これまで起業を2回経験し、CRBの営業責任者として活躍している飯田にインタビューをしてきました。
多くの苦労を経験をして、CRBへの入社の経緯や今後についてお話を伺います。
●飯田翔大のプロフィール
20代で法人向けの様々な営業を経験。2017年23歳の時に営業代行の会社を創業。当時、取引先としてビジネスを行っていた株式会社CRBと出逢う。二年間取引を行い、経営者の考え方、会社のvision、mission、valueに共感をし、2019年からCRBのメンバーとしてジョイン。現在、営業責任者として活躍中。
母親を安心させるためにも、
自分の言葉を「正解」にする。
●新卒では、どのようなキャリアを歩んできたのですか?
高校を卒業してから、大手の飲食チェーンに就職しました。学生の時からアルバイトして居心地が良かったこともあり、そのまま正社員として入社することにしました。初期配属で栃木県の新店舗で勤務することになり、半年経った時に地元の埼玉の店舗のサポートに来て欲しいとのことで、短期間の異動することになりました。
ちょうど埼玉に戻ったときに家庭環境の変化があり、母親が金銭面や精神面でかなり苦しい生活環境になってしまっていたんです。当時18歳だった自分は、母親に安心してほしい一心で「もうすぐ店長になるから、家のことは大丈夫だ」と伝えたんです。自分が店長になれば、地元の埼玉に戻ることや収入も増えます。店長に昇進できる根拠もなかったんですが、母親のために何かしたいと考えて、宣言してしまったんです。
言ってしまった手前、すぐに本社に連絡して「自分なら店長になれます。トライアルでもいいので店長をさせてください。」と何度も交渉しました。当時、10代で店長になることは前例がないことで、本社に受け入れてもらうことはできませんでした。それでも役員の方が社内推薦してくれ、条件付きでチャンスを与えてもらうことができました。その後、順調に成果も出して店長を経験し、出世コースに乗ることもできていました。
(※飯田は、写真の左から2番目のジャケットを着た男性になります)
●そこから、なぜ起業を考えるようになったのでしょうか?
社会に対する価値観のギャップから起業を考えるようになりました。
当時、成果を出して役職も上がっていたこともあり、自分に自信を持っていましたし、会社に対してもポジティブなイメージを持っていました。ただ、順風満帆な社会人を送っていたのですが、役職が上がるに連れて、今まで見えていなかったマイナスな部分を見ることも増えていきました。多くの人が在籍している会社なので、組織の中でトラブルも発生します。ただ若い私にとっては倫理観が低い内容だと感じ、受け入れられないこともありました。
次第に自分の価値観とは違う、先輩や上司に対して軽べつした態度を取っていました。今思うと、すごい生意気な若手社員でしたが、当時はキャリアがある先輩方に対して尊敬することができなかったんです。成果が上げている自分に自信を持っていたこともあり、違う価値観を持っている人を受け入れることができず、経営会議で口論になることもあり「辞めます」と言ってしまいました。会議の後、日頃からお世話になっていた役員の方に呼び出され、「自分の価値観だけで物事を判断するな」「違う価値観を持っている人を受け入れることも必要だ」と言われたんです。ただ社会人経験が少ない自分には、正しく評価してくれない会社、社会に対して失望してしまい、ならば自分の思う会社を創ろうと考えたんです。
失敗と挫折し、自分を見つめ直す。
●1社目の起業して、どのような経験をされたのでしょうか?
当時、起業することを決めたものの、飲食店の運営しかノウハウがない状態でした。会社の作り方、事業の作り方を知らず、今までは仕事を回すことはできたものの、自分で仕事を生み出す経験をしてきませんでした。そこで経営者に必要なスキルは何かと考えた時に、営業力は必要だと考えました。営業力があれば、自分で仕事を生み出すことができると考え、営業会社に就職しました。起業すると決めていたこともあり、その会社で圧倒的に成果を出すことができました。周りと目指している視点が違うので、自ずと成果を出すことができ、自分はできる人間だと思っていました。
そしてある経営者の方に、知り合いで独立を考えている人がいる、とご紹介いただきました。その人と意気投合することもあり、一緒に映像制作の会社を起業することにしました。ただ、営業として売り上げは立っていたものの、品質や納品が十分にできず、会社として長く続かず、畳んでしまうことになります。それまで自信だけで走ってきた自分にとって、大きな挫折だったんです。そのとき、私の唯一の武器であった「自信」を失ってしまったんです。もう起業はしないと考えるほど、辛い時期を過ごしました。
助けてくれる人の存在。
●会社を畳むことになり、その後どう過ごされたのでしょうか?
会社を失敗してから、自分の人生や働き方、人との関わり方など考え直しました。自分はこれでいいのかと過去を振り返る中で、自信過剰になりすぎて、周りの人を見てこなかったと気がついたんです。過去の反省から、人を大切にしようと思うようになりました。
自分に出来ることは何かと考え、やっぱり営業だと思い、フリーランスで営業の仕事をするようになります。そこで新たな人との出会いがあり、自分との価値観や考え方がピタッと会うパートナーと出会うことになりました。そして2回目の起業を決断することにし、過去の失敗から今度は「人を大事にしよう」と考えました。フランス語の「人と人との出会い」という言葉を引用してUNIONという社名で創業しました。
創業時に、皆が働きたいと思ってくれる会社にしたい、とにかく従業員を大切にする一番いい会社にしよう!と考えていました。採用について積極的に受け入れてこともあり、すぐに10名以上の会社になりました。ただ想定していた案件が突然解約になってしまい、営業をしてとにかく新しい仕事を取ってくる必要が出てきました。
その時に出会ったのが、CRB代表の高澤だったのです。個人的に仲良くしてもらい、仕事を頂くこともしばしばありました。しかし当の会社は、従業員に給与が払えない状態だったんです。いろいろ高澤からもアドバイスを受けて、会社を存続させるために借り入れをしていました。創業当時は、意気投合したパートナーと会社の未来や事業を動かすことが非常に楽しかったんですが、次第に経営陣に歪みが生まれていきました。忙しさに甘えて、見て見ぬ振りをしてしまったのです。そして経営陣の歪みが修復できない程に大きくなってしなった後、組織崩壊は一瞬でした。事業もうまくいかず、売上が立たない状態が続き、従業員も辞めていってしまいました。1社目の起業を失敗し、2社目でも苦しい状況を招いてしまったんです。
「まだできる、自分ならできる」と言い続けたものの、どうすることもできず、悔しい結果となってしました。
その時に、CRBの高澤から「悔しいよな、見返してやろう」と声をかけてもらい、「何か一緒にやらないか」と手を差し伸べてもらい、一緒にやっていくことになったんです。
(写真の左の男性が、CRB代表の高澤。)
10億の事業を創る。
高澤にもらった恩を返す。
●CRBでは、今どのようなことに取り組んでいるのでしょうか?
現在、Enシリーズという自社サービスに取り組んでいます。いろんな中小企業の課題解決をしていきたいと考えた時に、一番貢献できるのは営業だと思ったんです。中小企業での新規開拓の営業は、永遠のテーマであり、自分たちのスキルで提供できる領域でした。
そして、2社目を創業して苦しい状況下で、高澤の支えに何度も救われてました。相談ごとや仕事をいただいたこともあり、大変感謝しています。多くの援助やアドバイスをいただきました。そして、高澤への恩を返したいとこの2年間、ずっと考えていたんです。彼に恩を返すためには、何が出来るのか。売り上げを作ることなのか、シェアを獲得することなのか、また起業したUNIONを再建して大きくすることなのか、ただそれを成し遂げることに、腑に落ちていない自分もいました。もらった恩を返す、そのために未完了感を返すために何をすればいいのか。何度考えても、高澤から貰ったものは大きかったんです。出した答えは、CRBで自社ブランドのサービスを立ち上げることでした。それまでCRBは10年間、営業代行という領域でやってきました。何度か自社サービスを立ち上げては、潰してきた経緯があります。そして恩を返すには、自社サービスの立ち上げることだと思ったんです。そして、2020年の年末からサービスを立ち上げ、今まさにブラッシュアップを繰り返しています。
●その新規事業の展望などあれば、お伺いしたいです。
自社サービスの「Enシリーズ」を主軸に、年商10億の事業会社を作ることを目指しています。CRBは、今後の10年間で掲げているビジョンにホールディングス会社として売上高100億、1社10億の事業会社を10社作ることを掲げています。そのための架け橋として、新規事業の「Enシリーズ」で年商10億の事業会社を作ることを目指していきます。そして高澤への恩を返すためにも会社の先頭を走り、自社サービスをスケールさせます。
今回のインタビューは、以上です。
次回、自社サービスの「Enシリーズ」について、より詳しいお話を伺いしていきます。
CRBでは「挑戦したい」「0→1、1→10を経験したい」「クライアントのために働きたい」という想いをもったメンバーを募集しています。
少しでもCRBに興味持っていただけましたら、一度お話ししましょう。心からエントリーお待ちしております。