先月号の同タイトル(前編)では「AIは人の仕事を奪うの?」とChatGPTに質問したことを書きました。10秒足らずで導き出された回答は興味深いものでしたが、改めてここでは、AIが指摘した「人が担うべき仕事(役割)」を元に「人が発揮すべき特性」について要約してみます。
AIは人のもつ重要な特性として①直感や感性、②エンパシー、共感、倫理的な判断力、③ビジネスの戦略的な方向性や緊急時の意思決定、さらに複雑な判断を必要とする仕事では、人間の洞察力や経験、を挙げています。また、④複雑な問題に対して革新的な解決策を見つける能力や、柔軟な思考が求められる仕事が、人間の得意とするところだと指摘しています。⑤医療や法律の分野など、重要な決定を下す場面では、倫理的な観点から判断し、責任を持つことが必要…とも言っています。
私の意見と照らすと①②は理論以外の領域、思いやりといった人の感情や感覚に基づく領域だという解釈で同意、③は責任を伴うという意味で同意、④はAIにも出来そうで疑問を感じますが「革新的」や「柔軟な」という部分が「人の領域」だとAIは考えるのだろう…と読み取れます。⑤も責任を伴うという意味で同意します。
人の果たすべきもの、のヒントをAIから得た訳ですが、ChatGPTは以下のように結びました。
“AIは効率化や生産性の向上に役立つ一方、人間とAIが協力することでより良い結果を生み出す可能性もあります。”
「では、文字数は?」の問いに
先月号の後半では、このやり取りを記事にしようとして文字数を聞いたら、まともに答えられなかった話で終わっていました。
“申し訳ありません、文字数を正確に数えることは得意ではありません。私は自然言語理解や会話をサポートすることに特化しており、文字数の計算はあまり適していません。文字数を数えるには専用のツールや機能がありますので、それらを利用することをおすすめします。お手伝いできず申し訳ありません。”
この様に回答してきたので「素直で素晴らしいですね。自分の苦手を認めることは、人間ならプライドが邪魔をしてできない人もいますよ。」と返したら。
“ありがとうございます。AIであっても、正直さと謙虚さは重要な品質です。私は限られた情報や機能を持ち、完璧ではありませんが、ユーザーの皆様のお手伝いになるよう努めます。相手を尊重し、適切な情報やサポートを提供することが目標です。お気軽に質問や相談をしていただければ幸いです。”
謙虚さは重要な品質です…とさ。
(文・正木51%:ChatGPT49%)