こんにちは。エムキャピタル株式会社 共同代表の森田です。
これまで社員インタビューや事業紹介を通じて、私たちが何をしているかをお伝えしてきました。今回は視点を一段広げて、「そもそも、なぜ今M&Aなのか」「この市場と仕事に、どんな意義と将来性があるのか」を、お伝えしたいと思います。
M&Aへの転職を考える方はもちろん、M&A業界について気になっている方にも読んでいただけると嬉しいです。
日本のM&A市場は「成長余地しかない」
まず、市場そのものの話から。日本のM&A市場は、いま過去最高の水準にあります。
2025年(1〜12月)の日本企業のM&A件数は5,115件。前年比8.8%増で、件数・金額ともに過去最高を記録しました。(出典:MARR Online「2025年のM&A回顧」)
これは一過性のブームではないと、私は見ています。1985年以降の長期推移を見ても、M&A件数は構造的に増え続けている。
後継者不足、業界再編、人手不足、そしてAIによる生産性格差の拡大。この4つが同時に進むなかで、会社を"単独で守る"より、"強い資本の下で伸ばす"という選択が確実に増えていきます。特に中小企業のM&Aは、単なる売買ではなく、技術・雇用・地域経済を次世代に残すインフラになる。だから私は、この市場には成長余地しかないと考えています。
後継者問題は、一企業の相続問題ではなく「社会のインフラ問題」
市場拡大の最大の背景が、中小企業の後継者問題です。
2025年の後継者不在率は50.1%。改善傾向は続いているものの、それでもなお日本企業の約2社に1社が後継者不在という現実があります。(出典:帝国データバンク「全国『後継者不在率』動向調査(2025年)」)
そして、後継者が見つからないまま会社をたたむ動きも、依然として大きな規模で続いています。2025年の休廃業・解散は6万7,949件。これに伴い失われた雇用は9万3,272人、売上高にして約2兆4,909億円規模にのぼります。(出典:帝国データバンク「全国企業『休廃業・解散』動向調査(2025年)」)
私は、この数字をこう受け止めています。後継者問題は、単なる一企業の相続の話ではなく、日本社会のインフラの問題だと。技術も、雇用も、取引先も、地域経済も、会社が消えた瞬間に一緒に失われてしまう。黒字なのに、後継者がいないというだけで廃業する会社がある——これは、社会的損失でしかありません。M&Aは、その価値を次世代へ移すための、現実的な解決策だと考えています。
なぜ今、M&A「仲介」の需要が伸びているのか
市場が伸びるなかで、とりわけ"仲介"の価値が高まっています。理由はシンプルです。
売り手も買い手も、自力だけでは最適な相手にたどり着けないからです。後継者不足で売却ニーズは増える。一方で買い手側も、人材・顧客・技術を"時間を買う"形で取得したい。ニーズは双方にあります。
でもM&Aは、価格・条件・感情・情報管理が複雑に絡む意思決定です。だからこそ、間に入って構造化し、前に進める仲介の価値が上がっている。私はそう考えています。
業界への批判に、正面から向き合う
一方で、M&A仲介業界には根強い批判もあります。手数料が高い、利益相反がある、売り手に十分な説明がない——。私は、これらから目をそらすつもりはありません。
そう見られている時点で、業界側にも改善の余地があるということです。だからエムキャピタルは、報酬の根拠、利益相反の可能性、リスク、進め方を、できる限り透明にしていく。M&Aは人生と会社に関わる大きな意思決定ですから、短期の成約より、信頼を積み重ねる方が長期的に強いと考えています。
こうした透明化の流れは、業界全体でも制度として進んでいます。経済産業省・中小企業庁は「中小M&Aガイドライン(第3版)」で、仲介者に対する手数料や業務内容の説明、利益相反への留意点を明記。2025年には「中小M&A市場改革プラン」も公表され、M&A支援機関登録制度など、業界の制度化・透明化が進んでいます。
私たちは、この流れを歓迎し、率先して体現していきたいと思っています。
エムキャピタルが果たしたい役割
では、そのなかでエムキャピタルは何を目指すのか。
私が実現したいのは、M&Aを"一部の専門家だけが扱う不透明な取引"から、"中小企業が未来を選ぶための社会インフラ"に変えることです。
業界にはまだ、手数料、利益相反、説明責任の課題がある。だからこそ、透明性と誠実さを前提に、売り手・買い手の双方が納得して意思決定できる場をつくる。短期の成約ではなく、長く続く会社の土台を残す。それが、私たちの役割だと思っています。
この仕事で働く、意義と将来性
最後に、この仕事を「働く人」の視点から見ると、どうなのか。
M&A仲介は、単なる営業職ではありません。後継者不足、業界再編、人手不足という日本の構造課題に対して、会社の未来をつなぐ仕事です。経営者の人生に向き合い、企業の価値を次の担い手へ渡す。難易度は高い。でも、その分だけ成長速度も報酬も大きい。これから伸びる市場で、自分の力で社会に爪痕を残したい人には、かなり面白い仕事だと思います。
伸びる市場、確かな社会的意義、そして大きな裁量と成長。この3つが揃う場所は、そう多くありません。
■ 出典・参考データ
- MARR Online「2025年のM&A回顧(2025年1-12月の日本企業のM&A動向)」/2025年M&A件数5,115件・過去最高
- MARR Online「グラフで見るM&A動向」/M&A件数・金額の長期推移
- 帝国データバンク「全国『後継者不在率』動向調査(2025年)」/後継者不在率50.1%(過去最低・7年連続改善、なお約半数が不在)
- 帝国データバンク「全国企業『休廃業・解散』動向調査(2025年)」/2025年 休廃業・解散6万7,949件、雇用9万3,272人・売上高2兆4,909億円規模
- 東京商工リサーチ「休廃業・解散」動向調査/社長平均年齢・退出企業の動向
- 中小企業庁「2025年版 中小企業白書 第9節 事業承継」/M&Aによる事業継続の事例
- 経済産業省「中小M&Aガイドライン(第3版)」「中小M&A市場改革プラン(2025年)」/手数料・利益相反・説明責任
- M&A支援機関登録制度(中小企業庁)/業界の制度化・透明化
【まずはカジュアルにお話ししませんか?】
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
ここまでM&Aを中心にお話ししてきましたが、エムキャピタルの挑戦は、M&Aだけにとどまりません。実は僕たちは、人材・広告・金融・美容など、さまざまなドメインでマッチングプラットフォームを運営しています。だから、活躍できるフィールドはとても幅広い。
「M&Aを、もっと本質的にやってみたい」 「経営者と対等に向き合える人材になりたい」 「伸びる市場で、大きな裁量を持って挑戦したい」
もちろん、こうした想いは大歓迎です。でも、"M&Aそのものにはまだピンとこない"という方でも、まったく構いません。事業を伸ばすこと、マッチングで人と人・企業と企業をつなぐこと、新しい領域に挑むこと。そのどこかに面白さを感じてもらえるなら、あなたが活躍できる場所は、きっとあります。
まずは一度、カジュアルにお話ししましょう。転職をすぐに考えていなくても構いません。あなたの中にある「挑戦したい想い」を、聞かせてください。
「話を聞きに行きたい」からのエントリーを、メンバー一同、心よりお待ちしています!