Twitterでも書いたのですが、梅雨の時期の香水は難しい。
先日、妻と映画を見に行ったのですが、隣の女性がChanel No.5をつけていました。名香と呼ばれ、フローラルアルデヒドを代表する、いろんな世代に愛されている魅惑的な香り。
でもちょっと、いやかなり残念だったのは、明らかにつけ過ぎていたんですよね。隣の隣までツーンと鼻の奥に残ってしまうくらいつけていたので(多分3プッシュくらいかな?)、途中から頭が痛くなってしまいました。
もしかしたら、梅雨の時期だし、洋服の臭いが気になったのかもしれない。はたまた勝負のデートで彼に気づいてもらいたかったのかもしれない。けれども、この梅雨の時期は、いつも以上に香りが長続きするので、身に纏い方って注意が必要です。
香水は、香気成分が空気中に揮発することで香りが拡散するのですが、その香り方は気温や湿度と大きく関係しています。特に湿度は香りの拡散性や残香性に影響を与え、湿度が高ければ高いほど、強く香ってしまいます。
インポートブランドの香水は、高温多湿なアジアの気候ではなく、比較的乾燥したヨーロッパやアメリカの気候を基に処方が組まれています。なのでアジアの気候では、パフューマーが予定した以上に香ってしまう・・・そんなことが起こってしまいます。
そのため梅雨の時期は、「つける箇所」と「つける量」をコントロールしてあげる必要があります。いつもの手首や首ではなく、「肘の内側」や「腰」に変えてあげる。また2プッシュしていたのを1プッシュにしてあげることで、香りをコントロールすることができます。
また併せて、身にまとう香水のタイプも、オリエンタルやウッディタイプは避ける方がベターです。オリエンタルやウッディタイプの香水は、揮発性の低い香料(=ゆっくり長く香る)を多く使っているため、より長く、そして強く香ってしまいます。梅雨から夏にかけては、軽やかなシトラスやフレッシュなグリーンタイプがおすすめです。
私たちのBespoke Scent Societyでは、お客様にお仕立てした香りの「身に纏い方」をお伝えしています。香りは自分だけでなく、身の回りの方も受け取るものです。周りにも気を使え、マナーを守ってセクシーに着こなす、それが本当の”粋”なスタイルだと考えるからです。
もしお手持ちの香水の纏い方がわからなければ、お気兼ねなくお問い合わせください!
Twitterでもご質問にお答えしています。
それでは!