私の原点は、家業だった貿易商社で「日本の希望を海外で形にする」仕事でした。
依頼される商品は毎回違いましたが、モノづくりの本質はどれも同じ。
“誰かの想いを形にする”ことに、変わりはなかったのです。
ただ、経験を重ねるほど、お客様が本当に必要としているものに気付いていないことも多く、商品開発のプロセスそのものが「面倒でやりたくない」という声も耳にしました。
実際、義務感から発想された商品は、なかなか的を射ないこともあります。
そこで私は、「私に言えば全部解決する」存在を目指そうと決めました。
楽しい部分にだけ集中してもらう。それが結果として、より満足度の高い商品につながると気付いたからです。
数年前、ある商品開発に携わったお客様が「楽しかった仕事の一つだった」と話してくれました。
その言葉が、私にとっての“仕事の成功”であり、テクノインペックスの存在意義そのものだと思っています。