神屋 省一(こうや しょういち)さん
福岡生まれで、学生時代は土木を学びました。創業時に前職の同僚だった社長に声をかけられ、立ち上げから携わって34年。週末は登山などアウトドアを楽しんでいます。
ー 創業からの歴史を教えてください。
会社ができたのは平成2年、福岡市住吉の一室からスタートしました。当初は官公庁の仕事がもらえず、大手の下請けとして約10年、技術を磨きながら実績を積み重ねていきました。その後、自社ビルの建設やISO認証の取得、福岡・大分での拠点展開など、地道に成長してきたんです。最初から順風満帆だったわけではなく、バブル崩壊や民間案件の難しさもありましたが、地元密着で誠実に取り組んできたことが、徐々に信頼と実績につながっていったんだと思います。特に災害時の迅速な対応が官公庁に評価され、今では多くの防災案件を任されるようになりました。
ー 技術本部長としての役割とやりがい
技術本部長とはいっても、役職にとらわれず「何でもやる」のが実際のところですね(笑)。もちろん、技術的な責任者として、会社全体の受注体制を整えたり、業務に最適な人員配置を考えたり、安全管理を行ったりと、幅広いマネジメント業務を担っています。特に防災関連の業務は一つの案件が数年単位になることも多く、調査・設計から工事の管理、完了後の効果確認までを一貫して見届ける必要があります。そうした長期的なプロジェクトにおいて、若手にいかに経験を積ませるかが大きな課題です。弊社は決して大きな会社ではないため、担当できる案件の数にも限りがあります。だからこそ、一つひとつの業務を通じて、次の世代に技術をどう継承していくか、常に考えながら関わっています。やりがいは、何といっても災害リスクに対して自分たちが行った調査・設計が的中し、実際に被害を防げたときですね。地すべりが止まった、地域の方々が安心して暮らせるようになった。そう実感できたときは、「この仕事をやっていてよかった」と心から思えます。人の命や生活を守る責任のある仕事だからこそ、誇りとやりがいを強く感じられる職場です。
ー 会社は今後どのように発展していくと考えていますか?
技術部における今後の展望としては、やはり斜面防災のスペシャリスト集団を目指すことが重要だと感じています。国や自治体のニーズも多い分野ですし、私たちが長年培ってきた強みを活かせるフィールドです。また、今後は3次元測量や解析、設計といった技術の進化にも対応していく必要があります。現在、まだ完全に導入はできていませんが、試験的にソフトを使い始めるなど、着実に準備を進めています。こうした新技術への対応が、次の10年を左右するカギになると思いますね。会社全体としては、専門性と柔軟性の両立を図りながら、これからの時代に適応していくことが求められていると感じます。新しいことに挑戦し続ける姿勢が、将来のベクトルを形づくるのだと思います。