目次
挫折の経験が発見に変わるまで
ワクワクの源泉 — アトツギの才能と新しい面白さ
支援の「最適解」は「思い」のネットワーク
未来の仲間へ — アトツギ支援は最強の「推し活」
今回のメンバー紹介は、元事務局長で、現在はマレーシアから完全リモートで社団を支えるゴードンです!
家業での激しい葛藤を経験し、一度は「腐っていた」時期もあったというゴードン。しかし、彼は今、アトツギ支援に途方もない「面白さ」と「ワクワク感」を見出し、ファミリービジネス研究者として、日本の未来を担うアトツギの背中を押し続けています。
家業を辞めて次のキャリアを歩むゴードンのストーリーは、すべてのアトツギ、そして「誰かの挑戦を応援したい」と願うすべての人に響くはず。
ゴードンの熱い思いの源泉と、社団で取り組む「アトツギ認定サポーター制度」の真の意義に迫ります。
挫折の経験が発見に変わるまで
――ゴードンのアトツギ支援への熱意は、ご自身の家業での経験が核にあると思います。特に、新ブランドで成果を出したにも関わらず、先代と衝突し、最終的に家業を離れることになった当時の心境はどうでしたか?
大学卒業後、僻地専門の旅行会社の添乗員を経て家業である和紙の卸問屋に入社しました。新しい風を吹かせたいと意気込んで、既存事業2億円に対し3000万円を稼ぎ出す新ブランドを開発したんです。
当時、私は「自分は賢い」という感覚が強かったんですよね。新しい事業の面白さや時代の潮流に乗れているという自負がありました。だからこそ、先代に「早く社長にしてほしい」と直談判したのですが、これが激しい衝突のきっかけになってしまいました。
新規事業に理解を示してくれない先代に「なぜこんなこともわからないんだ」とモヤモヤし、毎日口論するような、「腐っていく」辛い時期を過ごしました。
――非常に激しい衝突だったと聞きました。当時のゴードンとしては、新規事業の推進に絶対的な自信があったわけですね。
はい、当時はそうでした。でも、今、研究者として、そして支援者として振り返って思うのは、周りを巻き込むことや、関わる人たちの気持ちを理解しようとする姿勢が、当時の私には決定的に欠けていたということです。
当時は社長の考えを「抵抗」としか捉えられませんでした。しかし、後から考えると、ロット数の問題など、問屋業としての難しさや、先代が負っていた責任の重さ、そしてメーカーさんの立場を、当時の私は無視していたのだと痛感しています。
あの時は追い込まれましたが、その後、「こんなところで腐っていてはいけない」と気づき、家業を離れました。でも、あの経験があったからこそ、アトツギが抱える「孤独感」と「モヤモヤ」の正体が、手に取るように理解できるんです。
ワクワクの源泉 — アトツギの才能と新しい面白さ
――普段のゴードンの発言からは、アトツギの可能性に対して強い希望を感じます。その「ワクワク感」はどこから来ているのでしょうか?
それは、「アトツギは誰もが才能を持っている」と確信しているからです。周りから「頼りない」と言われる後継者も、家業と自分のモチベーションが噛み合っていないだけで、秘めた能力は必ずある。
そして、私が家業で新しいブランドを生み出した時のような「面白さ」を、すべてのアトツギに広げたい。衰退への危機感は当然ありますが、それ以上に、「楽しいことなんだ」「こんなイノベーションが生まれるんだ」という面白さが、地域を、日本を盛り上げるエネルギーになると信じています。
――地域の衰退を憂うというより、「楽しさを広げ、それが盛り上がる社会」を目指しているのですね。
まさにその通りです。アトツギが自分の思いを尊重し、「こんな面白い未来を創るんだ」と自我(心理的所有)を持った時、企業はボロボロでも引き継ぐ覚悟ができます。この「自我を持ったアトツギ」が挑戦する姿を見ることこそが、私にとって一番のワクワクなんです。
支援の「最適解」は「思い」のネットワーク
――その挑戦を支える仕組みが「アトツギ認定サポーター制度」ですね。ゴードンは、この制度がなぜアトツギ支援の「最適解」になりうると考えていますか?
アトツギが自我を持って先代とぶつかる「壁」を破るには、「応援」と「共感」が必要です。当時の私に足りなかった、純粋に話を聞いてくれる人、情熱を後押ししてくれる人の存在です。
だから、サポーターには専門スキルよりも、アトツギの人生に深く関わる「ソフトスキル」、すなわち「思い」が最も大切だと訴えています。
私たちが目指しているのは、「サポーター同士が横で強くつながり、必要な支援がすぐに届くネットワーク」です。このネットワークこそが、アトツギの挑戦を止めないための命綱になると信じています。
未来の仲間へ — アトツギ支援は最強の「推し活」
――最後に、誰かの挑戦を応援したいという気持ちがある方へ、ゴードンの言葉でメッセージをお願いします。
ゴードン: アトツギ支援は、キャリアにおけるモヤモヤを解消する、最強の「推し活」です!
「誰かの支えになりたい」「何かを応援したい」という気持ちのある方は、ぜひこの世界に来てほしい。アトツギの挑戦という、人生を賭けた一番熱量の高いエネルギーに触れることができます。
彼らの成功は、新しい市場の創出であり、地域経済の活性化です。その壮大な挑戦を本気で応援し、サポートすることで、新しい仕事や、社会への貢献という、代えがたい「やりがい」が必ず得られます。
最近、本気で泣いたこと、ありますか?
たとえば、アトツギ甲子園という、アトツギに特化したビジネスアイデアのピッチコンテストでは、アトツギはもちろん、アトツギを支えている士業や専門家、行政の方たちがみんな一緒になって泣いているんです。
アトツギの情熱に触れれば、あなたの人生の熱量も必ず上がります。知識やスキルより、「一緒に面白い未来を創りたい」という「思い」を、私たちは待っています。
ゴードンの「腐敗」から「熱意」への転換のストーリーは、私たちに「自分がどうありたいか」を問いかけます。
このインタビューを読んで、「誰かの挑戦を応援したい」、「新しい支援の仕組みを創りたい」と感じたなら、それはきっとゴードンが語る「やりがい」への入り口です。
社団の活動に少しでも関心を持った方は、ぜひ詳細をご覧ください。
あなたの「応援したい」という熱意を、日本の未来を創る力に変えませんか?
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アトツギ支援認定サポーターについて詳しくはこちら
https://ac-supporters.com/