プロフィール
一戸 部長
入社22年目。
プログラム歴:本格的には7年
主要言語 :javascript(TypeScript)、python
現在の業務 :webアプリ開発・部門マネジメント(面白そうなことを探す)
壽松木 課長補佐
入社9年目。
プログラム歴:本格的には3年。
主要言語 :TypeScript、Vue
現在の業務 :社内コンテンツ(webアプリ)開発
音羽さん
入社7年目。
プログラム歴:12~13年位
主要言語 :TypeScript、Python
現在の業務 :Webアプリ開発
思ったより守備範囲が広い
ーー 入社したきっかけはなんですか?
一戸部長:私は元もと大学で地理系の学部を卒業して、他の地図会社でイラストレータを使って地図を作成する仕事をしていたんだ、その流れで東京カートグラフィックに入った。
一戸:二人が東京カートグラフィックを応募したきっかけは何かな?
最初に壽松木君からお願いします。
壽松木課長補佐:私は大学で地学を専攻して、卒業研究はリモートセンシングでした。研究と似た分野で就活していて東京カートグラフィックに出会ったことがきっかけです。
一戸:壽松木君は気象系もやってた?
壽松木:学科としては「地学」で気象も含まれていましたが、最終的に「リモートセンシング」になりました。
一戸:なるほど、音羽さんは?
音羽:僕は転職組なんですけど、大学は環境系の専攻です。自然地理、生態系や水の分析などGIS(地理情報システム)も使ってました。
音羽:一旦システム会社に就職しまして。一応「GIS部」があってそこに配属はされたんですが、「地図そのもの」に触れているという実感はあまりなかったです。地図を「図形」としてしか扱ってなかった。やはり測量や地理のくくりの業界で働きたいなと思って。その会社は10年でやめて東京カートグラフィックに入社しました。今入社7年目です。
一戸:そう、知らなかったな。
ーー 入社当時の印象や、入社前のイメージと違ったことはありますか?
壽松木:最初「静かだな」と、あとモニターが多くて驚きました。皆さんデュアルモニターで机の上にモニターがズラーって。地図会社ってこんな感じなんだなと。その光景をよく覚えてます。
音羽:私は「活発な印象」を受けましたね。ちょっとした雑談とか会話が多くあって。前のシステム会社はひたすらキーボードをパタパタ打ってる音しかしなかったからかな(笑)。
音羽:それから他の部門の技術と営業が同じフロアにいる事は、自分には刺激があって面白いな、と。
営業との会話では情報が常に入ってきますし。想像してたより業務領域が幅広い。データ入力のイメージでしたが、資料収集を行ったり、デザイン寄りだったりする。
一戸:ふ~ん なるほどね。
音羽:実際はシステムの開発部隊とデザイン部隊やデータ作成部隊もいて、守備範囲が思ったより広い印象を持ちました。
一戸:なるほど、社長は「他の会社がやっていない事、物販やデザインなど他社とは一線を画すようなことをやりたい。唯一無二の智図を作りたい」って方針だからね。
一戸:実際に東京カートグラフィックだけという物も多くあるしね。地図会社=公共測量というイメージとはちょっと違う事もやっている会社ですね。
ーー 入社から今までのキャリアの流れは?
音羽:入社して3年位はGISの仕事をやり、地図そのものにも触れてある程度分かってくる頃。前職のシステム屋としての経験も活かせることも分かった。そうしたらシステムもやりたくなって。だからシステム課を希望しました。
一戸:両方できるから都合がいいね。
音羽:そうですね(笑)。
壽松木:私も3年前にGISデータ作成部署から開発系部署に異動しました。自分で書いたプログラムが実際にwebブラウザで動いたときは、ま~感動しましたね。
一同:お~(笑)そうね、動いたってね。
一戸:webでGISやると絵は描いてないのに絵が描けるからね。
壽松木:そうですね(笑)。
一戸:あれは面白いね、うん。
ジョブチェンジ前はArcGISでデータ作成してたってこと?
壽松木:はい、ArcGISや社内のGISソフトを中心にGISデータを作っていました。
一戸:プログラムを作成するようになって3年位かな、前はPythonでデータ作成はやってなかったの?
壽松木:業務で使ってましたが、テキスト処理する位です。本格的な開発やプログラミングはここ3年位です。
一戸:私は7年くらいかな、その割にはスキル無いなって感じです。
一同:イヤイヤイヤ(笑)。
一戸:そうやって時代は変わっていくんだね(笑)。
プログラムでデザインするってことをやりたいんだ
ーー「 地図(位置情報)とIT」の魅力を、分かり易く説明できますか?
一戸:システム開発の外注の方と話すと、若手社員はデータベースをいじって入力したり、その情報を表示したりする仕事が多いけど、地図の開発はそれがすぐに絵になるので楽しい。とよく聞きます。
一同:ほー
一戸:特に地図を知らない人には、地図とシステムを組み合わせた仕事っていうのが面白いらしい。
一戸:でも説明が難しいな。地図のライブラリは色々あるんで、簡単にできますよって教えてあげたいけど。
地図を知らない人が東京カートグラフィックに入社してアプリケーション作りたい、と思った時、どうやって作るか分からない、とよく聞かれる。地図に表示する事を一から書くわけじゃなくて、身近なデータが画面に絵として表示できてしまう。プログラムが出来る人であればその見せ方を好きに変えられるから面白いはず。当社は「地図とデサイン」という言葉を使うけど、究極的にはプログラムでデザインするってことをやりたいんだけどね。
一同:ふーん
音羽:見た目がよくて、作る楽しさもある。地図の作製はそれが身近にありますね。
一戸:地図って結局自分の身の周りを表示するツールだと思うから、そういう意味で興味深い仕事かな。
壽松木:最近思う事は、色々な投影法の地図に様々な主題データを載せたり、今だと3Dなどのキーワードがホットで三次元表現をしたり出来ますね。webだと更に動的な表現も出来て、見た目も派手でグラフィカルなインパクトがあるなと思います。デザインと同じく「きらびやか」な表現ができますね。。
一戸:うん、できるエンジニアは地図上にとてもきれいなグラフィック表現をするね。
壽松木:そうですね。
一戸:今はそういったことが可能で、そのためのツールも用意されているのが魅力だね。
TypeScriptとJavaScriptができること、フロントやバックエンドをやりたい人も求めている。
ーー 必要な技術スキルを教えてください?
壽松木:今はとにかくTypeScriptじゃないですか。あとJavaScript。
一同:うん、そうですね。
一戸:必須だね。なおかつアプリケーションを作るならば、それを載せるインフラをちょっと知っていれば、いい線いってるって感じだね(笑)。
音羽:web周りの知識とか。たぶん HTML当たりから入って実際の業務は調べながらになると思います。HTMLや CSSとか JavaScriptあたりを導入して、だんだんフレームワークを勉強していくと出来るようになると思いますね。
一戸:全部一人でやるのは億劫で大変だよね(笑)。
一同:そうそう(笑)
一戸:少しずつ皆で。一番重要なのは「仲良くやる」ってことなんだよ。
一同:そうそう、確かに(笑)
音羽:周りに質問しやすいとか一番重要な気がする。
一戸:リモートだと面と向かって質問はできないけどね。
音羽:仲良ければ気軽に聞けるのがいい。チャットやTeamsも使って。
壽松木:人に聞くのも含めて、調べ上手っていうのはとても大事なスキルですね。
一同:そうそう、確かに(笑)
壽松木:位置情報データの扱いは、やっていくうちに解ってくると思うので、最初から知らなくてもいいかな。
一戸:普段の業務で使うのは、Shapeとかgeneratefileがほとんどかな?
壽松木:今だとJSON、GeoJSONなどもありますね。
一戸:だいたいテキストデータだから、難易度は低い感じだよね。
壽松木:そうですね、はい。
音羽:部長はフロントやりたい人とかバックエンドやりたい人も求めているんですか?
一戸:あーそれはね、どちらもできる人だね。今はチームが小さくてTypeScriptを覚えながらインフラも作れるようにしている。マンパワーが少ないから早く出来るようにするためにも、両方できる人が欲しい。
一同:なるほど。
音羽:今は社内でフロント周りをやって、サーバー周りを外注さんにって棲み分けている感じですね。
一戸:今はサービス始めますって言うには組織が小っちゃい。リソースが不足しているから、どちらかと言ったらサーバー周りをやる人が優先かな。
でもPythonでオープンデータや衛星画像のデータを抽出して、独自のデータを作りたい。これをやってくれる人がいると、もっと面白くなるね。
一同:うんうん。
一戸:それは当社独自のデータを提供することが出来るようになることなんだ。今考えてるのは、サービスアプリケーションを作って提供するには、アプリケーションを一から作らないといけない。だけどデータ処理で独自のデータさえ作れれば、あとは機械が仕事をしてくれる。それが「地図IT」かな。そっちの方がいいのかなと考えてて。
一戸:そこに可能性があるんじゃないかという事で、Pythonを使った画像分析をやりたいという人も欲しいなと思う。
音羽:今の話は、当社の地理空間情報課の仕事ともかかわるし、画像処理系の仕事とも係わりそうだな、と考えながら聞いていました。
一戸:自分のイメージは、画像処理でできるかもしれない事を、現状は経験を積んだ人が目で見て判読してる。もし自動判読が出来れば地理空間情報課の仕事も少し効率よくなるのかな、と。うちのメンバーでこれをやりたいと言ってる人もいるしね。
一緒にやっててお互いにやる気が出る人、スキルは覚えればいい
ーー やりがい はどこにありますか?
一戸:まだ形として定まってない将来を作っていけること。部長としてはそれ以外やる事が無いってとこだな。これが出来たら自分の仕事は終わりって感じかな(笑)。
一戸:二人は何かやりがいとかヴィジョンはありますか?
壽松木:世間のスピード感は横に置いておいて、年々できる事が増えていってるな、という実感が有るので楽しくやってます。できる事が増えれば増えるほど、出来ない事も見えてきて、課題が更に見えてくる。一戸部長がおっしゃる「形にしたい将来」に向かうために、どこからやって行こうか、取捨選択は難しいなって思いますね。
一戸:そうだね、出来る事が増えると、これも出来るんじゃないか、こっちの方がいいんじゃないかって、選択肢も増える分悩む。でもマンパワー無いからできないって。難しいね。
音羽:今は地図をフロントエンドで扱えるようになってきた。
前職は客先常駐がメインだったので事前に聞いていた話と違う!ということもあって、現場で必死に調べながらやることも多かったのですが。当社では社内勉強会を頻繁にやって学習している。全員でスキルアップして実務で使う流れがある。なかなかこういう環境で出来ないなって。
一戸:当社以外の方とお話しすると、中には常駐が嫌でとか、常駐先も自分の人生も会社に決められて嫌だとか、たまにネガティブな声も聴くんですよね。
音羽:あー自分もその思いはありました。東京カートグラフィックでは自社で腰を据えて働けるし、しかも今は全工程に関われる。
環境を変えたいなって考えている人は、応募して欲しいですね。
ーー 最後に、どんな方と一緒に働きたいですか?
壽松木:「欲張りなこと」言っていいですか?
一同:はい(笑)
壽松木:心穏やかで、やる気があって、雰囲気が読める人(笑)。
一同:うーん、そうだね(笑)
壽松木:「心穏やか」なのは、あんまりガーって、熱量が目に見える人はちょっと苦手なんで(笑)。どちらかというと、クールに仕事している人の方が好きなんです。そういう意味で心穏やかな人がいいなって(笑)。
壽松木:「やる気がある」人は、会社は今、新しい事業を立ち上げようとしているので必要かなと。
壽松木:最後の「雰囲気が読める人」は、新しいことをやるには色々とガツガツ行きたいところも出て来ると思うけど、押し通すだけでなく、周りの雰囲気も察して、丁度いい感じで提案してくれる人、行動してくれる人、がいいなと思います(笑)。
一戸:うんそれは同感だね、それだったら申し分が無いね(笑)。今は一人で開発できる状況ではない、一人でできるのは小規模とか簡単なものになる。大きくて難しい仕事は、複数でやる事になる。そうすると、チームでやってる事に楽しさを感じてくれる人、コミュニケーションが取れて技術的なことも共有できる人になる。一緒にやっててお互いにやる気が出る人、それが大きいかな。スキルは多少なくても覚えればいいだけだから。
一同:そうですね。
ーー 部長、私たちの部署の現状はどうですか、いい雰囲気ですか?(笑)
一戸:技術開発部は雰囲気イイのかな(笑)。みんなが言いたいことを言えるような雰囲気になるよう気を付けている、はい(笑)。あとはね、みんながやりたと思ったことを、やれるように、気を付けているよ。
壽松木:なるほど。
一戸:企画室(技術開発部内の組織)の新規事業の準備もそうだし、各自が研修行きたいとか、これ勉強したいとかもそうだね。去年は「勉強会」も結構やったけど、あれも「皆さんから声が上がって」やったんだ。部長に言うと、大体何でもできる(笑)。
一同:笑
一戸:皆さんがやりたい環境になるよう気を付けている。そういう会社だといいなと考えている。
一同:うんうん、なるほど(笑)。
一戸:今日はありがとう。
一同:ありがとうございました。
当社の今後を牽引するであろう部門の座談会、いかがでしたか?会話のトーンも穏やかでクールな三人ですが、「地図とIT」の可能性は奥深いですね。