「CADで図面を描くだけが、設計の仕事じゃないんですよね。自分で金属を曲げたり加工したりして、実物を作って『これどうですか?』って上司に見せるのが自分のスタイルです」
そう語るのは、タイガーカワシマの技術部で農業機械の設計を担当する西川(入社5年目)です。
前編では、コロナ禍での就活から即日内定のエピソードや、整理整頓された工場の第一印象について聞きました。
中編では、若手エンジニアとして実感している「タイガーカワシマの技術職ならではの働きがい」にフォーカス!
自ら試作まで手がける独自の設計スタイルや、部署を超えたチームワーク、そして「毎日違うから面白い」と語る仕事のリアルに迫ります。
ただ図面を描くだけじゃない!自ら加工して「実物」で話す設計スタイル
——1年間の現場研修を経て技術部に配属されてから、西川さんは主にどんな業務を担当されているんですか?
西川: 朝8時に出社して、基本的にはパソコンで新製品の開発や既存製品の改良設計を進めています。ただ、自分の場合はずっとデスクに向かって図面を描いているだけではありません。
自分が引いた図面をもとに、工場に行って金属の板を曲げたりくっつけたりして、自分ができる範囲の試作加工までやってしまうんです。
——えっ、設計担当の西川さん自身が、工場で金属の加工までやるんですか?!
西川: そうなんです(笑)。以前、工場のラインが比較的落ち着いていた時期があって、その時に技術部のベテランの先輩から加工のやり方を教えてもらったんですよね。
通常は図面を描いて工場に加工を依頼するんですが、それだと他の生産ラインの兼ね合いもあって、試作品ができるまでに2週間くらいかかってしまうこともあります。でも、自分で加工しちゃえばその日のうちに形にできる。その方が圧倒的に仕事が早く進むんですよね。
——自分で形にできるようになってから、仕事の進め方は変わりましたか?
西川: すごく変わりました!以前は「こんな感じにしたいんです」って、2Dの図面や絵で見せながら上司や先輩に相談していたんです。でも、それだとお互いのイメージが湧きづらい部分があって。
自分で加工できるようになってからは、とりあえず試作を作って「実物」を持っていくようになりました。「実物を作ってきたので見てください!こっちの方が動きやすくないですか?」って見せると、上司も「あ、本当だね。じゃあこれで進めよう」とすごく話が早いんです。実物があるからこそ、より具体的な、一歩踏み込んだ議論ができるようになりました。
「これ作れる?」を気軽に工場へ聞きに行ける、部署を超えたチームワーク
——前編でも「1年間の研修のおかげで工場の職人さんと顔なじみになれた」という話がありましたが、工場の方々との連携はどうですか?
西川: メチャクチャやりやすいですね。設計をしていて「この形状、工場で実際に加工できるかな?」と迷ったとき、すぐに工場へ行って「〇〇さん、これって作れそうですか?」って直接聞きに行ける環境があります。
——職人さんから「こんな図面じゃ作れないよ!」と怒られたりすることは……?
西川: バチバチした雰囲気みたいなものは一切ないですね(笑)。「このままだとちょっと加工が厳しいけど、ここを少し変更すれば作れるよ」と、プロの視点からアドバイスをくれるんです。
それに、自分が実際に加工を経験しているからこそ、「自分が工場でできたんだから、本職の皆さんであればきっとできるはず!」というおおよその基準(感覚)も分かるんですよね(笑)。
ドラマによくあるような「営業と製造」「技術と現場」の対立みたいなものは全然なくて、みんなで良い製品を作ろうという一つの目標に向かって協力し合っています。
若手でも意見が通る!「こうしたい」を「よしやってみよう」と言える風土
——西川さんから見て、タイガーカワシマの技術部ってどんな風土だと感じますか?
西川: 「自分のアイデアや意見がすごく言いやすい環境」ですね。
「こういう機能を作ってみたい」「ここはこう変更した方が良いんじゃないか」と思ったことを上司や先輩に提案すると、「いいね、よしやってみよう!」とすぐに背中を押してくれます。
——勝手に試作品を作ったり提案したりして、咎められたりしないんですか?
西川: 「勝手にやるな」と言われるようなことは一度もありませんね。むしろ「実物があった方が議論が進みやすくて超ラクじゃん!」とポジティブに受け止めてもらえています。
理由が合理的で「お客様や製品のためになる」と伝われば、若手であってもどんどん挑戦させてくれるフラットさがありますね。実際に自分のアイデアが形になっていく手応えは、この仕事の一番のやりがいです。
毎日違うから面白い!展示会や修理で現場の声を聞くやりがい
——西川さんが就活時代に希望されていた「同じ作業の繰り返しではない仕事」は叶っていますか?
西川: はい、これはもう完全に叶っています!「毎日ほぼ違うことをやっているな」と感じるくらい、変化があって面白いです。
基本は社内での設計や試作がメインではありますが、時には他のメンバーの手伝いをしたり、秋田県などで開催される大きな展示会に行って説明員としてブースに立ったりもします。
——設計担当の方が、直接展示会でお客さまと話す機会もあるんですね!
西川: そうなんです。展示会には実際にうちの機械を使っている農家さんがたくさん来られるので、「ここがすごく使いやすいよ」「次はこういう機能があると嬉しいな」という生の声を直接聞くことができます。
また、農繁期の忙しい時期で営業の手が足りない時は、技術メンバーも修理の応援として現場に駆けつけることがあります。
デスクの上だけで完結するのではなく、現場でお客さまが困っている事実を知り、それを持ち帰って次の開発に活かす。このサイクルがあるからこそ、飽きることなく毎日新鮮な気持ちで仕事に向き合えています。
次回の後編では、残業時間や休日の過ごし方といったリアルな働き方、そして入社5年目になった西川から「ものづくりを目指す求職者の方へ」メッセージをお届けします!
(後編へ続く)