう。
- 候補者個人の情報に関わるようなやり取りでも、適切なプライベートチャネルを使いましょう。もし適切なチャネルがなければ、マネージャーに相談してください。
- 個人的な相談、家族のプライバシーに関わるような情報や、業務に関連しないやり取りは、DMを使ってOKです(例:キャリアの悩み、決起会の日程調整、家族の病気情報等)。
- 他チームから質問・相談があったら、献身的に前のめりに応えましょう。
- Slackではたわいもない発言を歓迎します。心に余裕があるときは、ハドルに入って雑談しましょう。
2. エンジニア転職のプロとして学ぼう
プロフェッショナルとは
プロフェッショナルは、専門的なスキルや知識を活かし、期待される役割を果たすことで雇用されている会社から給料を受け取る存在です。この仕事をしてお金をもらっている間、私たちはエンジニア転職のプロフェッショナルです。
プロがアマチュアと大きく異なるのは、その責任の重さと、結果に対するアカウンタビリティです。プロとしての行動は、金銭的な取引と直結しており、ユーザーからの期待も高まります。そのため、プロは、高いレベルのサービスと品質を提供し続けなければならず、自らのスキルや知識の向上にも努める必要があります。
例え業界経験が浅くとも、自分に自信がなくとも、エンジニア転職のプロに近づこうとする姿勢が大事です。
エンジニア転職のプロになるために
- 学ぶ時間を設けましょう。また、学びにつながる時間の優先度を上げましょう。学ぶためにマネージャーやドメインエキスパートの時間を奪うことを躊躇しないでください。
- ペアワーク・モブワーク・面談同席を率先して行いましょう。
- オンボーディングプログラムを何度も見返し、常にアップデートしましょう。
- 最近学習時間が少ないな、と感じたら、マネージャーに言ってください。メンバーの学習時間を確保し続けるのは、マネージャーの責任です。
- 学びがどれだけ中期的な価値になるかは、次の note を一読してください。
3. 高い倫理観を持とう
なぜ倫理観が必要か
- Forkwell はエンジニアからの信用を前提に、重要な個人情報を預かるサービスです。そのサービスに対して不信感が生まれることは、事業の存続にかなり悪い影響を与えてしまいます。
- ユーザーと直接触れ合うキャリアアドバイザーをはじめ、開発者ですら、その一挙手一投足がユーザーのクチコミにさらされる可能性が大きい仕事です。
- 候補者は Forkwell のWebサービスのユーザーであり、Forkwell を長く利用し続けてもらうことがプラットフォームとして長期的な成功につながります。そのため、一期一会型の人材紹介会社と比べると、丁寧で誠実な対応が求められます。どんな候補者に対しても、Forkwellというプラットフォームを通じて、エンジニアとしてのキャリアをどのように発展させることができるかを丁寧に助言する姿勢が必要です。
具体的な行動指針
- ユーザーが、チームにいるかのように振る舞いましょう。
- エンジニア個人が、チームの会話に同席していても、恥ずかしくない会話をし、社内のコミュニケーションがうっかり漏洩しても問題ない公明正大な会話を心がけましょう。
- 例えば、人をモノに見立てた表現は、意識して避けましょう。候補者を企業に突っ込む、押し込む、ねじ込むなどです(人材業界ではよく聞きますが…)。
- 一方、過度なへりくだりも不要です。過度な謙譲表現などは相手に距離感を感じさせるので控えましょう。同僚に話しかけるかのように、接しましょう。
- 失敗や失言は誰にでもあるので、それ自体を罰するのではなく、違和感を感じたら「今の会話はユーザーの前ではできないかもですね」と表明することで、お互いに一線を超えていないか確認し合いましょう(赤川自身も今でも間違えます)。
- エンジニア目線に関する情報リテラシーを高めましょう
- 以下のドキュメントに、エンジニア関連で炎上した話題や出来事をまとめています。どのような行動が嫌われるのか、まずは情報を知ることからはじめましょう。
- [過去の炎上事例をまとめた社内限定資料へのリンク]
- HRTを体現しましょう。
- 謙虚(Humility):あなたが常に正しいわけではありません。常にフィードバックを求め、自分を改善しましょう。
- 尊敬(Respect):その人ならではの経験に紐づいた学びが必ず蓄積されています。相手を一人の人間として扱い、その能力や功績を高く評価しましょう。
- 信頼(Trust):メンバーはみな、正しいことをすると信じましょう。もしすれ違いがあるならば、それは情報の非対称性があるだけかもしれません。相互理解の機会を自ら作りましょう。
4. リードタイムにこだわろう
顧客価値を実現するためにこのチームでは何を重視すればいいでしょうか。今の事業フェーズにおいては、独断と偏見で「リードタイム」を最も重要な指標と設定します。
リードタイムとは?
リードタイムとは、サービスや商品がユーザーに届くまでの時間や、あるプロジェクトが始まってから終わるまでの時間のことを指します。これが短いほど、多くのことがスムーズに進みます。では、なぜリードタイムが最も重要なのでしょうか。
- リードタイムは”体験”である
リードタイムが短いと、ユーザーは待たされることなく、迅速にサービスや商品を受け取ることができます。これは、ユーザーにとって大きな満足感を生み出します。オンラインショッピングでは、注文してから商品が手元に届くまでの速さは、ユーザー満足度に大きく影響します。商品が早く届けば届くほど、ユーザーは喜び、信頼を感じます。待ち時間が少ないことで、ユーザーはストレスを感じず、ポジティブな経験を得ることができます。これがユーザーの信頼を勝ち取り、結果として、再び私たちのサービスを利用したり、他人に推薦したりする動機となります。日々の仕事では、質以上にリードタイムを意識しましょう。(なお、質の高さとリードタイムは本来同居できます) - リードタイムは挑戦回数である
リードタイムの短縮は、限られた時間と資源でより多くのプロジェクトやアイデアに取り組むチャンスを生み出します。例えば、新製品の開発やマーケティング戦略の変更など、新しい挑戦を速やかに行うことができます。そして、失敗から学び、次に進む速度も速くなります。これにより、市場のニーズに迅速に対応し、競合他社に先駆けてイノベーションを達成できます。Grooves Wayにある、アウトプットの先のアウトカムへ、抽象の先の具体へ、知識量の先の経験量へ、最短距離で実行する、とは、リードタイムを短くすることと解釈できます。
このチームにおけるリードタイムと具体的な行動指針
- ユーザーが Forkwell を通じて体験するあらゆる待ち時間を減らせるように苦心しましょう
- [実際の社内ドキュメントでは、具体的な指標を掲載]
- チームで取り組むあらゆるプロジェクトの”待ち時間”を減らしましょう
- 2つ以上のプロジェクトが並走する場合は、思い切って片方のプロジェクトだけを一旦やりきりましょう。2週間後に2つのプロジェクトを同時リリースするより、1週間後に1つ目のプロジェクトを先にリリースするほうが、全体としてのリードタイムは短くなります。
アンチパターン
- 定例ミーティングで聞いてみよう → すぐ聞くべき。ミーティングを待たない。聞いてもレスないものを、定例でも取り上げる
- メンバー同士で会話すれば済むことを、マネージャーを介して確認する → 直接話す。話しても議論が決着しないときに、マネージャーに優先度を判断してもらう。
“同時に仕事を進める”ことよりも、”ひとつの仕事を早く、質高く完了させる”こと。
- 質とは
- 仕事によって喜ぶ相手の満足度(質を評価するのは自分ではなく相手。相手が得られる価値の総量ともいえる)
- 手戻りが発生しないこと
- 再利用性が高く、修正が簡単であること
- 早さとは
- “一つの仕事”を受けてから相手に提供するまでの時間
- 仕事に着手できないと、スピードが落ちる。
- 手戻りが多いと、スピードが落ちる。
- 経験や知識がないと、スピードが落ちる。
- 毎回ゼロから始めると、スピードが落ちる。
- 承認や確認が多いと、スピードが落ちる。
- 兼務が多いと、スピードが落ちる。
- ※ここでいう早さとは、同時に沢山のことを処理できる早さのことではない点に注意してください
- つまり、仕事の質が高いほど、仕事は早く完了し、次の仕事をこなせるようになる。逆はありません。
- 質と速さはトレードオフではありません。未熟な人はどんなに時間を書けても低品質なアウトプットになります。早さと高品質を両立できる人を目指す、これが成長です。
- 並行して仕事するのは、早く、品質高く完了させられるようになってから。
- 個やチームが未熟なうちは、「同時にたくさん」より「一つの仕事を早く質高く完了させて次に取り組む」こと。
リソース効率とフロー効率
これらは全て「フロー効率」という概念に基づいて記載しています。フロー効率について、概念を獲得したい場合は、まず以下のスライドから読み始めてみましょう。
https://www.slideshare.net/slideshow/xpjug/79824686
5. 優先度
情報の透明性 > プロとして学ぶ > 倫理 > リードタイムです。
情報が透明だからチームとして学び合える、プロとして学ぶから倫理観が育つ、それらがあるからリードタイムが短くなる、という順序です。
リードタイム短縮のために、倫理観を犠牲にしたり、情報の透明性を犠牲にしたり、ペアワークや雑談を犠牲にしてはいけません。それは長い目で見た時にリードタイムの長期化につながります。
6. リードタイムを短くするために推奨される行動
意識的に雑談をする。
- 雑談は、ある事象にたいして周囲がどう感じたかを、受け取る重要な機会です。
- わたしたちは、個人事業主の集まりではなく、チームで成果を出す集団です。
- チームで成果を出すことは、個人の成果よりも重要です。
- チームで成果を出すためには、互いのことをよく知っていることが重要です。
- 雑談はサボりではなく、業務上重要なコミュニケーションです。 雑談できないぐらい仕事を抱えているなら、何か間違っていると考えましょう。
ペアワーク・モブワーク・面談同席を率先して行う。
- ペアワークは、2人以上のうちどちらかが画面共有しながら仕事をするスタイルです。
- どんなことを考えて仕事に取り組んでいるかを口に出しながら作業することで、思考が共有されて、学習が促され、能力の属人化を減らすことができます。
- 誰から声をかけてもOKです。(ex. この作業をやるところを見せてもらえますか?この作業やるのでペアでやらない?等)
- 初心者が上級者のしごとをみるだけでなく、上級者同士が見せ合うことも有効
- メリットが大きいので、二人で一つの仕事しかできないという心配は不要です。どんどんやりましょう。
- ただし、「一人で決める自信がないからペアワークで進めよう」はNGです。ペアワークであっても、必ず自分で決める姿勢を持つこと、他人に意思決定を委ねないことは十分すぎるほど意識してください。
ボールを持ち続けない。
- 自分への依頼(ボール)を持ち続けないようにしましょう。
- 自分が持っている時間だけ、”チーム”が仕事を完了するまでの時間が伸びます。
- 自分の作業より、チームの作業を優先しましょう。
- もしボールが増え続けたら、上司に相談してください。上司は積極的に捨てるべきボールを判断します。
伝書バトにならない。
- 情報を受け取って、流すだけの人にならないよう気をつけましょう。
- 常に事実+自分の解釈(意見、相手にどうしてほしいか)で伝えるようにしましょう。
- とはいえ、情報を受け取って流す役割を引き受けることもあります。
- その時、あなたはウェイター・ウェイトレスです。
- お客様の前に差し出す料理を、本当にこのまま提供してよいか、最終チェックする重要な役割です。
- 料理人がこう作ったからこれでいいはずと思いこんではいけません。お客様の目線にたって、あるいは料理人の目線にたって、目の前の料理が冷静にこれでいいのだっけ?を問いましょう。
- 仮に料理の不備を見逃してリザーブしてしまったら、それはあなたの責任です。料理人のせいではありません。あなたは伝書鳩ではなく、ウェイター・ウェイトレスです。
依頼するとき/受けるときは、初手から細かく、背景まで。
- 誰かに依頼する時
- 最初から背景を丁寧に説明して確認工程や出戻りを無くした方が、雑な依頼をして確認や出戻りが生じるよりも、早く良く完了します。これをスループットが良いといいます。
- 自分が説明にかけたコストは、すぐにチームの成果として回収できます。安心して説明にコストをかけましょう。
- 依頼を受けるとき
- いきなり作業をはじめてしまうと、できあがってから求めているものはこれじゃなかったとなることがあります。その前に、相手の真のニーズを確認し、代替手段を提示するようにしましょう。
わかりやすい文章を心がける
- 出戻りを少なくするためには、テキストの書き方も大切です。簡単にわかりやすくなるテクニックを2つ紹介します。
- 誰が・何を・誰に、を明確にしましょう
- ✗ 修正したので確認して送ってください。
- ◯ 来週の打ち合わせで使う提案資料を修正しました。田中さん、内容を確認して、問題なければABC社の佐藤さんに送ってください。
- 修飾語と被修飾語同士を近づけましょう
- 極端な例(日本語の作文技術より引用)
- ✗ 私は小林が中村が鈴木が死んだ現場にいたと証言したのかと思った
- ◯ 鈴木が死んだ現場に中村がいたと小林が証言したのかと私は思った
- 文章をセルフチェックしよう
- 逆から一文ずつ読み返してみる(文章の流れにごまかされずに読み返すことができる)
- 声に出して読む(実際に言葉にして初めて違和感を得られることがある)
- その他の大事なこと
休むときは休む
- 特にフレックス勤務のキャリアアドバイザーは、早朝や夜の面談など、変則的な対応を求められることが多い仕事です。また、候補者のネガティブな感情に触れることも多い役割りです。だからこそ、しっかり休んで健やかな自分を保つことが大事です。
- 仕事のオンオフを切り替えましょう
- リードタイムの短縮は、業務時間の範囲内で目指しましょう。業務時間外、土日の対応はよほどの緊急時以外は不要です。
- リモートワーク時は、仕事マインドをオフに切り替える環境を作りましょう。例、仕事部屋を変える、外に出る、着替える、等
- 身体と心をケアしましょう
- 疲れたらいつもより1時間長く寝ましょう。心の疲労は身体の疲労からくることが多く、まず身体を休ませることが大事と言われています。
他チームと摩擦や軋轢がある状態を健全とし、積極的にボールを拾う
自分の役割だと明示的に任命されていない仕事(間に落ちたボールを拾う行為)は、他チームの仕事に干渉する可能性のある行為です。必然的に、チーム間の摩擦や軋轢が生まれます。これはする方にもされる方にも抵抗が伴います。誰もが自分の仕事に口出しされたくないし、他部署と衝突したくない気持ちがあるからです。しかし、その気持ちに従うと、チームの間に誰も踏み込まない隙間や無関心が生じます。これが組織の硬直と衰退に繋がります(以下図参照)。他者と調整しようとすると、時間がとられ、作業がとまってしまいます。これは一見非効率です。しかし、誰も衝突せず、ボールを拾わない硬直した組織から見れば、一見非効率で面倒に見えるこの状態のほうが良いのです。これは自分たちが干渉される立場でも言えることです。摩擦や軋轢に対するネガティブなイメージを、歓迎すべきものと捉え直し、恐れずに自らボールを積極的に拾いましょう。
とはいえ、全てをひろうとあっという間にキャパオーバーになってしまうので、チームのTodoリストに加えて優先度高い順にこなしていきましょう。
図は決定版 失敗学の法則より引用
おわりに
ここまで、私たちの仕事の進め方=心得を紹介しました。社外に公開するには、めちゃくちゃ長いし、詳細すぎる気もしてきました。公開直前に突然弱気になって3章ほど削除してしまいました。
とはいえ、こうした価値観に沿って、事業を運営してきたことは事実です。
今後株式会社フォークウェルで働くことを検討する方や、チーム運営について他社の事例を知りたい方の参考になれば幸いです。