目次
3社を経験して辿り着いた、モビリティサービスの中心地
縦軸を横で繋ぐ、バランサーとしての役割
難しい調整の連続。でも、それがやりがいに変わる瞬間
全体最適を導くために、客観性を保つための工夫
皆さんへのメッセージ
3社を経験して辿り着いた、モビリティサービスの中心地
私は中途採用で本田技研工業株式会社(以下、Honda)に入社し、2023年1月からホンダセールスオペレーションジャパン(以下、HSJ)のデジタルイノベーションカンパニーのLCB企画課に所属しています。
新卒で自動車部品メーカーに入社したのは、「自動車関連のモビリティサービスに関わりたい」という想いからでした。そこで部品の企画開発に携わった後、「百年に一度」と言われるソフトウェア変革の波を感じ、ITベンダーへ転職。アカウント営業として自動車メーカー向けの仕事を経験しました。そして3社目として選んだのがHondaです。
Hondaを選んだ理由は、二輪・四輪・ジェットなど多方面でモビリティ事業を展開していること。自分はジェネラリスト気質で幅広いことに興味があったので、一つの領域に絞るよりも、様々な分野に携われる環境に魅力を感じたんです。
縦軸を横で繋ぐ、バランサーとしての役割
現在、HSJはカンパニー制を採用しており、各カンパニーがそれぞれの事業を縦軸で追求しています。私が所属するLCB企画課の戦略グループは、その縦軸で作られているものを横に連携させる機能を担っています。
例えば、各カンパニーが独自に開発しているものが、実は横のカンパニーでも使えたり、本来であれば一緒に開発していた方が効率的だったりすることがあります。そういった時に、横軸で連携を図り、相乗効果を生み出していくのが私たちの役割です。
ブランド観点で見たときの「あるべき姿」を各カンパニーに提案したり、制度設計を行ったり、まさに「調整役」「バランサー」としての機能を果たしています。
難しい調整の連続。でも、それがやりがいに変わる瞬間
HSJの最大の魅力は、スピード感です。HSJはカンパニー制を取っているため、カンパニー長との距離が近く、その上が社長というシンプルな構造です。組織階層が少ないため、意思決定が早く、重要な案件もスムーズに社内決裁を進められます。車だけでなく、アプリ開発やシステム開発など、車を取り巻く環境のライフサイクルビジネス全般に携われるのも、HSJならではの魅力だと感じています。
もちろん、調整の難しさはあります。各プロジェクトはそれぞれの視点でベストを尽くしているため、個別に見れば最適な判断だとしても、会社全体で見ると必ずしもベストとは限りません。また、メンバーレベルで合意できても、上位レイヤーは違った考えを持っていることもあります。だからこそ、それぞれの立場を理解しながら、全体最適に向けた対話を丁寧に重ねていくことが重要なのです。
さらに、外部の会社も巻き込んで話をすることもあり、各社の方針があります。個々の施策は正しくても、全体で見たときにどうなのか。その全体最適を図るのが私たちの仕事です。しかも、戦略グループは若干3人体制、少人数で多くの仕事をこなさなければなりません
それでも、縦軸で追求してきたものを横軸でつないだ時に、「実は横で連携した方がお客様への見え方や販売会社さんの使いやすさが良くなる」と各カンパニーと合意が取れた瞬間が、一番やりがいを感じる時です。情報共有されることで仕事の無駄もなくなり、会社として前に進んでいる実感があります。
全体最適を導くために、客観性を保つための工夫
多様な関係者と仕事をする上で大切にしているのは、すべてのカンパニーに対して公平な制度設計になるように俯瞰して物を見ることです。
デジタルイノベーションカンパニーにいるからといって、自分のカンパニーが有利に働く制度設計を作ってはいけません。かといって、他のカンパニーの状況が見えているからといって、そこを優遇してしまうと、他から反発が出ます。
そのため、あえて「知りすぎないようにする」ことも意識しています。実情を知りすぎると気持ちが入ってしまい、本来やめるべき施策でも「社内調整が難航するから」と続けてしまうことがあるからです。勘所はしっかり押さえつつ、適切な距離感と行間を読むことを心がけています。
また、時間軸も意識しています。直近でやらなければいけないものと、長期でやらなければいけないもの。直近のものはカチッと決めてしまい、中期の目線で見た時にまた見直す。長期のものは、まだ時間があるので、まずは皆さんと自由に意見を出し合いながら方向性を探るフェーズにする。このように、アプローチを変えながら仕事を進めています。
皆さんへのメッセージ
中途採用で3社を見てきた私から言えるのは、HSJは働き方の面でも非常に恵まれた環境だということです。フレックス制度や休暇の取りやすさ、在宅勤務も臨機応変に対応できます。私も子どもがいるため、必要に応じて在宅勤務を活用しながら働いています。
HSJでは、新規事業やブランディング、広告宣伝、ITシステムの分野において、お客様や販売会社に近い場所でスピード感を持って施策を進められます。特に、デジタルイノベーションカンパニー、U-Car&Serviceカンパニー、エネルギーマネジメントカンパニーなど、カンパニー制を活かした多様なキャリアパスもあります。
自ら考えて、上に対しても物怖じせずどんどんアプローチできる方、色々なことに興味関心がある方に、ぜひ来ていただきたいと思っています。施策を実施するにしても制度設計をするにしても、上司や同僚から「どう考えているのか?」とよく聞かれます。自分の意見をしっかり持ち、考えた上で発信できる方が活躍できる環境です。
一つのことを突き詰めていく方も、幅広く色々なことに挑戦したい方も、どちらも歓迎です。大切なのは、自ら考え、行動できること。そして、失敗を恐れずにチャレンジし、その経験から学んでいける姿勢です。
新しいことにチャレンジしたい方、自分の意思を持ってそれを現場に落としたい方、ぜひ一緒にスピード感を持って、新しいモビリティサービスの未来を創っていきませんか?