Wantedlyに企業登録してから半月ほど経ちました。
どう使えばよいか、というところから始まりましたが、ようやく少しずつ機能のことなど分かってきました。
「スカウト」機能がありますが、今のところまだ一通も出せずにおります。
登録されている方々のプロフィールを見ていて、とても魅力的に感じる方々もいらっしゃるのですが、お一人お一人について、この方にとってウチに来ることは本当に良いことなのだろうか。。。などと真剣に考え始めてしまい、つい慎重になってしまいます。
最終的にはご本人が判断することなので、我ながらちょっと消極的すぎかもしれないなあとあきれてしまいます。
しかし、その人のその時点での「ふさわしい環境」ってなんだろう、というようなことを考えてみたのは意外に新鮮でしたので、今回はいろいろな環境についての特徴・印象を、経験を元に書いてみようと思いました。
私は起業するまでに複数回の転職をしてきておりますが、大別すると以下のように分類されます。
A, ベンチャー企業・・・オーナー社長が立ち上げ、大手企業やVCなどの資本参加は無し
B, 大手企業の100%子会社・・・親会社は、広告代理店、通信会社、などでした。
C,大手企業に寄り添っているベンチャー企業・・・その大手企業からの仕事が大部分を占める。
D, 他社資本の入ったベンチャー企業・・・ビットバレー最初の頃のWeb系ベンチャーでした。
え、そんなに転職しているの? と驚かれるかもしれません。
実は、自ら転職したケースもありますが、会社の倒産、営業停止などをいくつか経験しています。ですから、(あまり自慢にはなりませんが)会社が行き詰まるケースはいろいろと見てきました(笑)。
では、せっかくなのでそんな話をまずしてみましょう。
私の経験の中で、会社がなくなってしまったケースは、上のA~Dの、どのカテゴリーでの体験だったでしょう?
「やっぱり、Aでしょう?」
そう思いますよね? たしかに、Aの会社でも倒産を経験しました。
でも、それだけでもないんです。
Bの場合でも何度か経験しました。
このケースの場合、資本金が多く親社名のブランドもあり、きれいなビルに入っているため、つぶれることなどないだろうという印象を抱きがちです。しかし、ある局面では、最後まで必死に粘ろうとする中小企業よりも呆気なくなくなります。
親会社が、「この会社はダメだな」と判断した瞬間、資本を引き揚げてしまうのです。あるいは、まったく関係のない会社に売られてしまうこともあります。
実際、私は経験いたしました。大変勉強になりました。
Dの場合でも営業停止を経験しましたが、結局のところ、会社が大きかろうが小さかろうが、売り上げ・利益が上がらなければ続かないのはどこでも同じです。
さて、本題です。
どのカテゴリの会社が、働いていて楽しかったでしょうか。充実し、仕事をしている喜びを感じられたのでしょうか。
私の場合、AとDでした。
これらの会社には、大手企業の持つ堅苦しさや妙な圧迫感、官僚っぽさなどがありません。
家族的な雰囲気が漂っていることが多いと思います。
ただ、トップの影響力がどうしても大きくなります。社員とトップの間に信頼感がしっかりとあれば、とても楽しく充実できる環境であるはずです。
自由度があり、自分の仕事次第で会社に大いに好影響を与え、変えていける実感が持てます。
小さいことのリスクもありますが、ベンチャーならではの良さ、つまり臨機応変さや俊敏さをちゃんと活かすことができれば、生き残っていくことはできるはずだと考えています。
一方、Bのような企業の場合、修行という意味では大変良いと思います。大企業の近くにいるので、規模の大きな仕事、世の中へのインパクトの強い仕事をいろいろと経験できます。
ただ、親会社の影響をかなり受けると思います。楽しさや充実感を得られる職場かどうかは、親会社がどのような性質の会社かに負うところが多いと言えるでしょう。
Cはどうでしょう?
実は、もっとも生き残る率が高いのはCであったという印象です。
このカテゴリの会社は地味ですが、足腰が強いです。
しかし、寄り添っている大手企業への気配りや忖度はかなり必要になります。
また、必死にそこに対応しようとするあまり、新たなビジネスを切り拓くという活力や積極性が芽生えにくい職場だった印象です。
もちろん、地道に仕事を積み上げていくことを目指す人には大変良い環境かと思います。
しかし、さらにその先に、自らが主導的に仕事を作っていきたい、ですとか、新しいものにもっとチャレンジしたい、といった意欲を持った方にとっては、やはりそこは修行する場所なのではないでしょうか。
ちなみに、シンフォニア株式会社はAです。しかも、まだ私含め3人しかいません。
しかし、やっている仕事自体は、結構斬新でインパクトのある仕事をしています。
刺激がある分、一筋縄ではいかないものがほとんどですが。
誰もが知る、名のある企業の新しい試みや隠れた研究をお手伝いしていたり、ベンチャー企業の斬新なプロダクトの開発を担当していたりもします。
そして今、私たち自身が自社製品を持つことを試み始めています。
前述の文脈からすれば、修行の場というよりも、自由度が高く良い意味で未成熟な環境で思い切り自分の力を試してみたい、という方に良い環境なのではないかと思います。
最後は結局宣伝ぽくなりました。すみません(笑)。