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身体の見立てをAIで民主化、誰もが生涯自分の足で歩き続けられる世の中を目指して

今回は、eightis株式会社の代表取締役社長、中村和睦(なかむらかずちか)に、eightis創業に至った経緯や起業に込める想いなどについて話を伺いました。

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、中村さんがフィットネスの分野に進まれたきっかけを教えてください。

数年間、サッカーとフットサルを競技としてやっていました。しかし、サッカー人生は怪我のオンパレードでして、手術を4回ほど経験し、ドクターストップで引退を余儀なくされました。

そこから、自分のような故障や怪我での引退を選ばざるを得ない選手を減らしたいという気持ちから、トレーナーになり、フィットネスの分野へと進んでいきました。

ートレーナーの仕事をスタートさせてからはどうでしたか?

トレーナーの仕事を始めてからは、まずは先輩インストラクターから機器の使い方を学ぶことからスタートしました。

トレーナーの中には、お客さまから指名を受けて、1対1でサポートさせていただくパーソナルトレーナーの方々がいるのですが、先輩に「どうやったらそのパーソナルトレーナーになれるのか」というところを聞くと、そんなにすぐになれるわけないと言われてしまいまして。

やはりパーソナルトレーナーになるようなトレーナーさんたちは、10年越えのベテランばかりなんですよ。

しかし、密かに独自の身体調整法を日々研究していた事もあり、たまたま運良く自分を気に入ってくださったお客さまがパーソナルトレーナーとして診てほしいとクラブに推薦してくださり、半年ぐらいでパーソナルトレーナーデビュー出来ました。

ーチームトレーナーをやられるまでは、パーソナルトレーナーをやられていたという感じでしょうか?

そうですね。パーソナルトレーニングをやる中で、自分に信頼をおいてくださるお客さまの身体を良く出来ないということが多々ありました。その際に、自分のスキルの中で対処法を探すよりも、他のすごいトレーナーさんの力を借りれば、すぐに良くなるということを何度も経験しました。

このようなすごい方々と組んでチームトレーニングを行えば、本当にあらゆる方に対応できるなというイメージは当時からあったのですが、やはりまだチームトレーニングのような概念も一般的ではなく、簡単ではないという側面もありました。

ーでは、本格的にチームトレーニングに取り組むことになったのは(以前設立した)AVENDAからでしょうか?

そうですね、最初にチームトレーニングに取り組んだのは、eightis設立以前に創業した株式会社AVENDAの時です。

優秀なトレーナーさんたちを集めて始めたのですが、優秀ゆえに1人でなんとかできると考える方々ばかりで、なかなかチームでトレーニングを行うことは簡単ではなかったです。

「ここで別のトレーナーさんに情報を共有してほしい」「あなたには選手をこう言った状態まで持っていってほしい」とお願いしたり、進捗が思わしくない時は、解決できそうなトレーナーさんにスポットで手伝って頂いたり、といったマネジメントを行う必要がありました。

そこが何とか機能し始めてからは、「身体を治せる時と、治せない時の違いはどこにあるのか」というのをずっと確認していました。

ー今でもそれはずっと探し続けているのでしょうか?

そうですね。その時に「見立てのポイント」というのが非常に重要だということに気づき、今の流れに繋がるきっかけになりました。

ーなるほど。見立てが重要だと気づいたのは具体的にどういったタイミングだったのでしょうか?

チーム内で、トレーナーさんが「こうすれば必ず上手くいく!」という瞬間が必ずどなたにもあるんですよ。その瞬間までの過程を見ていると、見立てのポイントの見方がみんな一緒だということで。

ートレーナーさんそれぞれ考え方は違うので、属人的になりそうな気もします。

確かに、例えば膝に痛みを抱えているクライアントがいる時に、触って分かる先生もいれば、歩いているところだけを見て分かる先生もいる。

パッと見全然違うかもしれないが、話を聞いてみると結局は一緒のところを見ています。確認の仕方はそれぞれ独特で属人的で真似できないかもしれませんが、見ている部分は同じなんですよ。

見立てが合っていれば、解決手段は何でもいいと思っています。どの方法でも目的が一緒であれば良いです。

ーあまり今まではそのようなことに気付く人はいなかったのでしょうか?

優秀な先生やトレーナーの方は気づいていると思います。伝授するセミナーなどもあったりします。ただ、やはりまだ通説への落とし込みが弱く、属人的な見方に依存していると考えています。

そこを弊社でシステムとして確立することで、新たな扉を開ければと思います。

ーそのシステムですが、2019年にはシステム化されていますが、eightis設立前に諸々着手をされていたのでしょうか?

はい。最初はアナログでしたが、見立てからトレーニングまでという一連の流れを完成させて、仮説検証を繰り返すといったことをやっていました。

この仮説検証を行う中で、クライアントが、安定して回復に向かうことができると確信しました。

ーなるほど。そのシステムがあれば、いわゆる経験の浅いトレーナーさんでも安定してクライアントを良くすることができそうですね。

そうですね。自分の知人が膝を悪くした際にそのぐらいなら整骨院に行けば、わりとすぐ良くなるだろうと思っていたら、整骨院にかかったことで逆に歩けなくなるぐらい悪くなってしまったことがありました。

そこでその先生のところに行って「どうしてこうなってしまったのか」色々聞いてみると、悪気があった訳ではなかったことが分かったんですね。そこで、見立てのポイントだけお教えしたら、劇的に良くなったということがあります。

一生懸命頑張っている人でも、見立てのポイントを間違うとこうなってしまうということを身を以て体験しました。アスリートのトレーナーだけでなく、街の整骨院のようなもっと色々な方にシステムを使ってほしいという思いからeightisを設立しました。

ーeightis(エイティス)の社名の由来は何かあったりするのでしょうか?

実はもともと「エイトアイズ」という名前でした。創業に関わったメンバーが4人だったので、8個の目でしっかりと見ようという意味を込めてます。

さらに、8の数字を横向きにすると「∞」の形にも見えるので、想いを持った素敵なトレーナーの方が世の中にどんどん増えていってほしいという願いも込めています。

ー経営をされる中で大切にしていることや心がけていることはありますか?

それぞれ得意なことが違う中で、お互いを尊重できるかですね。

トレーナー経験の中で「この分野ではあなたの方が優れているけど、ちょっと分野がずれたら、こっちの先生のほうが優れているよね」ということをたくさん体験しました。

どっちが上か下かではなく、尊重してはじめて1つの組織になると考えています。

ーでは最後に、「こういう人と一緒に働きたい」というのはありますか?

想いの部分を最も大切に考えている方と一緒に働きたいですね。

我々が創っているのは、世の中で原因が不明と言われているような痛みなどの解明にも繋がっていくような画期的なシステムですので、世界を変えていこうという意思を持った方とぜひ働きたいです。

ーありがとうございました。

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