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【ためになる寓話シリーズ】木こりのジレンマ

「木こりのジレンマ」のお話はご存知でしょうか。

ある木こりが斧で木を切っていたが、なかなかうまく切れない。

その様子を見ていた通行人が斧の刃が欠けていることに気づき、刃を研ぐことを進言します。

「木こりさん、刃がかけているようですよ。手を止めて刃を研げばどうですか?」

それに対して木こりはこう答えます。

「木を切るのに忙しくて、それどころじゃないんですよ」

ん-なアホな!とキレキレのツッコミを入れたくなるような見事なオチでしたね。


あなたの周りに木こりさんはいませんか?

賢明な読者の皆様はお分かりかと存じますが、この寓話はあくまでも例え話。

実際にはそんな人はいません。

現代風に言うならこんな感じでしょうか。

人が集中出来る時間は限りがあるので、こまめに休憩を取るべきだ

仕事道具にはある程度コストをかけて、なるべく良いものを使おう

一日の仕事のアウトラインを作成してから仕事に取り掛かりましょう

こんな仕事が出来れば木こりさん認定からは逃れられそうです。

せっかくなのでもう少し掘り下げて

上記は目に見える、わかりやすい例でした。

もう少し掘り下げてみましょう。

こんな刃の研ぎ方もありますよ、というお話を聞いてください。


私はセールスパーソン上がりの経営者なので、商品を販売することが得意ですし大好きです。

「じゃそれちょうだい」「その契約書サインするよ」「この間の提案書、社内の稟議通ったよ」

これらの言葉をいただくことは至上の喜びであり、これがあることで明日もまた頑張れます。

売上のノルマも達成し、ひと安心です。


そんな私でもお客様の購入のお申出を断る時があります。

それは次のような場合です。

・所望されている商品・サービスがそもそも問題の解決になっていない

・少し値段は上がるが、費用対効果が何倍にでも見込める提案を持っている

・逆に、そのお客様にはオーバースペックになってしまう


なぜなら、セールスパーソンにとって販売はゴールかも知れませんが、お客様にとっては購入はスタートだからです。

購入後の満足度が高くないと、信頼を得ることは出来ません。

お客様の問題を解決しないと、販売した商品・サービスに価値はありません。

信頼もなく価値もない販売から感動は生まれません。


断るということで目の前にある成果を一旦手放し、もっと大きな信頼を得る。

どんな太い木でも切り倒せそうではありませんか?

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