震災をきっかけに生まれた私たちの会社
2011年当時、弊社代表の折笠はPanasonicにて通信・コンピューター関係の仕事に従事したのち、会津へ戻り飲食店を営んで数年が経っていました。良いスタッフやお客様に恵まれ、飲食業を天職だと感じていた日々。
そんな中起こった東日本大震災と原発事故。
子を持つ親として、福島にとどまってこの仕事を続けることが最善なのか。自分はこのままでいいのかと葛藤していました。
「原発に代わる『再生可能エネルギー』の普及」を使命に
折笠は原発をはじめとするエネルギーについて書籍や講演会から学びを重ねる中で、ひとつの確信を得ました。
「自分の子供や孫の世代に、安全で豊かなエネルギーと地域社会を残すために、今、自分ができる事。
それは原発に代わる『再生可能エネルギー』の普及を進めることだ」
飲食業をやめ、再生可能エネルギー普及事業に取り組むことを決意。
2012年「会津太陽光発電株式会社」を設立しました。
設立から9年。多くの方に支えられながら再生可能エネルギーの普及に奮闘してきました。
震災から10年 社名変更、新たなステップへ
2020年、高含水廃棄物等を固液分離する高圧真空脱水装置のメーカー「株式会社RYOENG」を子会社化。取引先の方々からは「太陽光発電を扱う会社がなぜ排水処理機器のメーカーと?」と不思議がられました。
㈱RYOENGは工場排水・下水汚泥・食品加工残渣などを含水率最大50~60%程度まで絞る事が可能な、非常に高い技術を有するメーカーです。廃棄物が軽量化できれば、産廃費用を半減するだけではなく、焼却処理に使用する化石燃料を大幅に削減する事ができ、CO2削減にも貢献できます。廃棄物によっては専用ボイラーで熱を生み出し、再利用することも可能です。
この技術は国内のみならず海外においてもSDGs達成に大きく貢献できると確信。一緒に取り組んでいきたいと考え、子会社化に至りました。
そして2021年。「会津太陽光発電㈱」と「㈱RYOENG」、加えて水処理事業を行う「株式会社クイックリン」3社の事業統合により、社名を現在の「RYOENG株式会社」に変更しました。
3社が一体となって取り組む事で、地球温暖化防止と持続可能な社会の実現により貢献できると考えています。
従来の再生可能エネルギー発電に関わる事業を「エネルギー事業部」とし、排水処理及び汚泥処理に関する事業を行う「環境事業部」を新しく設置しました。
従来の再エネ事業は福島県と近県を対象としていましたが、社名変更を機に川崎にも事務所を開設し、排水処理のお困りごとは日本全国どこのお客様にも対応可能となりました。
「環境事業部」の想いは「地方の小さな企業・工場を助けたい」。大手の排水処理事業者の機器を導入することが難しかったり、排水処理の知識不足で困っている企業や工場をサポートしたいと考えています。高品質かつ低価格な製品を提供する「水処理のユニ◯ロ」が裏キャッチコピーです。
「目の前の水をきれいにすることが、世界中の水をきれいにすることに繋がる」と、環境事業部の技術者兼営業リーダーの石井は語ります。
再生可能エネルギーも同じです。輸入に頼り切りの日本のエネルギー。それを、ひとつの家、会社、街から変えていくことで世界が変わると信じています。
震災から10年。新しい体制で頑張ってまいります👍!!