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大学数学コンテストを開いてみて
概要OnlineMathContest:Proxima Technology杯は「一般社団法人OnlineMathContest」と「株式会社Proxima Technology」の両社が共催する賞金付きのコンテストで、競技数学に大学数学を取り入れてみるという試みです。「社会人が大学の数学に触れる機会を増やす」「大学数学の面白さの普及」といった目標を掲げ、 一般的に大学数学がもっと広く楽しまれるような社会の実現を目指し、2024年から始まりました。出題範囲は以下のように大学数学全般になります。問題コンテストは予選→本選という形式になっていて、例えば予選で出題された問題は次のような内容です...
【社員インタビュー】理化学研究所からAIスタートアップへ。数学者の民間企業へのキャリアチェンジについて。
こんにちは。株式会社Proxima Technology代表取締役の深津です。今回は弊社のリサーチャー、相野 眞行さんにインタビューをいたしました!簡単に自己紹介お願いします。こんにちは。リサーチャーの相野 眞行と申します。私は大阪大学と同大学院(修士課程)で数学を専攻していました。博士からは指導教員の都合で名古屋大学に移り、数学の中でも微分幾何学という分野において「標準球面を特徴づけるリーマン不変量およびその安定性について」というテーマを研究していました。博士号取得後は理化学研究所の革新知能統合研究センター(AIP)で同じく微分幾何学の研究をしていて、その後Proxima Techno...
小さな組織での科学者/研究者の採用とマネジメントについて
科学研究は科学的には行えないということ研究開発を組織でマネジメントする上で最も難しいことは、「科学研究というモノは科学的(非属人的)には行えない」というある意味では自己矛盾をしているような事実です。つまり研究という行為はアート的であって、芸術作品、例えば絵画を一定の品質で一定のスピードで生産することは果たして可能であるか?という疑問に近いと考えています。もちろん中には「一定の教育を与え、一定の人材を集め、一定の期間を掛ければ必ず実現可能である」と考える方もいらっしゃるかもしれませんし、ここでいう「一定」のさすスケールが非常に大きなものであれば実際に実現可能であるかもしれません。しかし、少...
基礎科学研究者のセカンドキャリアとしての機械学習/制御工学エンジニア
自己紹介本記事の閲覧ありがとうございます。株式会社Proxima Technology 代表取締役の深津と申します。現在はエンジニアとして働きながら経営者の仕事もしています。私は1991年6月に三重県の四日市市に生まれ、京都大学の理学部物理学科を卒業、同大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻で理論物理学(非平衡物理学)を修了し、電機メーカー、AIスタートアップを経験して、2018年10月に当社Proxima Technologyを創業いたしました。子供のころからいわゆる理系少年だったのですが、直接的に役に立つテクノロジーというよりかは、身の回りの現象を説明しようとするサイエンスという分野...