2022年7月に設立した「株式会社BFM」。設立時から取り組むパーソナルトレーニングジムを中心としたフィットネス事業『BEST FIT ME』は着実に店舗展開を進め、会員数を伸ばしています。
今回は、弊社フィットネス事業部の責任者を務める古瀬に、BFM創業のきっかけや事業への想い、大切にする価値観を伺いました。
古瀬 裕皐 / フィットネス事業部 事業責任者
大阪産業大学 経営学部 ファッションビジネスコースにて、アパレル業界のビジネス戦略を学ぶ。在学中にはアパレルブランドの立ち上げを経験した。一方で、ビジネスを肌で学ぶために訪問営業のインターンに参加し、ここでBFM代表の山本と出会い意気投合。インターンの仲間数名と挑んだ起業の失敗を経て一時は別々の道を歩むも、山本からの誘いに心が動き再度起業を決意。2人でBFMを起業し、現在はフィットネス事業部のマネージャーを務めている。
在学中のアパレルブランド立ち上げや営業インターンを経験し、ビジネススキルを磨く
ーー古瀬さんは学生時代にファッションを学ばれていたんですね。
私は昔から服が好きで、大学ではアパレルビジネスを学んでいました。在学時には、実際にアパレルブランドの立ち上げも経験しています。私はコンセプトを考える企画担当で、ゼロからブランドを作るプロセスには心が躍りましたね。
とは言え、結果は失敗に終わりました。自分が『かっこいい』『売りたい』と思うものではなく、『お客様が求めているもの』を売らなければビジネスとして成立しないと痛感しました。
ーーその後、山本代表と出会ったきっかけを教えてください。
「もっとビジネスを知りたい」思いが膨らんでいたタイミングで、中学時代の友人とたまたま再会しました。高そうな腕時計を巻いていた彼に話を聞くと、「完全歩合制の営業インターンをしていて、全国トップを争う成績を挙げている」と。コミュニケーションスキルも鍛えたかった私は、彼に頼みインターンとして入社しました。
実は山本もその会社で全国1位を争う活躍をみせていて。山本は当時から行動力がずば抜けていて、さながら“喋るブルドーザー”のようにとにかく行動していました。私は彼から営業のノウハウを学び、成功体験を積んでいきました。
ーーその後、ご友人や山本らインターン時代の仲間と一緒に起業を経験したと聞きました。結果はいかがでしたか?
結論、失敗しました。Webのインバウンドメディアを展開するスタートアップを立ち上げたのですが、当時の僕らは18~19歳でマネジメントが体を成していませんでした。会社の方向性は見えず、次第に人間関係が冷えていき、最終的には瓦解しました。
失敗の理由は、主にスキルだけでチームを組んでしまったこと。メンバーで行動の“軸”となる価値観を共有して信頼関係を築き、「この人を勝たせたい」と互いに思い合えるチームこそ“強い”と知りましたね。
ーー貴重な経験ですね。その後、山本代表と『BEST FIT ME』を立ち上げた経緯を教えてください。
その後も、山本とは定期的に連絡をとっていました。大学に通う以外何もしていなかった僕は「新しいことを始めよう」と思い、立ち寄った書店で運命的に「筋トレ本」と出会って日々トレーニングに熱中していました。
その頃、山本もフィットネスに興味を持っていて「こういうジムを作りたいんだ」と事業計画書を作っていまして。僕は当初、応援するスタンスだったんですが、何度か山本と話す中で「一緒にジムやれへん? 古瀬くんフィットネス好きやし、トレーナーをやってくれへんか」と誘われたんです。ワクワクが止まらなかった私は、2人での起業を決意しました。
ーー『BEST FIT ME』オープンまでの経緯を教えてください。
2023年7月の1号店オープンまでの間、既に働いていた山本は資金を貯め、大学生の私はトレーナーの勉強や自身のボディメイクに力を入れていました。
集客は私が主に担当し、オープン前2ヶ月間に私個人のInstagramを通じて大阪に住むフォロワーさんに「無料でパーソナルトレーニングをお受けします」と、ご案内のメッセージを送りました。店舗オープン時にお越しいただくための施策でしたが、マンツーマンでセッションを進めるポイントも体得できました。
その他には、山本と協力してパーソナルジムのダイレクトセールスにも力を入れました。トレーナーが直接セールスする企業は、おそらく当社くらいかと思います。
ーー店舗のオープン後は、順調でしたか?
店舗は無事にオープンしましたが、立ち上げ・店舗マネジメント・トレーナーと幅広い役割を担う中で、社会人1年目の私はスキルが追いつかずパンクしかけていました。新たな仲間を迎えようと検討していたところ、たまたま私のInstagramを見てくださっていたフォロワーさんが「一緒に働きたい」とDMを送ってくれたんですね。
そのフォロワーさんが、いま私と同じ立場で一緒に事業の中心を担っている森田です。まさに“相方”と呼べる心強い仲間を得て売上は順調に推移し、2店舗目のパーソナルジムと24時間営業のジムの出店にこぎ着けました。
ーー心強い相棒を得て、事業は軌道に乗り始めたと。
ところが、新たな問題に直面します。店舗を増やすタイミングで、一気に社員を増やしたのですが…トレーナーとセールスの“2足のわらじ”は難易度が高く、数名の退職者が出てしまいました。
そこで、セールスは私と森田の2人だけがトレーナーと並行して行うことに決め、他の社員たちはトレーナー業務に集中する形に変えました。結果、トレーナーは自身のスキルアップに集中でき、サービスの質が向上しました。会員数も増加しています。
トレーナーとして成果をあげたメンバーには、徐々にセールスもお任せする予定です。
事業を育てるオーナーシップを持つ仲間たちと、お客様に“成功体験”を提供
ーー古瀬さんは、現在どんな業務を担っているんですか?
セールスとトレーナーの各業務のほか、マネージャーとして店舗管理・社員教育・採用面接が中心です。また、事業責任者としては売上目標を達成するミッションも当然担っています。
ーー日々の業務でやりがいを感じられる瞬間は?
トレーナーはお客様との距離感が近く、ダイレクトにコミュニケーションをとりながら課題にアプローチできます。課題が解決、もしくは改善することで感謝の言葉をいただける機会がありますね。
私は小さい頃から体が細く、正直コンプレックスでした。「この体形は変えられない」と半ば諦めていましたが、ボディメイクを経て体を変えられた成功体験があります。この成功体験があるからこそ、「僕にできたんだから、絶対にできます」と、心からお客様に伝えられます。
自分が伝えたトレーニングをお客様が実践しながら運動習慣を身につけ、健康な心身を手に入れることで、お客様が思い描く未来の実現をサポートできる。大好きなフィットネスに携わりながら、大きなやりがいを感じています。
ーーフィットネス事業部にはどんなメンバーが活躍していますか?
6名の社員は、素直で成長意欲が高いですね。「楽して稼ぎたい、勝ち馬に乗りたい」という受け身の思考ではなく、「一緒に“勝ち馬”を作り、事業や会社を大きくしていきたい」と考えるポジティブマインドを持っています。まさに「いいやつ」揃いです。
今後も、チャレンジスピリットに溢れる意欲的な仲間を増やしていきたいですね。
ーー入社後研修の内容を教えてください。
社員1人に教育者のメンターがつき、社内指定の項目を一緒にクリアしていきます。例えば、
- このトレーニングの種目を教えられますか
- 笑顔でお客様とのセッションを進められていますか
- 円滑にコミュニケーションをとれていますか
など、複数の項目に定められた基準点をクリアした後に、1人でお客様へのセッションを担当する流れです。
ーー研修期間はどのくらい設けていますか?
スピード感をもって進めています。例えば、先日入社した未経験スタートの社員は、入社後約2週間でセッションを担えるようになりました。
ーースピーディに成長し、早い段階から活躍できますね。その他には、どんな社員教育を実施していますか?
他には「マインドステータス」と呼ぶ、トレーナーに必要なメンタリティを磨く研修を実施しています。例えば、
- 会社のビジョンを理解しているか
- 仕事に必要な基準値や熱量を満たしているか
- チームマインドを意識して行動できているか
- 自己効力感は高いか
といった、いくつかの項目をトレーナー同士で評価し、「この項目をもっと上げられるように行動しよう」と意見を出し合いながら、切磋琢磨して取り組んでいます。
ーーBFMのトレーナーとして働く魅力は何でしょうか?
20代前半のような、かなり若い内からキャリアを築ける点が魅力でしょうか。実際に、事業責任者の私も教育担当の社員も共に20代前半です。トレーナーとしてのスキル向上はもちろん、若くして大きな裁量を持って人財教育や事業運営に携われる環境は、貴重ではないでしょうか。
ーー若くして、責任あるポストを目指せますね。
BFMは2022年6月設立のスタートアップです。今後更なる新規顧客の開拓や既存顧客への提案はもちろん、事業立ち上げのノウハウを活かしてフランチャイズオーナーの開拓にも取り組む方針です。事業拡大に伴い、新たなポストは続々と生まれていくでしょう。
上述しましたが、トレーナーとして成果をあげたメンバーの中には、トレーナーとセールスを並行して担っていただくこともあります。そのメンバーにはインセンティブによる報酬アップが可能です。実績ベースでお話ししますと、入社5ヶ月目の23歳で月収54万円(インセンティブを含む)を支給した実績があります。
治療重視から予防重視へ。日本人に運動習慣を広げていく
ーーBFMが掲げるミッション『人財の健康から企業と国の繁栄を推進する』について、古瀬さんはどうお考えですか。
日本では今後更に少子高齢化が進むため、健康寿命が短くなると考えられます。現状、日本人は健康寿命への意識が低く、体調が優れなくなった時に「薬を飲もう」「病院に行こう」と、「予防よりも治療」で対応している状態です。
国、そして国民双方にとって今後医療費を抑えていくことが求められる中で、日頃からの運動習慣は、老若男女を問わず必要となるでしょう。
ーー将来の日本の姿も見据えたミッションを達成するために、BFMではどんな取り組みを進めていきますか?
長期的な視点では、日本国内で「一人ひとりが常時どこかのジムに通って運動している社会」を作りたいと思っています。その実現のためにBFMブランドを育み、全国展開を目指していきます。
日本でのフィットネス人口は、現在3%程度と言われています。一方で、アメリカでのフィットネス人口は20%近くと高い数値です。アメリカは医療費が自己負担となるため、医療費が日本と比べて高額です。そのため、自ら病気を予防する習慣が身についています。そうした背景の違いはありますが、まずは日本のフィットネス人口を10%程度に伸ばしたいですね。
一方で、大きなミッションを達成するには、まずは足元を固める必要があります。具体的に、まずは2025年5月までに10店舗の展開を計画中です。新たな人財をお迎えし、育てながら事業を拡大していきます。
トレーナーの社会的・経済的地位が日本一上がるチームを目指して
ーー古瀬さんが目指す『理想のチーム像』を教えてください。
私は、BFMのフィットネス事業部を「イケてるチーム」にしたいと考えています。学生時代の私は「仕事はラクに稼げれば一番良い」と思っていました。「一生懸命働くのはダサい」と思うほどでしたが、インターンで出会った山本をはじめ、ビジネスを本気で取り組む“本物の人”たちに囲まれ、「僕もその一員になりたい」と、価値観が180度変わりました。
「BFMのスタッフはめっちゃイケてるよね。一緒に働きたい」と思ってもらえるように、魅力的なチームを作りたいです。今後積極的に事業展開する中でも、サービスのクオリティを追求しながらブランドイメージを向上させ、BFMの影響力を高めていきます。
ーー古瀬さんが目標とするブランドはありますか?
例を挙げるとすれば、スターバックスですね。スタバの店員は「自分がスタバで働いている」ことを、心から誇りに感じていると思います。ブランドへの誇りが、接客に溢れ出ていると言いますか。
BFMもスターバックスのように、社員が誇りを持って、当社での仕事を心から楽しめる状態を築きたいです。
ーー古瀬さんが思い描く「イケてる」人はどんなイメージですか?
見た目の話ではありません。「日々ちゃんと髪型をセットできている」「服装にこだわっている」「周囲を整理整頓できている」「仕事へのレスポンスが早い」「しっかりと稼げている」といった行動面の複合的な要素が「イケてる」のだと思います。
まずは、僕自身が「人としてイケている」姿を体現します。その姿勢が周囲のメンバーに伝わり、そのメンバーたちが更に伝えていくことで、店舗が全国に増えた際に、多くのお客様から「どの店舗でもBFMのトレーナーは素晴らしい」「BFMに行くと超元気になる」「ジムといえばBFMだよね」と、イメージしていただけるようになると考えています。
一人ひとりの成長スピード、成果に応じた給与、キャリア形成を通じて「日本一トレーナーの社会的・経済的地位が上がる」チームづくりを積極的に進めているBFMのミッションに共感された方は、ぜひご応募ください。