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公務員から中小企業コンサルへ!地元企業を笑顔に繋げる港さん

Profile:

徳島県鳴門市出身。高校卒業後、大学進学を機に上京。大学卒業後、東京都台東区役所に入庁。福祉事務所でケースワーカーとして勤務。その後、経済産業省製造産業局への出向を経て、同区役所の文化産業観光部産業振興課に配属。2022年4月サクシードに入社。


―サクシードに入社されてからどのくらい経ち、現在はどんなことをされていますか

昨年(2022年)4月1日に入社し、気づけば10カ月程が経ちました。

入社当初は、埼玉事務所で泉谷さん(ストーリー「Wantedlyからの初採用!外柔内剛の熱い男、YKK AP出身の泉谷さんに注目!」参照)と2人きりでいることが多かったですが、今はメンバーが増えてきています。現在は、中小企業の事業計画書の策定と、地域特化型M&A・経営資源引継ぎWebメディア「ツグナラ」 (tgnr.jp)を拡げていくことがメインの業務です。

―前職は区役所職員と伺いました。ご経験について、まずざっくり教えて下さい!

まず、ケースワーカーとして勤務しました。生活を送る上でお困り事を抱えている方々の相談を受けて、今後の生活のことや経済的に自立するための方法などをいっしょに考えました。その後は、経済産業省の製造産業局という部署に出向になります。日本の製造業が国際競争で勝ち残っていくための施策を実施してきました。個々の家庭と丁寧に向き合う必要のあったケースワーカーの業務とは、また違う種類の業務でした。中でも印象に残っているのが、日本とEUとのEPA(国際間の経済連携協定)交渉を担当したことです。国内外での調整事項が多く、言葉の壁もあったので、困難なことが多い業務でした。だからこそ、EPA発効が報道されたときは、大きな達成感を味わうことができました。台東区に戻ってからは産業振興課で、地域企業やクリエイターと連携して地域の活性化を目指す事業を企画、運営してきました。

―台東区という地域はどんなところでしたか

「台東区」と言うと、ピンとこない方も多いと思いますが、「上野」や「浅草」と言うと「あぁ~」と言ってくれる方が多いです。文化産業観光部の産業振興課という部署に所属していましたが、部内には観光課がありました。台東区は、観光地が有名なので、観光課に対抗心を燃やして、「上野、浅草だけじゃない、ものづくりの街、台東区」と謳い始めました。笑

台東区って、実は日本有数のファッション雑貨の生産地なんです。面積は、東京23区の中でも一番小さく、10k㎡程なので、端から端まで自転車でも移動できます。そんな規模感なので、大きな工場があるわけではないですが、小規模な製造業者や個人で活躍されているクリエイターが数多く点在するのが特徴です。そういった作り手の方々を住民の方に知ってもらう仕掛けを企画したり、販路開拓につながるような施策を実行したりしてきました。

―区役所職員として勤めるうちに気持ちに変化はありましたか

学生時代からずっと、「社会のために働く」という気持ちがあって、これは今でも変わっていないし、今後も変わらない私の人生の軸です。「社会のためとは?」と考えたときの社会の最小単位は「人」だと思っています。だからこそ、まずは目の前の「人」のために働きたいと考えています。最初のケースワーカー業務は、公務員になるからには必ず経験したいと考えていて、採用面接でその想いを伝えたら実際に配属されました。

経済産業省と産業振興課での業務は、中小企業の経営者の方々と話す機会が多かったです。彼ら、彼女らの抱えている想いやビジョンは相当なもので、地域の中小企業を支えなければ日本に未来はないと感じました。最近では、新型コロナウイルスの影響を直に受けて、辛い思いをしている姿も間近で見てきました。中には、「夜逃げしようかと思う」と話してくれる経営者もいました。冗談だよという表情の奥に、本気で考えたこともあるんだなと汲み取れて、返す言葉が見つけられなかったこともありました。「社会のために働く」という私の人生のテーマに変わりはないですが、その中でも「中小企業のために働きたい」とより具体的に考えるようになりました。

―地域企業のコンサルタントに転職を決意したきっかけはどのようなものでしたか

経済産業省や区役所で体験した仕事を通じて、地域が元気になるためには中小企業の活性化が必要不可欠だと感じたからです。地域の雇用を守り、地域のサプライチェーンを支えているのは、地域の中小企業です。そういった中小企業を支えながら、「地元企業の熱い想いを多くの人に届けたい」「社会全体を盛り上げていきたい」と感じ、そういった理念を持つ職場を探すことになります。


―サクシードのサービスに繋がるような業務や実績はありましたか

台東区では、区内の中小企業をまとめて紹介できるポータルサイトを新たに構築しました。SNSの活用も検討して、ファッション雑貨関連の事業者が多かったので、親和性を感じたインスタの運用を開始しました。1年弱でフォロワー数は6,500人程になり、区を代表するSNSアカウントのひとつに成長させることができました。住民の方と地域の中小企業がより身近な関係となるような流れを作れたのではないかと思います。街の中小企業の方から、「港さんがやってるインスタ見て、ショップに来てくれた人いたよ」というお声をいたるところからいただけるようになって、やって良かったと感じました。

地域を発展させていくため、その地域に根差した中小企業の想いを多くの人に知って欲しいという考え方は、サクシードの「ツグナラ」にも共通していて、「これだ!」と思いました。

―水沼さん(弊社社長)も「ツグナラをやりたいと言って入ってきた人は港さんが初めて」とお話ししていましたね!サクシードを知ったきっかけは何でしたか?

正直、転職活動を開始した当初はコンサルタントの仕事について具体的なイメージが浮かんでいませんでした。中小企業の役に立つ仕事ということで、コンサルタントについて調べましたが、検索結果で出てくるのは規模の大きそうなコンサル会社ばかりで、地域目線を大事にしたいと思っていたので、むしろ少し違うかなと思っていました。そんな時、とりあえず登録してみた転職サイトでサクシードに出会い、ツグナラを知りました。本当に「出会い」でしたね。

実は、市川さん(弊社取締役)と最初会うまでは、他の会社に行くつもりでした。前職の経歴を活かしながらも、地域の経営者を支えることのできる会社で、実際、そっちに行った方が即戦力になれたと思います。サクシードを選んだのは、市川さん、水沼さんとお話させていただく中で、このサクシードという会社は、「人」を一番にみてくれる会社だなと感じたからです。苦労して当たり前という覚悟のもと、「ツグナラがやりたい」と伝えました。

―この不況の時代に、安定した公務員から転職するなんて、思いきった判断でしたね!

よく言われますが、私は公務員が安定しているなんて思っていません。

妻に転職を相談したときも、二つ返事で「いいんじゃない、好きに生きれば」と言ってくれたことが大きかったですね。

―「ツグナラ」の取材時に同席する機会があったのですが、貫禄ある経営者を前に港さんが落ち着いた取材をされていて驚きました。緊張しないんですか?

前職の仕事柄、状況や背景が様々な相手とお話をし、色々なケースを経験しました。住民だったり、経営者だったり、国会議員の先生に提案や交渉をすることもありました。色んなパターンを経験しているので、緊張はしない方かもしれません。

ツグナラは、2022年6月に東京・埼玉、12月に大阪もオープンし、掲載企業が続々と増えてきています。さらに、47都道府県への展開に向けて、急速に進み始めました。見える景色がどんどん変わる中で仕事ができるのは、私にとって大きなやりがいです!

―とてもパワフルで頼もしいですね。仕事をする時に大事にしていることはありますか?

常日頃から地域の中小企業がもっと元気になれるために、自分に出来ることをしていこうと思っています。

どうしても目の前の仕事に追われると心にゆとりが無くなりがちですが、その先に何があるのかを思い浮かべながら仕事をするように意識しています。自分の仕事を通じて、中小企業の皆様が笑顔になり、地域が発展していく未来を思い描くと、「やるか!」と思えますね。

―埼玉事務所が本格稼働してまもなくの入社でしたが、事務所の雰囲気はいかがでしょうか。

埼玉事務所にも新たなメンバーがどんどんと増えて、活気づいてきました。コンサルタントだけでなく、アシスタントとして、パートタイムで働く仲間も入ってくれました。一足先に埼玉で働いていた私と泉谷さんは、「二人きりだった頃が既に懐かしいね」なんて言いながら、埼玉事務所を引っ張っていこうと意気込んでいます(笑)



―お仕事だけでなく一児のパパとして、子育てにも奮闘されているんですよね!

娘は、2歳を迎えましたが、日々成長を感じます。パパママあるあるだと思うのですが、成長を感じることが、嬉しくもあり、いつかは親元を離れるんだなと少し寂しくもあります。妻と共働きで、仕事と家庭の両立が大変なことも多いですが、妻と娘の存在が私にとって大きな支えです。

コロナの影響で保育園から登園自粛要請が出されて、急遽仕事を休むこともありました。イレギュラーな事態が発生したときも、会社が理解を示してくれるためとてもありがたいですね。

―港さんの描くビジョンを教えてください。

前職と全く違う分野であるコンサルタント職は、高い専門性と幅広い知識が要求されます。私にとっては、大きな挑戦ですが、サクシードであればやっていけると思っています。

「ツグナラをナショナルブランドにしたい」というのが、私が密かに抱いている夢です。ただ、今はそのために、まずは焦らずに一歩一歩着実に進んでいきたいと考えています。

中小企業を支援し、元気になってもらうことで、地域が発展し、社会が今までより明るくなります。これからもまずは、目の前の中小企業の皆様に向き合って、「社会のために働く」という私の人生のテーマを突き詰めていきたいです。

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