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i-Reporterの歴史とこれからの挑戦  Vol.1

シムトップスは、1991年設立の、今年30周年を迎えるソフトウェアメーカーです。
製造業向け個別受注生産スケジューラーの開発、販売からスタートし、現在4製品を事業内容の軸に、
日本全国、中国、東南アジアをはじめ北中米など海外展開を進めています。

国内拠点は、東京本社と中部、京都にオフィスがあり、上海に現地法人、シンガポールにラボを構えて
活動しており、i-Reporterは2012年より販売を開始しております。

お客さまから『よくここまでつくったね!』と言っていただけるような圧倒的な品質レベルの製品を提供することが当社の事業方針です。

今回は当社代表の水野と、システムアーキテクチャの松尾にi-Reporterの開発秘話について
お話をしてもらいました!


水野

i-Reporterの開発が始まったのは約10年前、関東大震災の後になります。
震災の影響は予想以上に大きかったこともあり、新しい製品の必要性も感じていたタイミングでした。

またちょうどその時、現場の紙の帳票をシステム化できないか、ということに課題感を感じていました。紙をなくす為にハンディターミナルを使ったりもしている現場もありましたが
価格が高く、画面が小さいので必然的に文字も小さくなり動作も遅いので
結局作業実績も、着・完くらいしか入れられませんでした。

品質検査や実績の細かい点など、紙の帳票でやっていたことを全て入れようとするととっても無理で
ずっとそういう挫折を何年も繰り返す中で、ちょうど『iPad』が出てきて、これを使って何か
できないかなと考えたのがi-Reporterの始まりになります。

松尾さんが正式に入社したのは2012年ですね。



松尾

僕の場合は、もともと数年間はシムトップスから仕事を請け負っていて
主軸となるDIRECTORなどの開発をしていました。

シムトップスでこれから新しい取り組みをするぞ、というタイミングで声をかけてもらいました。


水野

新しい取り組みはいろいろ松尾さんとやったね。
iPadでこういうのやりたいんだ、一緒にやってほしいと言って。

当時、松尾さんは名古屋に住んでいたから、名古屋の開発拠点を作るところから始まったよね。

i-Reporterは2011年の10月に『設計・製造ソリューション展』で反応を見たんだけど、けっこう反応が良くて数社受注がポンポンと決まったりして。

当時、iPadは資料を見たり閲覧するには良いんだけど、買ったはいいけど、現場だとメールや図面
マニュアルを見るぐらいで、それ以上の活用ができていないことが多くて。

会社でiPadを導入して買ったは良いけど使い道がなくて
もっと活用しろって上から言われたのがきっかけでi-Reporterに興味をもってくれた企業も
けっこうあったね。

次の年の5月の『ITWeek』の展示会に初めて出展してみたら反響が大きくて
ペーパーレスに興味があって、iPadを活用したいと考えている人はたくさんいるんだなと思いました。


松尾

これは裏話なんですが、私が正確に参画したのはVer.2からです。
2011年の年末ぐらいからジョインしたんですがVer.1のサーバー側の作りがひどくて、、、
ちょっと使い物になるレベルではありませんでした。

最低限のレベルまで作り直さないといけなかったのですが、『ITWeek』に出すのが決まっていたり、
その前からお客さんの反応が良かったこともあって、かなり急ぎで開発を進めました。

その時に開発した、ベースとなるWebのアプリケーションがあって
そのフレームワークをベースにすれば、比較的安定したものを早く出せるんじゃないかと判断して
今に至ります。


水野

i-Reporter、10年たちました(^^


松尾

実は今のi-Reporterとほかに
「デジタライザー」という、紙で書いたものをOCRと連携するものもありましたね。

※OCRとは、印刷された文字や手書きの文字などをカメラやスキャナといった光学的な手段でデータとして取り込み、それを解読(文字認識)することによって一度印刷されてしまった文字をパソコンなどのコンピューターが利用できる文字(テキスト)データに変換する技術



水野

まず紙帳票には勝てないよね。
この紙帳票をどうやってデジタル化するの???っていう
とりあえず紙を使ってもらって、その代わりデジタル化はすぐできるようにしようと
デジタライザーをはじめて、だいぶ盛り上がったんだけどね。


松尾

実際に突き詰めてお客さんに評価とかしてもらうと
現場の人が入力してデジタル化をしてるのと、OCRがデータ化してるものがあって
誰かがチェックをしないとならないフェーズがあるんですよね。


水野

100%じゃないんだよね。
99%だと1%のためにチェックしないといけないからあまり意味がない。

チェックする人が入力すればいいんじゃないかというケースもあって
これもやってみないと分からない。


松尾

ただi-Reporterの製品のコンセプトが間違ってないんじゃなってことは
デジタライザーを実際にやってみて腹に落ちたのはありますね。


水野

実は当初Excel取り込みはなかったんです。
印刷のイメージのPDF上で、ここをデジタライズしましょうとか
i-Reporterでそこを入力しますとかの指示が必要で。


松尾

初期のユーザーさんには大変な思いをさせてしまいました💦


水野

ベースは紙の帳票PDF化をそのままをOCRするとか、入力するところから始まりました。
現場で使ってる帳票をいかにそのまま捨てずに使うかが元々の開発のコンセプトです。


松尾

そうですね、そこは今でも変わらないですね!

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