「決まっていないことが、むしろ面白い」デベロッパーから“ワクワク”と“裁量”を求めて。 - 外部設計グループ 高橋 綾子
こんにちは!株式会社フェイスネットワークです。
今回は、入社2年目で課長としてチームを牽引する、高橋 綾子さんへのインタビューをお届けします!
「大手より、自分がワクワクできる場所へ」。そんな想いを胸に、安定したキャリアからあえて挑戦の舞台へと飛び込んだ高橋さん。実は、設計事務所とデベロッパーで約20年にわたり、建築の最前線に立ち続けてきたプロフェッショナルなんです。
現在は著名な建築家と協働する「THE GRANDUO」シリーズなど、デザイン性を追求するプロジェクトの旗振り役を担っています。「調整役ではない、ものづくりの中心にいる」。大きな裁量とスピード感あふれる環境で、チームを動かす醍醐味を日々実感しているそう。
経験豊富な彼女がなぜ、次なる挑戦の道を選んだのか。これまでの環境では得られなかったやりがい、そしてフェイスネットワークならではのカルチャーについて、率直に語っていただきました。ぜひ最後までご覧ください!
プロフィール
高橋 綾子(たかはし あやこ)
株式会社フェイスネットワーク / 建築一部 外部設計グループ 課長
設計事務所で個人住宅やクリニックなどの設計を経験後、マンションデベロッパーへ転職。分譲マンション事業などで約10年間、大規模プロジェクトに携わる。より現場に近く、デザイン性を追求できる環境を求め、2023年にフェイスネットワークへ入社。入社後すぐに、同社の新たなフラッグシップとなる高級レジデンス「THE GRANDUO(ザ・グランディオ)」シリーズの立ち上げを担当。現在は外部設計グループの課長として、複数のプロジェクトを牽引しながら、チームの未来を創っている。
目次
プロフィール
大手より「ワクワク」を。デザインへの探究心が、私を次のステージへ導いた
調整役、ではない。ものづくりの中心で、チームを動かす醍醐味
「失敗を恐れない」中途入社でも、手を挙げればチャンスがもらえる文化
私たちの介在価値で、建築のレベルをもう一段階引き上げる
スキルより「共感」。変化を楽しめる人と、未来をつくりたい
大手より「ワクワク」を。デザインへの探究心が、私を次のステージへ導いた
ーー高橋さんは設計事務所、デベロッパーと、建築業界で豊富な経験をお持ちです。フェイスネットワークに入社されるまでのキャリアについて教えていただけますか?
はい。まずキャリアをスタートしたのは、個人住宅や別荘などを手掛けるアトリエ系の設計事務所でした。もともと大きな建物へのこだわりはあまりなく、むしろ住まう人の顔が見えるような建築に興味があったんです。そこで設計の基礎を学びました。
その後、中堅のデベロッパーに転職し、分譲マンション事業などを10年近く担当しました。ここでは本当に多くの方が関わる大規模プロジェクトならではの経験を積むことができましたね。
ーー順調なキャリアを歩まれていた中で、なぜ転職を考えられたのでしょうか。
やりがいは大きかったのですが、ある時、現場の最前線から少し離れた統括部門への異動の話をいただいたんです。それももちろん重要な仕事だと理解していましたが、私自身は**「もう少し現場の近くで、ものづくりに深く関わっていたい」**という想いが強くありました。
そんな時、転職エージェントの方に「高橋さんに合うと思う」と紹介されたのが、フェイスネットワークでした。正直、当時は会社のことを知りませんでした。でも、同社が手掛ける「GranDuo(グランデュオ)」シリーズのデザインを見て、純粋に「面白そうだな」と惹かれたんです。
ーー会社の知名度や安定性よりも、「デザイン」や「面白そう」という感覚を大切にされたんですね。
そうですね。もともと大手志向はありませんでしたし、転職するなら「自分がワクワクできる場所へ行こう」と決めていました。
フェイスネットワークは、これから会社として色々な変化が起きていくだろうという成長の勢いを感じましたし、デザインに対して強いこだわりを持っている。そんな環境に身を置いて、自分の経験を活かせたら、きっと面白いだろうなと。その直感を信じて、入社を決めました。
調整役、ではない。ものづくりの中心で、チームを動かす醍醐味
ーー現在担当されている「外部設計グループ」のお仕事について、具体的に教えてください。
私たちの役割は、社外の著名な建築家や設計事務所の方々とチームを組み、プロジェクトの始まりから建物の完成まで、その品質・コスト・スケジュールを担保しながらディレクションしていくことです。
よく「調整役」や「管理業務」だと思われることもあるのですが、実態は少し違います。私たちは図面を直接描くわけではありませんが、単に上がってきたものをチェックするだけではないんです。
ーーというと、どのような動き方をされるのでしょうか?
例えば、設計事務所さんにお願い事をする時。電話一本で「これ作ってください」と伝えるのと、手書きでもいいから「こんな感じで」とラフスケッチを添えて渡すのでは、相手の受け取り方も、出てくるものの質も変わってきますよね。
建築は、設計者や施工会社だけでなく、本当に多くのプロフェッショナルが関わるチームスポーツのようなものです。だからこそ、私は「どうすればチームの皆が動きやすくなるか」「どうすればもっと前向きに、良いものづくりができるか」という環境づくり、つまり「コーディネート」を常に意識しています。スキルを磨くことも大切ですが、人を巻き込み、プロジェクト全体の流れを整えることに、私は自分の強みがあると感じていますし、この仕事の面白さだと思っています。
ーー入社後、特に印象に残っているプロジェクトはありますか?
入社してすぐに担当させてもらった「THE GRANDUO MINAMIAOYAMA」ですね。これは当社の新しい高級レジデンスブランドの第一号案件で、社内でスキームが確立してなかったので、本当に手探りの状態から始まりました。
私が担当になったのは工事が始まる直前。コストと図面の整合性を取るための整理から始まり、プロジェクトが進む中でも「もっと良くするため、この仕様を追加したい」といった変更が次々と出てくる(笑)。
ーーそれは大変そうですね…!
はい、正直大変でした(笑)。でも、それが面白かったんです。より良いものを作るためなら、スピード感をもって変化させていく。これはフェイスネットワークの強みだと思います。
決まっていないことが多い中で、どうすれば形にできるか。社内外の様々な人の意見を吸い上げ、調整し、前に進めていく。引き渡しの日まで、本当にうまくいくか不安でいっぱいでしたが、無事に完成した建物を見た時は、心から「ほっとした」というのが一番の感想でした。そして同時に、この混沌とした状況をチームで乗り越えられたことに、大きな達成感を感じましたね。
「失敗を恐れない」中途入社でも、手を挙げればチャンスがもらえる文化
ーー入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみて感じたギャップはありましたか?
良い意味でのギャップがありました。中途で入社したので、新しい取り組みや会社のコアとなるようなプロジェクトに関わるには、少し時間がかかるだろうと勝手に思っていたんです。
でも、実際は全く違いました。先ほどお話しした「THE GRANDUO」という会社の未来を担うプロジェクトを、入社してまもない私に「やってみないか」と任せてくれたんです。
ーー年次や社歴に関わらず、重要な役割を任せてもらえるのですね。
はい。「この人にはこの仕事」という固定観念があまりない。手を挙げた人、やる気のある人には、積極的に機会を与えてくれる会社です。
もちろん、挑戦には失敗がつきものです。私もプロジェクトのスケジュールが思うように進まず、悔しい思いをしたこともあります。でも、この会社は結果だけを見て個人を責めるようなことは絶対にしません。プロセスでどれだけ汗をかいたか、どうすれば次に活かせるかを一緒に考えてくれる。だから、萎縮せずに「また次もチャレンジしよう」と心から思えるんです。この風土は、本当に素晴らしいと感じています。
ーーチームの雰囲気はいかがですか?
外部設計グループは、現在9名。経験豊富なベテランが多いですが、それぞれの強みをリスペクトし合っていますね。省エネ設計の専門家、施工の収まりに詳しい人など、多様なプロフェッショナルが揃っています。
最近では、設計チームの若手も交えたワーキンググループを立ち上げるなど、個人商店の集まりではなく、組織としてナレッジを共有し、チームで成長していこうという動きが活発になっています。ベテランの知見と若手の視点が交わることで、新しい化学反応が生まれることを期待しています。
私たちの介在価値で、建築のレベルをもう一段階引き上げる
ーー高橋さんご自身、そしてチームとしての今後の展望についてお聞かせください。
設計事務所さんが出してくださる素晴らしいデザインや、施工会社さんの高い技術力。それらを最大限に尊重しつつも、私たちはそれに甘えるつもりはありません。
どんなに著名な建築家が手掛けたとしても、そこに私たちフェイスネットワークの「外部設計グループ」が介在することで、「事業としての視点」や「ものづくりの知見」が加わり、プロジェクト全体の質がもう一段階引き上がった、と言われる存在になりたいです。
ーー受け身ではなく、主体的に価値を発揮していく、と。
その通りです。設計事務所に「任せっぱなし」にはしたくない。私たち自身がトレンドを学び、社内の各部署の意見を集約し、主体的に提案していく。そうして、フェイスネットワークならではの「ブランドらしさ」を、チームみんなで創り上げていく。その中心に、私たちのグループがいたいと思っています。
まだ始まったばかりの挑戦ですが、ブランドを確立していくこのプロセスは、大変な分、最高にエキサイティングだと感じています。
スキルより「共感」。変化を楽しめる人と、未来をつくりたい
ーー最後に、この記事を読んでいる未来の仲間に向けてメッセージをお願いします。
もし、今までの経験を活かしながらも、もっと主体的に、もっと裁量を持って働きたいと考えている方がいらっしゃれば、フェイスネットワークは最高の環境だと思います。
個人的な想いになりますが、私が一緒に働きたいと思っているのは、人と協力してものづくりをすることを心から楽しめる方です。高いスキルももちろん武器になりますが、それ以上に大切なのが、社内外の多くのプロフェッショナルとの対話を通じて、チーム全体を動かしていくプロセスに喜びを見出せるコミュニケーション力だと考えています。
そして、当社の特徴であるスピード感や、決まっていないことの多さを「面白い」と感じられる方。それをストレスではなく「自分で決めていけるチャンス」と前向きに捉え、挑戦できる好奇心旺盛な方なら、きっと活躍できるはずです。
最後に、これはとても大切なことですが、「美しいもの」に共感できる心を持っていること。例えば、自分で素晴らしい演奏はできなくても音楽が好きなように、秀逸なデザインを直接描けなくても「この建築は美しいよね」と、その価値を共有し、情熱を注げる方。その「好き」という気持ちこそが、私たちのものづくりを何より楽しく、意義深いものにしてくれるのだと信じています。
いかがでしたか?
豊富な経験を持ちながら、少しも驕ることなく、常に「面白いこと」「新しい挑戦」を求め続ける高橋さん。その柔らかな物腰と、仕事について語る際の熱のこもったギャップが非常に印象的でした。
単なる「調整役」ではなく、自らが旗を振りプロジェクトを動かす。決まったレールの上を走るのではなく、時にはカオスな状況すら楽しみながら、チームで道を創っていく。フェイスネットワークで働くことの醍醐味は、まさにそのダイナミズムにあるのだと感じました。