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#過去で未来を決めない

時間は過去から現在、未来へと過ぎてゆきます。実感としては疑う余地はありませんが、過去の何かを根拠に未来を決めつけてしまうことがあります。ネガティブなことほど、その傾向があるようです。一方で未来は変えられるが、過去は変えられないと考える向きもあります。でも、最悪の思い出が、あれはあれで良かったと思えるようになることもあります。どちらも現在の自分がそうしているに過ぎません。
 最新の物理学では時間の可逆性に理論上の矛盾はないそうですが、そもそも時間そのものが存在しないと考える説もあるようです。平家物語の冒頭の「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」を中学の教科書で素読した思い出がある方も多いと思いますが、諸行無常は「永久不変のものはこの世にない」という意味でした。その根拠を仏教では無常を分析してすべての事象は「刹那滅」という一瞬の間に生じて滅することの連続に過ぎないと考えて説明しています。 
 現象を心象がつくりだしているのかも知れません。確実にあるのは今この瞬間だけ。過去も未来も、今の私たちの心の投影に過ぎないと考えることができそうです。

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