“パーソナライズドニュートリション”の事業化で、日本の成長戦略「健康長寿社会の実現」に貢献

DSM社とヘルスケア分野で業務提携

個々の健康データにあわせた栄養摂取を提供する共同事業について協議を開始ライフサイエンスとマテリアルサイエンスのグローバル企業であるDSM社の日本法人ディー・エス・エム ジャパン株式会社（本社：東京都港区。以下、DSM）と、個々の健康データにあわせて栄養を提供する共同事業の展開について合意し、2016年10月15日に業務提携契約を締結しました。今後、共同事業の詳細について協議し、2017年春頃のサービス開始を目指していきます。

超高齢社会を迎える日本では「健康長寿社会の実現」が急務であり、政府も成長戦略の１つとして掲げています。しかしながら、健康状態や栄養摂取状況は人それぞれで、健康寿命の延伸に向けて補充すべき微量栄養素やそのバランスは人によって異なります。

そこで、日々の健康状態を「見える化」するサービスを展開する弊社は、DSMの微量栄養素に関する知見と弊社の健康状態を把握するテクノロジーを融合し、個々の健康状態に合わせた栄養摂取や健康管理指導を行う“パーソナライズドニュートリション”の事業化を目指します。

共同事業では、エルステッドが企業向けに提供している従業員の健康情報をDSMが評価し、体調改善や病気予防に必要な必須栄養素を処方してサプリメントなどを通して提供していく予定です。

DSMの微量栄養素に関する知見：

DSMは、ビタミン全13種類を販売する世界で唯一の企業であり、ビタミンの他にDHAやルテインなど健康寿命の延伸に欠かせない微量栄養素を医薬品や健康食品等の原料として供給するとともに、世界中で微量栄養素の研究を実施・支援しています。

弊社のテクノロジー：

弊社は、高機能健診スキャナー「エステック EIS/ESO」を用い、わずか7分の通電で、健康状態に関する主要8項目100以上のポイントをデータ化し、動脈硬化や心筋梗塞など様々なリスクを検知するサービスを企業向けに展開しています。

＜参考資料＞

■業務提携の経緯

2015年10月、DSMと弊社はともに、神奈川県が主催する「未病サミット神奈川2015 in 箱根」国際シンポジウムにともに参加*しました。この未病サミットへの参加をきっかけに両社の交流がはじまり、その後、DSMが開催するオープンイノベーションの募集プログラムConnecting Bright Innovations in Japan（CBI Japan）にエルステッドが参加した結果として、この度の業務提携に至りました。

「未病サミット神奈川2015 in 箱根」国際シンポジウムについて

神奈川県が健康寿命の延伸を目指すために、産・学・官が連携して「未病（ME-BYO）」に取り組む活動の中核的な取り組みとして開催されたものです。

Connecting Bright Innovations in Japanについて

日本の健康産業の更なる発展や、世界に展開する日本発のビジネス創出を目指し、ライフサイエンス分野のオープンイノベーションに参加する企業・研究組織を募集したプログラムです。2015年に実施し、健康機能性素材、素材加工技術、予防医療のための診断技術やビジネスモデルまで幅広く募集しました。

DSM – Bright Science. Brighter Living.TM

DSM社は、科学をベースとして健康、栄養、材料分野で活躍しているグローバル企業です。ライフサイエンスとマテリアルサイエンスにおける独自の技術を組み合わせることで、経済的繁栄、環境問題への取り組み、そして社会の発展を促進し、DSMと関わる全ての人々にとって持続可能な価値を創造します。また、DSMは食品や栄養補助食品、パーソナルケア、飼料、医療機器、自動車、塗料、電気・電子機器、ライフプロテクション、代替エネルギー、バイオベース素材などのグローバル市場において、顧客企業の業績向上・維持に貢献できる革新的なソリューションを提供します。年間の純売上高はおよそ100億ユーロ、社員数は25,000名で、Euronext Amsterdamに上場しています。