What we do
私たちファーマーズサポート株式会社は、IoTや人工知能技術を活用したシステムで、農家の皆様の課題解決を目指している会社です。現在は畜産をはじめとする一産業向けに、AI・IoTを活用した牛用の完全非接触型「分娩予兆検知システム」「発情検知システム」の研究開発・提供を行っています。
■スマート畜産管理システム「MOOVIE(モービー)」■
MOOVIE(モービー)は、カメラで取得した牛の画像をAIが解析して畜主に通知する、スマート畜産システムです。
・分娩予兆検知システム
牛の分娩予兆をIPカメラの映像からAIで検知し、通知を行います。リアルタイムのモニタリングも可能なので、見守り時間の削減など畜産農家の負担軽減や分娩事故の低減、畜産経営の効率化に貢献します。
・発情検知システム
AIが乗駕行動を検知すると画像とともに通知します。
分娩予兆検知システム・発情検知システムともに専用アプリケーション「MOOVIE」で運用できます。また、アプリではカメラ映像の確認や、牛の個体登録も可能です。
見回り等の飼養管理の負担を減らしつつ、より安全な分娩・繁殖の実現と、畜産経営の効率化をサポートします。
▍開発実績
鹿児島県の支援を受け、2017年10月~2019年2月まで技術実証を実施。2019年にモニター試験を開始し、2021年に「分娩予兆検知システム」「発情検知システム」をリリースしました。
■今後の展望■
鹿児島の畜産従事者に向けた事業展開を行っていますが、近年は県外からの需要に加え、魚の養殖など畜産以外の領域へのニーズも増加傾向にあります。今後は一次産業全般をサポートできるようなサービスの研究開発も進めていく考えです。
また、海外展開を目標にサービスや技術の向上を図り、製品カスタマイズや開発に挑戦。
ゆくゆくはIPOも目指しており、組織をより成長させたいマインドを持つ方をお待ちしています。
Why we do
■AI・IoTの積極活用で農家の心労軽減・経営に貢献■
農業従事者の後継者不足や高齢化など、農業分野には一筋縄ではいかない課題が存在します。また、慢性的な人材不足は農業経営の安定化にも影響しかねません。
私たちは農業に携わる皆様に寄り添い、苦労を理解しながら、日々の管理や心労が軽減される仕組みを提供してまいります。
■起業から今につながるストーリー■
IT業界で働いていた代表は、農業関係者である弟から畜産業界の現状を聞き、農家の皆様が置かれている過酷さを知ります。農家は年5%レベルで減少しているものの、今まで通りの生産量を維持しなければなりません。家畜分娩の取り扱い一つをとっても、1~2週間前から昼夜を問わず見回りが必要で、心身ともに無理を重ねることで成り立っている状態でした。
慢性的な人手不足・高齢化にあえぐ農家の負担を抑えられる仕組みをつくろうと独立を決意し、早稲田大学との共同研究を開始。県内農家の協力のもとAI・IoTを活用した研究開発を重ね、2017年9月にファーマーズサポートを立ち上げるに至ります。
How we do
■事業の特徴■
後発企業ながらAIとカメラを駆使し、従来とは異なるアプローチで畜産領域に挑戦しています。特にMOOVIEは、AIの深層学習と物体検知の技術を使っています。牛にIT機器を装着して調整したり、洗浄したり、メンテナンスしたりする必要はありません。カメラとAIだけで、牛に触れることなく作業ができるため、設置工事だけで導入でき、あとはカメラの簡単な管理で運用できます。
■活躍中のメンバー■
現在は代表とエンジニア、マーケティングの3名で事業を進めています。
人工知能のスキルを高めるべく研究開発に挑むエンジニア、畜産業界の知見を深めようと学習を頑張るマーケターという、熱い思いを持ったメンバーです。
■オフィス環境・働き方■
オフィスやリモートワークで業務を進めつつ、ときにはエンジニア自ら農家さんのもとに出向くこともあります。普段はそれぞれの領域で役割をもって働いていますが、ミーティングのタイミングで顔を合わせ、ざっくばらんに会話を交わしています。