What we do
株式会社Saitekiでは、SES、受託開発、自社サービスの開発を営んでいます。以下にて主にSES事業について説明します。
◼︎SES事業
SESエンジニアからよく聞く不満と弊社のそれらに対する取り組みは以下の通りです。
・営業力が弱く商流が深い
ご自身がアサインされたプロジェクトの商流は、何次請でしょうか?営業力が弱く4次請・5次請の案件で稼働しなければならないエンジニアは、商流の浅い案件に取り組む会社に比べて経済条件や成長機会において劣ってしまいます。商流は残念ながらエンジニアの努力に関せず決まってしまいます。
弊社では業界経験の長く優秀な営業が、エンドクライアント直・元請・2次請の案件(商流が浅い案件)を獲得し適切な人材をアサインすることができます。商流が浅い高単価な案件を獲得することでエンジニアへの給与支給額を最大化します。また、現場との距離が近い案件に参画することで現場と対話し、適切にスキルアップを目指すことも可能です。
・評価基準が不透明
自分が何を基準に評価されていて、どうして現在の給与額なのか説明できるSESエンジニアは少ないと思います。弊社では、100個近い評価項目を有するスキル評価シートを用いることでご自身の技術レベルの現在地を可視化しています。可視化された技術レベルに相応しい報酬が設定されています(一般的な高還元SES企業と同等かそれ以上)。
・キャリアアップできない
ずっとPGとしての開発業務にしか携われていないSESエンジニアとお会いすることがあります。弊社ではエンジニアがマネジメント、スペシャリスト、ゼネラリストのいずれを目指したいかをヒアリングし、案件を探索します。まずは自身のやれることから取り組んでもらうことになりますが、現場で関われる業務の幅を広げられるようにお客様と交渉します。結果として適切なキャリアアップを実現することが可能です。
さらに今後必要とされるであろう生成AIを用いた開発ノウハウが得られるように研修を充実させています。具体的には生成AIの最新動向へのキャッチアップ・社内研修の充実化を目的として株式会社Uravation(代表:佐藤傑、https://x.com/SuguruKun_ai)と業務提携しています。これにより今後のシステム開発プロジェクトで求められる人材としての確かな実力を身につけていただけるようにいたします。
・フォロー体制が雑
多くのSES企業では、参画が決まったエンジニアのフォローが雑になりがちです。面談を通じて決まった現場において、現場が求めるスキルとエンジニアの有するスキルにミスマッチが発覚した際に、フォローが弱いと最悪1ヶ月で退場が確定してしまいます。大切なのは現場の期待と現在のズレを正確に把握し、微調整を行うべく現場・エンジニアとよく対話していくことです。弊社では入場後3ヶ月間のフォローには特に注力していますので、結果として同じ現場で長く稼働していただくことが可能となっています。
◼︎受託開発
事業会社から直接依頼をいただきシステム開発を行います。新規開発プロジェクト、既存ベンダーからの移行等、ケースは様々です。受託開発を営むパートナー企業複数社と連携しながら共同開発を行っています。
◼︎自社サービス
SES業界に特化したバーティカルSaaSを開発しています。営業支援システムの開発から始まり、顧客管理システム、請求管理システム等、業界に特化したプロダクトを開発しAll-in-oneのサービスを目指しています。
Why we do
日本のIT産業は、世界と比較しても特異な構造を持っています。その最たるものが「多重下請け構造」です。株式会社Saitekiは、この構造を根本から見直し、エンジニアの働き方や価値が正当に評価される産業構造を築くことを目指しています。私たちのミッションは「熱狂で業界を変革し、日本のIT産業を最適化する」ことです。この“最適化”とは単なる効率化ではなく、業界の構造そのものをより健全で創造的なものへと進化させることを意味しています。
なぜ、私たちはこの多重下請け構造を解消したいのか。その理由は大きく分けて2つあります。
第一の理由は、「商流が深くなることで、エンジニアに還元される報酬が不当に低く抑えられている」ことです。2023年時点で日本のITエンジニアの平均年収は約596万円(doda調べ)ですが、アメリカではソフトウェアエンジニアの平均年収が約11万ドル(約1600万円、Indeed調べ)に達しており、その差は2倍以上に及びます。もちろん、単純な金額の比較だけで優劣を語ることはできませんが、これは日本のエンジニアがグローバルな市場でどれほど不利な待遇に置かれているかを示す重要な指標です。背景には、元請けから孫請け・曾孫請けへと至るまでの取引において、中間マージンが積み重なっていく構造があります。結果として、現場で実際に価値を生み出すエンジニアに十分な報酬が支払われないという、極めて非合理的な構造が温存されています。
第二の理由は、「多重下請け構造がエンジニアのスキルアップやキャリア形成を阻害する」ためです。例えば、2次請けレベルであればまだエンドクライアントとの距離も近く、現場の要件定義や仕様調整に関与する機会もあります。しかし、3次請け・4次請けと下流になるにつれ、エンジニアは“手足”のように作業工程だけを任され、意思決定や技術的な挑戦とは無縁の状態に置かれがちです。こうした環境下では、主体性を持って技術的成長を遂げることは困難ですし、そもそもプロジェクトの全体像が見えづらいため、達成感や納得感も希薄になってしまいます。
このような構造が続けば、日本のIT業界に優秀な人材が流れ込むことは困難です。事実、文部科学省の統計によれば、日本の理系学生のうち情報工学系を専攻する学生の割合は年々減少傾向にあり(2022年時点で全理工系の約6.5%)、将来にわたる人材の供給にも黄信号が灯っています。加えて、経済協力開発機構(OECD)の調査では、日本のICT分野における生産性は加盟国平均を大きく下回っており、その原因の一端が現場のイノベーション不足にあるとされています。
他国と比較しても、日本のように多層構造で中間業者が多数存在するIT産業は稀です。例えば、米国やイスラエルでは、エンジニアとクライアントが直接契約する形態や、少数精鋭のチームによるプロジェクト型の開発が一般的です。結果として、現場のエンジニアがビジネスの本質に関与しやすく、テクノロジーと経営が密接に結びついた「イノベーションの温床」が形成されています。
日本がこのまま旧来の多重下請け構造を温存すれば、テクノロジー分野における国際競争力は今後さらに低下していくでしょう。Saitekiは、この現状に強い危機感を持っています。そして、業界の中から構造改革を起こすためには、まず私たち自身が最適な戦略をもってSES事業を展開していく必要があると考えています。
私たちは、エンジニアが熱狂できる環境、つまり「自分の技術が誰かの役に立っている」「ちゃんと評価されている」と感じられるような職場を増やすことが、業界を変える第一歩だと信じています。エンジニアが報われ、成長できる構造が広がれば、日本のIT産業は再び世界と渡り合える競争力を取り戻せるはずです。
Saitekiは、そんな未来を現実にするために挑戦を続けます。
How we do
上述の課題を解決するためには商流の浅い案件を開拓することが必須要件になります。しかしながら、商流の浅い、すなわちエンドユーザー企業や元請企業と直接取引する案件を獲得することは、決して容易なことではありません。元請企業の多くはすでに多数のSES企業と取引関係を築いており、新規の取引先を必要としていない場合が多くあります。ましてや、単に「エンジニアを出せる」というだけでは、その輪の中に新たに加わることは極めて困難です。
こうした市場環境の中で、私たちが選ばれる存在となるためには、「プロフェッショナル集団」としての確かな実力と信頼を持って、お客様にとっての“新たな価値”を提供できなければなりません。そこでSaitekiは、ビジョンとして「Warm Heart, Cool Headなプロ集団になる」という姿を掲げています。これは、感情と論理をバランス良く備えた、信頼されるビジネスパートナーとしての理想像です。
「Warm Heart」は、関わる人々に対する誠実さや思いやりを指し、「Cool Head」は冷静かつ論理的な判断力と専門性を意味しています。この両面を併せ持つことによって、技術力だけではなく、人として、組織として信頼される存在となり、結果として元請企業にとっても“取引する意義”を感じてもらえると考えています。
このビジョンを実際の行動に落とし込み、組織全体で共有・実践していくために、私たちは3つのコアバリュー(行動指針)を定めています。
1. ビジネスパーソンであろう
ITエンジニアとして一人のビジネスパーソンであるという意識を常に持ち続けます。お客様の課題を理解し、その解決のために価値を提供する。そしてその対価として報酬をいただく。この“価値と対価の交換”という原理原則を正しく理解し、自らの役割と成果に責任を持つ姿勢が、プロフェッショナルとしての信頼を生むと私たちは考えています。
2. 最適を追求しよう
常により良い手段、より良い答えを模索し続けることが、Saitekiの名前の由来でもある「最適化」の精神です。私たちは、ただ言われたことをこなす“作業者”ではなく、課題に対して自ら仮説を立て、試行錯誤しながら改善を提案・実行できる“改革者”でありたいと考えています。お客様にとっての“最適解”は常に変化します。その変化に柔軟に対応し、更新し続けられる組織こそが、長期的に選ばれ続ける企業となるのです。
3. 愛情深くあろう
信頼される人、信頼される組織であるためには、人との関わりを大切にする姿勢が不可欠です。義理人情や感謝の気持ちを忘れず、仲間やお客様に対して誠実に向き合うことで、単なるビジネス上の関係を超えた信頼を築いていきます。「温かみのある仕事をしよう」という言葉には、そうした人間的な魅力を大切にする思いが込められています。
この3つのバリューを全社員が体現することで、組織としての一体感と誇りが生まれます。そしてその積み重ねが、顧客企業からの信頼を獲得し、新たな案件獲得へとつながっていきます。エンジニア自身が主体的に考え、行動し、成長していく風土が育まれることで、エンジニアにとっても、顧客にとっても、そして社会にとっても「三方よし」の状態を実現できると私たちは信じています。
私たちは、目の前の一つ一つの仕事を大切にしながら、構造的な課題の解決に挑むことで、日本のIT産業の未来を変えていきます。そしてその先にある、もっと健全で、もっと誇りを持てるIT業界の実現に向けて、Saitekiはこれからも歩みを止めることなく挑戦し続けます。