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【社員インタビューVol.1】非母語話者教師ならではの角度から学習者の長所を伸ばせる講師を目指して

留学事業ユニット 教務チーム所属 李 柳/Li Liuさん

中国大連出身。2017年に日本の大学へ留学。新卒でIT企業へ就職しSES営業として従事。その後個人事業主としてITエンジニアの面接指導、外国人児童への日本語指導、日本語主専攻の大学生への日本語指導をなどを行う。現在はTCJ(東京中央日本語学院)の留学事業ユニットの教務チームで、大学院進学クラスと初級クラスの日本語教育や進路指導などを担っている。

簡単に自己紹介をお願いします!

李柳と申します。中国の大連出身です。趣味は飼い猫と一緒に寝ることで、毎日1日の終わりに癒しをもらっています。嫌いなものは茄子と運動です。(笑)

子どものころから語学が好きで、大学で日本語を専攻しました。初めは地理的にも近いし、漢字もあるので習得しやすそうだなという気持ちで日本語を選びましたが、学んでいく過程で日本語の美しさに魅了され、文化背景なども自分の目で見て学びたいと思い、日本に留学に来ました。留学してから頑張ったことは、とにかく流行語や若者ことばを覚ることです。同年代の友だちが話している言葉は教科書にはない言葉ばかりなので、友だちとの会話以外でも、テレビ、ネット、雑誌などから流行り言葉をとにかく必死にたくさん覚えました。この経験は日本に来る留学生全員に共通していると思いますので、留学生の方へ実体験としてアドバイスしています。

これまではどのようなキャリアを歩まれてきましたか?

大学を卒業後は、日本のIT会社企業でSES営業をやっていました。仕事の内容としては、自社のエンジニアを顧客先へ提案、エンジニア稼働後のフォローを担当していました。顧客先に自社のエンジニアを提案する際に、お顔合わせ(面談)のような場があるのですが、外国籍のエンジニアを提案する際は、まずは私と面談練習をするようにしていました。その際に、「李さんが教えてくれた日本語が面接で役に立ちました。」「李さんのおかげで、仕事が決まりました。ありがとうございます。」と何回も言われたことがあり、自分が日本語を教えることでより多くの外国人のキャリアに役に立てたらいいなと思い、日本語教師を目指しました。

TCJ(東京中央日本語学院)に入社をした経緯や決め手を教えてください。

私が初めてTCJに出会ったきっかけは日本語教師養成講座です。日本語教師としてのキャリアを積むために、TCJの日本語教師養成講座に入学しました。養成講座で出会った講師たちの教え方はとても分かりやすくて感動しました。また、講師の中に、「私もこんな日本語教師になりたい!」と思えた理想的な講師の方がいらっしゃり、その方が大きなきっかけで、私もTCJの講師として活躍したいと思い、TCJに入社することを決めました。いつか自分もその講師のような、理想の講師になれたらと思っています。

また、養成講座受講中に江戸川区教育委員会が実施する「入学前にほんごひろば」事業に参画させていただき、修了前から貴重な日本語指導経験をいただいたことも、入社の決め手となりました。TCJは日本語学校の中でも大手であり、官公庁の事業も請け負っていて、日本語教師として様々な経験を積めること、は就職先を選ぶ上でとても魅力的でした。

現在の仕事内容を教えてください。

現在は、留学事業ユニットの教務チームに所属し、留学生として来日した学習者の方に、日本語の読み書き・会話・文法・語彙・リスニングスキルなどの日本語指導や言語スキルの向上をサポートしています。また、授業以外では、授業計画の作成、教材やカリキュラム選定、進路指導などのクラス担任としての業務もあり、学生の理解度や学習方法に関する個別相談にも応じ、学習計画の提案を行うこともあります。クラスの授業進度を管理し、学習環境が向上できるよう、学習者間の協働やコミュニケーションを積極的に促進しています。日本語教育以外にも、留学生が異文化である日本での留学生活を安心して過ごせるように、日本の文化・習慣・社会常識についても教えています。

また、非母語話者教師である強みを活かし、営業チームと連携しながら日本語の勉強面や生活面で何か困っている学習者に対し留学生の先輩として一緒に話し合い、学習者が安心できる環境を提供しています。

日々の業務で大切にしていることは何ですか?

私の日本語教師としての経験はまだまだ浅いですが、在日外国人として日本で生活している経験や私自身が実際に日本語を勉強したという経験がありますので、その経験を活かした授業準備を大切にしています。例えば、とある文型を教える際も、私自身が学んでいた際に難しいと感じたことはなかったか、学んだ後に、いつ・どこで・誰に対して使用したかを振り返るなど、当時私自身がインプットやアウトプットをした際の経験を活かした応用練習の組み立てに工夫するなど、非日本語母語話者ならでは視点を大切にしています。

また、授業を行う際は、学習は一人一人ではなく、チームで行うことを常に意識して、授業を進行しています。学習者同士がチームで協力することで、共感の機会が増え、学習環境が温かく支え合いのある場所となります。チームでの学習を通じて、学生はコミュニケーションスキルを向上させ、異なる背景を持つ人々と円滑に対話する能力を養うことを意識して取り組んでいます。

TCJ(東京中央日本語学院)に入社してよかったなと思うことは何ですか?

まずは理想の講師と働けるところです。授業スキルはもちろんですが、学習者に寄り添い一人一人に合ったアドバイスができる講師はまさに私の”理想の先生”。一緒に働ける環境は日々勉強になるとともに、とても刺激になっています。また、TCJはすべての職員に対し何事も平等に扱ってくれます。もちろん、役職や役割によって目標や担当する業務内容に違いはありますが、役職や役割が同じであれば、当たり前のことかもしれませんが、非母国語話者教師と母国語話者教師において、目標や担当する業務内容に違いはありません。母国語話者教師・非母国語話者教師みんなで同じ目標に向かって日々一緒に取り組み、楽しみながら働ける職場環境がとてもよかったなと思います。そしてTCJには、留学事業ユニット以外にも、留学以外(社会人や生活者の方向け)の日本語教育を行うROC事業ユニット、私自身も通った、日本語教師の養成を行う養成講座事業ユニットがあり、日本語教師としてのキャリアパスが多様なのも魅力の一つです。

仕事のやりがいや魅力を教えてください。

学習者が日本語を学んで成長していく過程を見守ることは非常にやりがいがあります。学習者が日本語のスキルを向上させ、自信をつけ、自己表現力を高める様子を常に間近に見ることができます。授業内で教えた日本語や日本文化への理解が、学習者たちのこれから日本での生活に役立ち、「ありがとうございます。とても勉強になりました」と言っていただけることが何よりもやりがいを感じます。また、授業準備の時、様々な分野の知識に触れることができ、視野を広げることができ、自分の成長も日々感じています。教師、学習者がともに成長できるのはこの職業ならではのやりがいだと思っています。

入社前と入社後の自分を比べて成長を実感できるポイントはありますか。

日本語教育以外の専門知識を取得することができました。現在は、大学院の進学クラスを担当し、研究計画書の指導もしています。指導をする際に、日本語文法のチェックだけでなく、文章の構造・研究内容の合理性なども見る必要があります。また、芸術や理系修士に進学している学習者も多いため、研究指導をするにあたっては、自分から専門知識を調べないと指導をすることができません。また、入社以前は自分の母国と日本の習慣や文化は知っていましたが、TCJに入社してからは、多国籍な学習者と接することで、今まで知らなかった習慣や文化を知ることができ、国際的なコミュニケーション能力を高めることができたと実感しています。

今後の目標を教えてください。

自身の日本語教授スキルの向上と、一人でも多くの学習者の夢の実現のサポートをするということはもちろんですが、私たちが目指しているビジョンである「日本語教育を通して世界中の人に人生を変える機会(path)を提供する」が実現できるようになりたいと思っています。そのためにTCJで今までにない日本語教育に関するサービスを自社開発しながら、私たちの理念を世界各地の学習者のところにお届けできるように頑張っていきたいと思います。

最後に、未来の仲間に一言お願いします。

日本語学習者の目標実現に最後まで伴走をすることは私たちの使命であり、ぜひ一緒に、世界中の人に人生を変える機会を提供しましょう。TCJはリモートワーク、フレキシブル勤務の導入、DXやAI活用を積極的に取り入れ、これまでにはなかった日本語教師の働き方を推進しており、とても働きやすい環境です!

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