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「いくらでも失敗できる。この環境、悪くないな。」PALETTE ファウンダー 西野が語る

今回は、「PALETTEのこれまで」「PALETTEの現在のリアル」について、MIRAI LAB PALETTEファウンダーの西野に、コミュニティマネージャーの丸山が、カジュアルにインタビューしてみました!

<< Founder Interview >>

「オープンしてどのくらい?」

西野:この4月で2年になります。2019年の4月に9ヶ月限定で大手町プレイスに試験オープンしました。その間、さまざまなトライアル企画を行いながら、併行して、本格オープンの企画/設計/施工を進めるという、わりと無茶な計画にチャレンジして、何とか、2020年1月に現在の大手町ビルに移転オープンしました。

<2019年4月~12月:9ヶ月限定営業>

<2020年1月~現在:大手町ビル2F>

「スペースの雰囲気は?」

西野:PALETTEには、さまざまな分野のメンバーの皆さんがお越しになります。当然、求めることも、感じることも違いますし、その日の感情も異なります。すべての皆さんが、居心地よく、適度に刺激があり、また訪れたくなる雰囲気を作ること、ビジネスからアートまで、自然に触れることができること、スタッフ一同、そんな雰囲気を作れるように、毎日取り組んでいます。また、空間づくりにもこだわっていて、PALETTEのコンセプトを直観的に理解してもらえるような空間にしています。って、わかりにくいですよね(笑)。機能性は担保した上で、それぞれにストーリーのある素材やデザインをしているのですが、そういう「ややこしいコンセプト」を語らなくても、ここってなんかいいよね、って思える空間は、サードプレイスとしての最低限の要件と考えて作っていますし、可変性も高いので、常に進化させていっています。最近も急に1部屋作りました(笑)。

「PALETTEの会員メンバーはどのくらい人数?」

西野:非公開です。ですが、言ってしまいますと(笑)、数千名という感じです。

「今のメンバーの皆さんの利用状況は?」

西野:新型コロナウィルスの感染対策を徹底していて、定期換気や定期消毒をしたり、座席数を大幅に削減したり、イベントスペースの収容人数も制限したりと、時間短縮・ミニマム営業ですが、定期的にご利用くださるメンバーや、出会いや雑談を求めてお集まりくださるメンバーがいらっしゃいます。もちろん、アクリルパネル越し、です(笑)。

「“多様な分野のパートナー”とはどういう方達がいるの?」

西野:本当にいろいろな方々とのご縁をいただいて、コラボさせてもらっています。全員のお名前を出したいくらいです。実際のところ、総合商社のラボですので、産業界のあらゆる分野の方々との接点だったり、コラボの機会をいただけたり、という部分は、大きなポイントだと思います。また、産業界以外でも、学・官・民 さまざまな方々とコラボしています。

例えば、東京藝術大学さん。「〇〇思考」といった、もはやアートではない堅苦しい感じではなく、自然体で、直観や感性を大切にしながら、人材育成や事業開発、イベント共催からアートギャラリーの運営まで、アーティストの皆さんと同じ目線で、取り組んでいます。週に何度もお話ししても、ネタが尽きません!

また、福島県浪江町とは、アクションを束ね”絆”を維持する「仕組み・場」づくりに、PALETTEが貢献をさせていただくことで町との連携協定を締結していて、これから、さまざまな可能性を追求していきたいと思っています。

「MUST要件は、マインド、経験、スキル。これ全てなくちゃダメ?」

西野:プロジェクトとしては、募集要項に「Must Have」と書かざるを得ないんですが、実際、すべてを持っていることが条件か、と言われると、そうでもないんですよね。書いておいて言うな、と怒られそうですが(笑)。でも、ここは大切なところなんですが、全く異なるカラーの人たちが一緒になって作っていくコミュニティにこそ、厚みや幅や深みがあり、価値があると思っています。人間には、「ワタシにはこれがある」という「色」や「Superpower」といった、その人を特徴付ける個性やチカラが、必ず、あります。みなさん、結構、自分には面白い所なんてないっていう方も多いんですけど、あるんですって、と言ってます。アナタ、結構な変態ですよ、って(笑)。そうした個性やチカラをどんどん引き出して、活かしてもらうのがコミュニティマネージャーの役割ですから、マインドで示した「オープンマインド」「ポジティブ」「異文化への寛容性/ダイバーネス」は、これからJoinしてくれる仲間には、ぜひ持っていて欲しいなと思います。経験やスキルは「ないけどチャレンジしたい!」と思えば、臆せず応募してほしいと思います。かくいう自分も、経験も人脈もゼロの状態から始めていますから。

「業務内容のどこを担当するの?業務内容は選べる?」

西野:コミュニティマネージャーの業務は、すべて、メンバーの皆さんとのコミュニケーションから生まれます。お話しを伺ったり、つなげたり、ニーズに答えたり、その延長線や周辺だったり、が、そのまま業務ですので、これだけを担当してください、っていうのは、あまり自然な形ではないかな、と思います。「コミュニティマネージャー」という呼称が、少しずつ市民権を得てきたとはいえ、なんだろう、全然しっくり来てないんですよね。何とも形容できないけど、絶対いないと始まらない。そんな存在。「コミュニティデザイナー」の方が良いのかな?、どう思う(笑)?、まぁ、そんな感じなので、自分がデザインしたいと思うコミュニティにおいては、必要な業務は自らデザインするでしょうし、自らやるでしょうし、自分でできなければ仲間を集めるでしょうし、コミュニティマネージャー?コミュニティデザイナー?、って、気づけば、そういう業務を勝手に作ってやってる感じですよね。指示を待ってるイメージは、全くありませんし、そもそも、鎌北や丸ちゃん(丸山)が、待っている姿を一度も見たことがない(笑)。


雑談から人をつなぐ、PALETTEコミュマネ・鎌北の活動レポート!

「特に、ここが得意な人を探してる!、というのは?」

西野:先程も言ったのですが、マインドが最も大切ですし、三度の飯よりコミュニケーションが好き・得意、という人が良いです。鎌北なんて、ご飯も食べずにずっと喋ってますよね。大阪のオカンのように、お菓子とか配りながら(爆笑)。その上で、強いて「ココが得意な人」と言えば、PALETTEでは、withコロナになってから、ほとんど間を開けずに、全てのイベント・プログラムのオンライン化を実現しているんですが、まだまだ手探りです。改善の余地だらけ。なので、その領域に強いメンバーがいてくれると良いな、とは、いつもチームで話しています。

「PALETTEにジョインしたら、どんなハッピーなことがある?」

西野:ハッピーなことですよね。うん、そう、ハッピーとかハピネスってメチャクチャ重要だと思うんです。その道のちょっと尖った方々とコミュニティを作るのも夢なんですが、それはさておき(笑)。

少しおかしなことを言ってもいいですか?やっぱり「いくらでも失敗できること」ってハッピーだなと思います。人間がハッピーと感じるのは、その環境がすべて。一応、堅苦しいレポートであったり、アナリティクスであったり、時には、”PCDA回せ!”、なんていうお話を伺うこともあるんですけど、なんかしっくりこない。シンプルに、PALETTEのチームは「Yes, And(いいじゃん、やろうよ)」でしか物事を考えないんですよね。無責任に聞こえるかもしれませんが、結果なんてどうでもよくて、提案して、自らチャレンジすることを最優先に考えます。やりたいことだから、やる前提で徹底議論する、すぐに取り掛かる、準備をする、リサーチもする、細かいことまで自分でやる、最後までやりきる。でも当然、それだけチャレンジしていると、数えきれないほどの失敗がある。そりゃ、もう、落ち込みますし、イベント打ったら参加者ゼロで涙した、なんて経験もあります(笑)。ココでは言えない辛い経験やプレッシャーもあります。でも人生は一度きり、チャレンジしなきゃ見えない景色があり、得られないものがある。それが得られる「いくらでも失敗できる」機会をどんどん作って後押ししてくれるチームが居てくれること、環境があること、シンプルにハッピーだと思います。

スミマセン、もう一つだけ。それは、あらゆるジャンルのメンバーの皆さんや、様々な専門家のみなさんと、文字通りのオープンな共創ができることだと思います。ワタシ自身、PALETTEを始めてから、自分のスケジュール表のカラフルさが日に日に増していく様に、我ながら驚いています。総合商社がやっているラボ、というと、ビジネスのため、自社グループの社員のため、お金儲けのため、といった先入観をお持ちになると思いますし、実際にそうした声もいただきます。そりゃそうだと思うんですよね、自分は特にそうでしたし、商社ってそうですから(笑)。でも、PALETTEって、そうじゃないんです。とにかくシンプルに、メンバーの皆さんと共に、新しい価値を生んでいくことだけを目的としている。でも、当たり前だけど、シンプルだからこそ、メチャクチャ難しくて、共感してもらうためにどうしたらいいんだろう、何を与えられるんだろう、色んな矛盾をどうバランスするんだ、と、毎日現場はカオス(笑)。すると、自分たちだけではできないよね、さまざまなチカラをお借りしなきゃだよね、となって、コミュニティマネージャーが走り回ります。で、ここからが大切なポイントなんですが、この界隈の人たちって、皆さん、驚くほどオープンなんです。ラボ間で競争してるなんて話、聞いたことがない。ワタシが思っているだけだったらヤバイですが(笑)、皆さん、少しお力を貸していただけませんか、ってお願いしにいくと、ものすごく喜んでくれるし、こっちが恐縮してしまうほど、色んなことをしてくれる。田舎のおばあちゃんの家に行った時の感じ?、もう次から次へと引き出しを開けて、これでもかってくらい教えてくれるし、助けてくれるし、またいつでも来いって言ってくれる。それってたぶん、同じ苦労を知ってるからなんですよね。スタートアップの創業者の方々も同じことを仰いますが、本当に、小さい所で競争していない見てるところが全然違うんです。そういう世界に身を置けること自体が、心からハッピーだと思うし、この恩はお世話になっている方々に何倍にもして返さなきゃいけないし、だからこそ、本気で社会のために価値を生んでいかなきゃいけない、メンバーの皆さん共にチャレンジしなきゃいけない、って素直に思える。この環境、悪くないなって、思います。

<<一問一答>>

「西野さんから見たPALETTEを一言で表すと?」

「コーヒー片手にイノベーション(※)」って感じ(笑)。いろんな人と、あらゆることを、しなやかに、シフトしていくところ。(※PALETTEで開催しているワークショップ「コピー塾」の最優秀作品)

「西野さんから見た他の運営メンバーはどんな感じ?」

自分にないものをたくさん持っている個性的な人たち

「西野さんの “PALETTEのここが好き!“」

(ソフト)ノンテーマ・ノンジャンルなところ!(逆に言えば、全テーマ・全ジャンル、です)

(ハード)チームラボのオリジナルアート!(Continuous Life in Cubes of Light - Copper

「西野さんの “ここ困ってる!”」

やりたいことがありすぎるのに、段取りが新入社員以下な自分に、困っています(笑)。

<<最後にひとこと>>

ステートメントにも想いを込めましたが、PALETTEは、どこよりも実験的で、どこよりも失敗を許す場所でありたい。私たち自身もあらゆることを試し、挑戦していきたい。こんな未完成なラボですが、一緒に成長させていきたいと思う方は、是非、運営メンバーとお話しをしましょう。ご応募、お待ちしています。

ご興味をお持ちの方、詳細を知りたい方は募集ページをご覧ください!

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