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優勝宣言したYOUTRUSTがIVS LaunchPadで負けるまでの舞台裏

YOUTRUSTはIVSが主催するピッチコンテスト「IVS LaunchPad」でファイナリストに選出され、2020年7月31日に最終審査が行われました。残念ながら優勝・入賞はできませんでしたが、チームそしてサービスに大きな変化が生まれました。当日までの軌跡と得られた気づきを1人でも多くの方に共有できればと思い、備忘録的にnoteを書かせていただきます。

IVS LaunchPad本番までのスケジュールとやったこと

まず今回登壇したIVS LaunchPadは、スタートアップの登竜門とも言われる国内で注目度の高いピッチコンテストの1つで、13回目となる今回は史上最多の応募があった激戦回でした。

YOUTRUSTは1次審査・2次審査・最終審査・IVS LaunchPad当日すべて、文字通りチーム一丸となって準備を進めてきました。読者のみなさんにも、チームYOUTRUST内で起こったことを臨場感含めて共有したいので、スケジュールに沿ってお伝えしたいと思います。

06.22 1次審査通過連絡

1次審査通過の連絡を受けて安堵したのも束の間、2次審査は3日後と案内が…。副業メンバー総動員のプロジェクトチームが発足し、まずは優勝に向けてやるべきタスクの洗い出しに着手。次のハードルとなる2次審査をクリアすべく、審査に必須な「サービスデモ作成」を最優先項目として3日間という短い期間でデモ環境を用意し、ピッチ内容も大幅にアップデートをしました。

06.25 2次審査

2次審査はチーム一丸となって作り上げたピッチで臨み、終わった後は岩崎も手応えを掴んでいます。

IVS運営の方から「IVS LaunchPadには御社の顧客になるような人たちが多いはずなので、サービスとして魅力を感じてもらえるようにすべき」というフィードバックを当日もらい、最終審査のピッチは採用活動を行う企業向けの内容にすることを即決。合否連絡がない状態でも、すでに審査通過したという仮定で、ピッチ構成の練り直しを始めました。

06.27 2次審査通過連絡

2日後には無事、2次審査通過の連絡が。ここからは特に「伝わり方・見せ方」を意識して、プレゼン準備にあたりました。岩崎のカレンダーを見ると1日6時間以上、ピッチの練習にあてています。

社内のメンバーはもちろん、Twitterで募集した起業家や株主などに岩崎自身が声掛けをし、ピッチ練習の機会をなるべく多くとって、より「伝わる」内容に日々磨き込んでいきました。

▲ピッチ練習風景

07.02 最終審査

最終審査もギリギリまで資料・トークを修正し、100%自信を持って臨むことができました。

▲前日までデザイナーと意見を出し合い、審査にも全力で臨んだ岩崎の様子

07.07 最終審査通過連絡

審査での手応えは感じていた中で、合否連絡が来なかったので、少しやきもきしてしまった節も。しかし5日後、「本番のご案内」という件名のメールが届き、残り20日強でやるべきことをクリアにしました。

大きな決断として、IVS LaunchPadに合わせてリニューアルと新機能の追加リリースをすることも、この時決めました。過去のピッチコンテストを分析した時に、強い企業はどこも「何がしかのリリースをピッチ内で発表している」ことが共通項としてあったからです。

リニューアルは元々予定していましたが、新機能の「カンパニーページ」の実装はもう少し先のリリース時期を計画していました。予定をかなり前倒す形になったため、開発チームもかなりチャレンジングなスケジュールを要求されました。

しかし「IVSで優勝したい。優勝して、1人でも多くのユーザーにYOUTRUSTを知ってもらって、サービス飛躍の機会を創出したい」という想いは関わる全員が感じていたので、創業以来もっとも切羽詰まった期間になることは覚悟の上で、全員でできることを最大限にやりきると決め、愚直に準備を進めました。

07.31 IVS LaunchPad本番

当日は、リニューアルのプレスリリース配信から始まりました。前日にもDIAMOND SIGNALさんが岩崎の取材を掲載してくださり、この2日間でLanuchPadに向かってさらに勢いがついたと思っています。

岩崎のキャラもあいまって、イベントに参加する皆さんから温かいを"いじり"を受けながら、LanuchPadまでのセッションに参加します。

▲W ventures新さんのツイート 強めの愛に溢れています

そして14組中3番目のプレゼン順で、岩崎が登壇。練習の成果もあり、制限時間を1秒も余すことなく、伝えるべきことをしっかり届けたプレゼンになりました。

IVS LaunchPad登壇を振り返って

残念ながら、優勝・入賞とはなりませんでした。しかし、「IVSで優勝する」という高い目標を持って臨んだことで、チーム・サービスへの変化が生まれた機会でした。

数多くあった気づきの中でも、スタートアップやマネジメントに取り組む人に共通して伝えられる気づきを、4点列挙していきたいと思います。

① チーム全員の当事者意識を高め、専門性を120%発揮してもらう

ピッチコンテストの出場にあたり、代表1人が準備し、他の人は通常業務しかやらないというパターンもあると思います。確かに、目の前の業務だけでも手一杯なスタートアップには、成果が見えない中、時間を割くのはリスクも大きいです。
しかし、1人の力には限界があります。今回、優勝という目標に向かって、デザイナー・PdM・エンジニア・Biz・CS・広報など広範囲の副業・正社員メンバーをアサインし、プロジェクトチームを組成しました。特に、副業デザイナーのウエタニさんの力によって、プレゼン内容はもちろんリニューアル後のデザイン自体も劇的に洗練されました。

ちなみにタスク管理のAsanaには「優勝する」というタスクを作成し、プレスリリースや各種施策などの準備を進めました。

②練習量と改善PDCAでプレゼンは磨ける

前述しましたが、岩崎は多いときで1日6時間以上もピッチの練習にあて、IVS LaunchPadに意思をもってコミットしていました。結果、多くの方から「洗練されたプレゼンだった」とお褒めの言葉を頂きました。

当たり前のことではありますが、準備を徹底的にすること。そのために主観的なPDCAではなく、第3者(複数の方とピッチの練習)の視点を踏まえたPDCAに変えることで「相手に伝わる」ように昇華できると気づきました。

▲録音して自分の声を聞き込んだ挙句、声優の朴璐美さんが憑依してしまった模様の岩崎

また、同時に「代表のやりきる力」を投資家・VC・起業家が多数集まる場で伝えられたのは、賞こそ得られなかったものの、大きな爪痕を残せたのではないかと感じています。

③審査ごとの目的設定

社内メンバー・株主・Twitterで募集した起業家の方など様々な角度からのフィードバックがあると、どの意見を優先して反映すべきかブレが生じてしまいます。

この悩みに対し、株主のTLM木暮さんから頂いた「最終審査であればファイナリスト通過することを目的にし、2次審査でもらった運営からのフィードバックの第一優先に修正しよう」という意見が参考になりました。予選であれば目的は予選通過・IVS LaunchPad当日であれば目的は優勝・商談数獲得など明確な目的設定を行うことで軸がブレずに内容のブラッシュアップに取り組めました。

④過去のピッチを研究しまくり、良いところを取り入れる

過去のピッチはほぼすべて研究し、下記のような良いところを取り入れました。

・IVS LaunchPad登壇当日に新機能などをリリースする
YOUTRUSTはIVS LaunchPad登壇当日にリニューアルとカンパニーページという新機能をリリースしました。

・主語を明確にする
③と重複する部分もありますが、誰に対してのピッチなのかを明確にしています。YOUTRUSTというサービス上には採用企業とユーザという2者がいます。IVS LaunchPadには企業の参加が多いため、採用企業側を主語にピッチを組み立てました。

さいごに

このような機会を頂いたIVS運営の方・プロジェクトメンバー・ピッチ練習に付き合ってくださった皆様・関わって頂いたすべての皆様に感謝致します。ユーザーから愛・応援を身近に感じられるとても良い機会になりました。例えばこんな声…。

本気で優勝を目指していたので優勝できず悔しいですが、優勝者・入賞者をはじめ他の登壇者が本当に強かったのは事実です。結果は真摯に受け止め、さらに高い目標に向けて挑戦のスピードを緩めることなく、突き進んでいきます!

引き続きよろしくお願い致します。

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