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SHO-CASEが作りたい世界観について

はじめまして。㈱SHO-CASE 代表の髙村(こうむら)と申します。

髙い+村 で「たかむらさん」と呼ばれることも多いですが、読み方は「こうむら」です。間違えやすくてすみません。「たかむらさん」と呼ばれても返事するようにしてます。

本記事は、現在我々が取り組んでいる事業と、実現したい世界観について書き綴ってみました。

事業内容

施工現場の入退場管理システム「SHO-CASE」を開発し、運用・販売をさせていただいております。

現場に掲示したQRコードを、職人さんのスマートフォンでスキャンすることで、簡単にいつ、だれが、どの現場にいたのかが簡単に分かるサービスとなっております。

2020年10月にリリースをし、東京オリンピック・パラリンピックの施工現場でもご利用いただいた実績があります。


施工現場が抱える負

私は2013年から5年間、ディスプレイ業界最大手の会社で現場監督として働いていました。


ディスプレイ業界といって聞きなれない方もいると思います。建築業界と何が違うの?と

一言でいうと、「建築業界はハコを作り、ディスプレイ業界はハコの中身をつくります」

具体的に言うと、店舗や商業施設の内装、イベントや展示会のブースづくりなど、人々を魅了する華やかな空間を作るのがディスプレイ業界です。


そんなディスプレイ業界の施工現場は、建築業界と違って

”①現場が狭い” ”②工期が短い” のが特徴です。

例えば展示会の施工現場ですと、1日や2日、長くても1週間や数日で工事をしないといけない現場もありますし、24時間フル稼働で作るときだってあります。(展示会の施工現場については別の記事でまとめてるので興味のある方はこちらを参考にしてみてください→「展示会の施工現場のリアル」

そのため、建築現場で使われているような高精度なIT機器を導入するスペースもコストにも余裕がないのです。


「現場2日しかないのに、あんな機械設置する時間ないよ」となるのです。

しかし、施工現場である以上、そこで人が作業をし、危険を伴う工事もあることから、法律に基づく労務管理、安全管理というのは建築現場並みのことを求められます。(近年コンプライアンスの観点からよりその風潮が固まっています。)

よって労務管理や安全管理というは基本紙ベースで行うことがほとんどで、万が一事故が起きた時に記入しないといけない「新規入場者書類」は職人さんが毎回新しい現場に行く際に同じことを書かされます。

そして我々現場監督はその紙を会社ごとにファイリングし、万が一事故が起きた時にすぐに取り出せるように管理をするのですが、現場によっては机の上に置かれっぱなしといったずさんな管理にもなりがちなケースが多いのです。(個人情報が書かれた紙なのに)


「SHO-CASE」について

SHO-CASEは、そんな私自身が実際に感じていた施工現場の面倒な間接業務を、スマートフォンを使って解決するサービスです。

職人さんは、現場に入る前にSNSのように個人情報を登録しておくだけ、現場に到着したら、用意されたQRコードを読み込み「入場ボタン」を押すだけです。

我々現場監督も、データでその日に入った職人が見れるようになり、現場にいない上司も現場の入退場情報を確認することができます。

また、紙の運用では出来なかった労務管理までできるようなるので、どの職人さんがどのくらいの工数働いたのかを可視化することもできます。


競合優位性について

そんなサービス世の中にいっぱいあるじゃんって思った人もいると思います。

はい。たしかにQRコードによる入退場管理システムは世の中にたくさん出回っています。しかしそれはオフィスなどで働く人たち向けに作られており、言葉は悪いですけど、スマートフォンやIT機器に使い慣れていないベテランの職人さんにはとっても理解されづらく、仕事をする上では必要のないツールなのです。

しかし、大手ゼネコンの施工現場では職人さんのIDカードを発行して、それを現場の入口でタイムカードのように「ピッ」とタッチするだけで入退場履歴を管理することができるシステムが運用されており、すでに5年ほど前から徐々に浸透しつつあるのです。(その他静脈認証や顔認証システムも存在します)

そうです。たしかに世の中にはすでにあるシステムではあるのですが、それは入口が固定されている建築現場に限った話なのです。

先ほども説明したように、内装現場やイベントの現場では特定の入口がないことが多く、そのため入退場管理をする機器を固定で設置して運用するということがなかなか難しいケースが多いのです。

そして、5年前であれば職人さんのカードを発行して運用する用法しかできませんでしたが、スマートフォンが普及した今、職人さんのほとんどはスマホに切り替わっていて、QRコードのスキャンの仕方さえ覚えてしまえば、従来の入退場管理方法とさほど変わらない運用が可能となるのです。

つまり、今まさにこの時代だからこそできるUI/UXと、私自身が経験した現場目線のプロダクト作りが業界の未来へ貢献できると確信しています。


SHO-CASEが作りたい世界観

さて、前置きが長くなってしまいましたが、タイトルの通り、我々が実現したい世界観をお話します。

SHO-CASEは施工現場の入退場データベースを通して、作業員の労務情報とスキルを掛け合わせて、そのアセット(財産)を最大限に生かす機能を今後は追加していきたいと考えています。

建築業界・ディスプレイ業界が抱える大きな問題として人出不足という課題があり、将来は職人がいないけど建築物は建てたいという顧客があふれて建築費が高騰します。

今もそうですが、施工現場は3Kと呼ばれ「K:きつい、K:汚い、K:くさい」という3重苦のイメージがあることで若い人が入ってこないし、途中で辞めてしまう人も多いです。

私自身も業務過多で精神的に苦しんだ時もある経験があるのでそのつらさはよくわかります。

しかし業界にいるほとんどの人はこの仕事が嫌いなわけではないんです。

ものづくりは楽しいです。

ものづくり決して1人では作ることができません。

色んな人の技術が結集して作られ、予定通りに事が進んだ時の達成感はこの上ないものです。

私は現場が好きです。職人さんが好きです。だってかっこ良いから。

好きだからこそ、そんな人たちがいつまでも働き続けることができる環境を作ってあげたいと思ったし、そのチャンスを作ることができるところまでもう少しなんです。

SHO-CASEを使うことで、

自分がやってみたい!と憧れる仕事を

働き続けることができるチャンスを作る


そんな世界を実現したいと思いました。

施工現場には無限の可能性があります。

若い人だけでなく、外国人や女性、障がいのある方でも働くことができる環境が施工現場にはいっぱいあります。

ただ人が足りたいというだけで、日本の空間作りそのものが廃れていく未来にはしたくないです。

入退場管理による人材データベースを構築し、自分の就労履歴を可視化することで、スキルのアピールができたり、自分が一緒に現場で働いた人のつながりが可視化できると、信頼関係の和が生まれて、「この人腕が良いから今度紹介するよ!」「どれどれ・・・お!こんな現場やったことあるんだ!一回発注してみたいな!」という素敵な未来を実現するために、そのチャンスを作り、可能性を広げ、業界を活性化し、日本の空間作りを支えるパートナーになるのが我々のビジョンです。


最後になりますが・・・

我々はまだ少ない人数でこの世界の実現のために頑張っています。

代表は私1人。業務委託のエンジニアが3名。

開発に投じるタスクも増えているのでエンジニアも募集していますし、マーケティング、ファイナンスの知識のある方がいれば私のフォローしていただきたいです。

つまり一緒に働く仲間を募集しています!


もしご興味のある方がいれば、お問い合わせください。

宜しくお願い致します!

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