株式会社オリゼは、米麹由来の発酵技術を活用した食品ブランド「ORYZAE(オリゼ)」を展開するフードテック企業です。私たちは「人々の健康を発酵食品から支える」をミッションに掲げ、砂糖不使用・無添加の食品や次世代甘味料「オリゼシロップ」を製造・販売しています。
主力商品であるグラノーラ、米麹ソース、甘酒などは化学調味料や保存料を一切使わず、健康志向の高いお客様から高い評価を得ています。特に「オリゼシロップ」は、自然な甘みを提供する新たな健康食品として、食品業界内外から注目されています。これらの商品は自社ECサイトを中心に、全国の百貨店やライフスタイルショップ、オーガニック専門店で幅広く展開され、着実に販路を広げています。
私たちの製品は、伝統的な発酵技術を現代人のライフスタイルに合わせて進化させたものです。日常の食事から健康をサポートしたいと考える消費者のニーズに応え、安全性や持続可能性にも徹底的に配慮しています。原材料の調達から製造プロセスまで、透明性の高い情報公開を行うことで、お客様との信頼関係を築いています。
◼︎創業ストーリー:挫折を経て見つけた使命
創業者の小泉泰英は、大学時代に地域おこし活動に参加しましたが、自身の能力不足と周囲の期待とのギャップに悩み、大きな挫折を経験しました。この苦い経験を通じて、自分のプライドや表面的な評価へのこだわりが本質的な成長を妨げていることに気づきました。その後、内村鑑三の著書『後世への最大遺物』に感銘を受け、「次世代に語り継がれる価値を創り出したい」と強い使命感を抱き、オリゼを創業しました。
オリゼの起業は、単にビジネスを始めるだけでなく、自らが主体的に社会課題解決に取り組むことへの挑戦でもありました。小泉は発酵食品が持つ可能性に着目し、健康や環境問題への具体的な貢献を追求しています。
◼︎ 着実な成長とユーザーとの共創
オリゼは創業以来、順調に成長しています。2024年9月には、初の直営店舗「ORYZAE SHOP TOKYO」を東京・中目黒にオープンしました。この店舗は単なる販売場所ではなく、併設された自社工場で焼き上げる新鮮なグラノーラや店舗限定商品を提供するほか、ユーザーと直接交流し、商品開発や改善を共に行う「共創の拠点」となっています。定期的なワークショップやイベントを通じて、多くのお客様との信頼関係を深めています。
研究開発の分野では、宇都宮大学との共同研究により、米麹甘味料が腸内環境へ与える良い影響を科学的に実証しています。これにより、製品の信頼性がさらに向上し、消費者への説得力のある価値提供を実現しています。また、顧客から得られたフィードバックを積極的に製品開発へと反映することで、より顧客満足度の高い製品作りを継続しています。
◼︎国内外市場への挑戦とテクノロジー活用
今後のオリゼは、国内市場だけでなく海外市場への進出にも注力しています。2024年6月には米国の発酵食品メーカーSAN-J International Inc.と業務提携を締結し、米国市場への本格展開を開始しました。米国市場向けには、米麹甘味料を使用した無添加グラノーラ「SAN-J PREMIUM KOJI GRANOLA」を展開し、健康志向の強い米国消費者に高評価を得ています。
また、2025年2月には環境や社会への公益性を認められた企業が取得できる国際認証「B Corp」を取得しました。この認証は、発酵技術を活用した食品ロス削減、地域社会との共生、経営の透明性などが評価された結果であり、持続可能な社会への貢献を目指す私たちの姿勢が認められた証です。オリゼは今後も、B Corp企業とのパートナーシップを強化し、循環型ビジネスの拡大を推進していきます。
さらに、AI技術を積極的に活用し、顧客サポートの高度化や業務効率化を進め、生産性向上を図っています。これらの取り組みによって、迅速かつ精度の高い意思決定が可能な経営基盤を確立しています。また、新たな技術革新にも積極的に取り組み、製品やサービスの更なる進化を図っています。
オリゼはこれからも、健康食品業界を牽引する企業として社会に良い影響を与え続けることを目指しています。