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某キー局GP帯番組ADから、webtoonプロデューサーへ転身した話

※この記事は2023年6月に公開した以下noteの引用です。

某キー局GP帯番組ADから、webtoonプロデューサーへ転身した話|Kubota Daichi @webtoonプロデューサー
はじめまして! 株式会社LOCKER ROOMの久保田大地です。 初めてのnoteなので、まずは何者なのか紹介させていただきます。 現在僕はLOCKER ROOMでwebtoonという、主にスマホで読むタテヨミマンガのアシスタントプロデューサー(AP)をしています。 タイトルでがっつりプロデューサーとうそぶいてしまいましたが、実はまだまだアシスタントです。 ...
https://note.com/kubota_daichi/n/n0a77e78b6bf0


はじめまして!
株式会社LOCKER ROOMの久保田大地です。まずは何者なのか紹介させていただきます。

現在僕はLOCKER ROOMでwebtoonという、主にスマホで読むタテヨミマンガのアシスタントプロデューサー(AP)をしています。
タイトルでがっつりプロデューサーとうそぶいてしまいましたが、実はまだまだアシスタントです。
というのも、2ヶ月前に未経験で転職をしてきたばかりのため、日々勉強しながらプロデューサーを目指している状態なんです。

2ヶ月しか経っていませんが、あまりに大きな環境の変化と刺激的な日々で体感速度の時空が歪んでいます。半年やっているようにも感じるし、3日しか経っていない気もします。
それはさておき2ヶ月前、僕は番組制作会社のADをしていました。

テレビ制作という畑と、webコミック出版社という畑。
どちらもメディア系のエンターテイメント領域の仕事ですが、当然やっていることはまるきり違います。
テレビ制作にもプロデューサーという役職、アシスタントプロデューサーという役職がありますが、同じ役職名だからといって業務内容は似ても似つきません。

今回はそれぞれの現場で僕が何をしていたか、なぜ未経験でwebtoonプロデューサーへと転職に踏み切ったかをお話しします。

テレビ制作AD時代の仕事

AD時代、僕は某キー局のバラエティ製作部に配属していました。
ご想像の通り、ADの業務は多岐にわたります。また、番組がスタジオ収録なのか、ロケ番組なのか、はたまた生放送なのかで、業務の内容や時間も変わってきます。
僕は3年間で一応一通りの現場を経験しました。
生放送では前日から準備をし、絶対にミスれないスタジオの進行補佐をしたり。ロケ番組ではロケ場所の選定アポ取りから始まり、当日はカンペを抱えて駆けずり回り車両の管理までしたり。収録番組では収録後に窓のない編集所にこもって番組の編集の進行管理や、実際に30秒ほどのスポット映像を自分で繋いだりしていました。

働く時間は不規則で、「33時まで仕事」みたいな、24時間の概念を超えたパラレルワールドのスケージュールが存在しました。特に大型特番のスケジュールは本当に地獄で、小さいゲロ吐いちゃいそうなほど辛かったです。かと思えば平日にぽっかり3連休ができたり、夏季休暇は10日近くあったりもします。

ADの年齢層は若く、入れ替わりも激しい業界です。きつい仕事ですが、文化祭準備のようにみんなでワイワイ仕事ができることを楽しんでいるスタッフもいました。
あと完全に現場によると思いますが、僕の周りは髪色が異様にカラフルでした。

テレビ制作現場の役職


こちらはテレビを制作する際の組織イメージです。
テレビにおけるプロデューサーは番組の最終責任者であり、最終決定権を保有する役職。大きな番組には何人かPがついていて、決定領域を分散しています。
APはPの補佐ですが、職務としては演者さんとのやり取りの間に入ったり、使用する素材やロケ先の権利周りを管理したり、細部にわたります。
演出は言わば現場のトップ。演出が番組の方向性やカラーを決めます。
ディレクターは演出の意向に沿うように、制作現場を取り仕切り、編集も行います。
そしてADはその全ての補佐役であり、平たくいえばなんでも屋です。テレビ制作はADがいないと成り立ちませんが、ADには何においても決定権はほぼありません。

転職を決意

テレビ制作には上記のような序列があり、キー局の大型番組になればなるほど、序列は強く機能します。
すなわち、上の序列に対して意見が通りにくなるのです。
巨大な組織でモノづくりをしているので、強固な序列がないと番組は成立しないのも事実。しかし風通しはあまり良いとは言えず、ADではクリエイティブな領域に関わっているという感覚が得づらいという実情があります。

僕はエンタメを作り上げることに興味があり、映像制作でも書き物でも、自分の頭と手を使ってモノづくりをしたいという気持ちが強くありました。
その時に現環境では何年かかるかわからないという不透明さに不安を感じ、3年ADとして働いた後に転職を決意しました。

webtoon業界へ

転職活動をしている際、僕は正直webtoonについてあまり多くを知りませんでした。エンタメ領域で転職先をサーチしていた際に、「webtoon編集業」という言葉を見て、webtoonってなんだろう?と調べ始めたのがきっかけでした。
webtoonは韓国発祥のタテヨミスクロール漫画で、日本ではまだ大ヒット作が出ていないが今後世界規模で市場が拡大していくと予測される・・・面白そうだと思いました。
エンタメも飽和しきっているこの時代に、新たな形式のエンターテイメントが海の向こうで創出され、日本ではほとんど手付かずの領域。新進気鋭の制作会社が国内でのwebtoon市場の覇権をめぐって、しのぎを削っている状況。もうそれはキングダムじゃないですか。とてもワクワクしました。
こうして僕はほとんどwebtoonを読んだことがないまま、転職先をwebtoon業界に絞りました。

LOCKER ROOMとの出会い

そんな中、出会ったのがLOCKER ROOMでした。
目を引いたのはLOCKER ROOM独自のwebtoon戦略です。
webtoon作品の現在の主流ジャンルは、異世界転生や令嬢ものといったファンタジー作品。LOCER ROOMは作品のメディア化を前提にし、ファンタジー作品を制作しないという、極めて逆境的で攻めた戦略を取っているのです。

メディア業界に関わっていた身として、映像化を前提にしている戦略は自分のやりたいことと合致していました。そして今後はwebtoonも偏ったジャンルだけではなく、オールジャンルで人気作が生まれてくる、きてほしいという希望に強く共感しました。
てな訳でそこから2ヶ月が経過したのです。

webtoonのプロデューサーという仕事

先ほどテレビ制作におけるPの役割をめちゃくちゃざっくりとお話ししましたが、webtoonのPの仕事もちょっとご紹介します。
webtoonのPは本当に全部やります。企画立案、予算管理、進行管理、マーケティング施策、編集・・・etc。
僕はまだまだ勉強中の身ですが、既に1つ企画を担当しながらプロットを作ったりしています。そうそう、こういうことをしたかったんです。
今後も立派なプロデューサーになるべく奮闘していきます!

webtoonプロデューサーに興味がある方は、ぜひ一度お話しましょう!



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