ライバー向けの新しい副業アプリ「OSHIAI」
ライバー向けの新しい副業アプリ「OSHIAI」
https://oshi-ai.com/
OSHIAI(オシアイ)株式会社は「OSHIAIはAI技術を活用することで1対1のコミュニケーションを同時に実現する」という体験を作り、AI技術を活用した新しいエンターテインメント体験を提供する会社です。
リクルート、SHOWROOMでのキャリアを経て創業した代表取締役の嵐亮太に、起業の経緯や会社のビジョン、そして目指す未来について語っていただきました。
嵐 亮太 / OSHIAI株式会社 代表取締役
2016年新卒で株式会社リクルートマーケティングパートナーズへ入社。 2018年にSHOWROOM株式会社に転職し、同社の営業やIPプロデュース業務に携わる。 2020年10月から新規事業であるバーティカルシアターアプリ「smash.」の事業責任者に就任し有名アーティストとのタイアップなど牽引。 2024年より日本発で世界一のエンタメアプリを作るべくOSHIAI株式会社を創業し、ビジネス開発をリードする。
ライブ配信サービスで感じた課題を解決する可能性
エンタメ×IT業界のスペシャリストが集まっているチーム
OSHIAIは「ライブ配信の次」をつくる
――OSHIAIはライブ配信サービスで感じた課題を解決できると考えていらっしゃるそうですね。
嵐: ライブ配信は革新的なコンテンツでライバーという職業を生み出したり、配信を通して自己実現した方がいたりと、多くの価値を作ってきました。ですが、一方で他のSNS同様に誹謗中傷や、心身の疲弊など、いくつかの課題がありました。
例えば、配信者側の課題としては、ランキング上位を目指すために24時間配信するような過酷な状況が生まれることがあります。そして、その上で負けてしまうとメンタルが折れてしまうケースも少なくありません。また、配信は生放送なので、匿名ユーザーからの誹謗中傷でメンタルダメージを受けることもあります。
こうした裏側の苦労は、配信者だけに限らず、マネジメント側も大変な努力をしているのですが、なかなか解決が難しい問題です。結果的に稼げている配信者もいますが、継続性という観点では多くの課題があると感じていました。
――OSHIAIはそれらの課題をどのように解決しているのでしょうか?
嵐: OSHIAIは配信者本人ではなくAIが対応するため、配信者の精神的・時間的負担を大幅に軽減できます。多少厳しいコメントがあっても一次受けをAIが行うため、直接的なダメージを受けにくくなります。
また、アイは24時間365日ファンとのコミュニケーションが可能なので、配信時間に縛られることもありません。
リスナー側から見ても、ライブ配信は「その時間に見られなければ体験できない」という制約がありました。仕事の会議や家族の行事など、避けられない予定があると配信を見逃してしまいます。これは「演者起点でコンテンツがリアルタイムに展開される」という特性によるものです。
一方、AIチャットは「ユーザー起点でコンテンツの提供が始めることができる」ので、時間の制約がありません。いつでも好きな時に「推し」とコミュニケーションが取れるという価値を提供できています。
つまり、OSHIAIはライブ配信の代替ではなく、ライブ配信と共存しながら、新たなファンエンゲージメントの形を提供していると言えます。それぞれの良さを活かしながら、ファンとタレントの関係性をより豊かにする手段になると考えています。
――OSHIAI株式会社のチームについて教えてください。どのような特徴がありますか?
嵐: 私たちのチームの特徴は、経営や技術など各分野のスペシャリストが集まっていることです。私自身は未熟ながらも、エンタメ業界には一定のご縁や理解がある一方で、共同創業者の佐々木は技術面に非常に強みを持っています。
また、事業の立ち上げ経験を豊富に持つエンジニアチームがあり、彼らはデータドリブンな意思決定を得意としています。基本的に私たちは、営業で伸ばすというよりも「プロダクト主導で成長する」ことを目指しています。そのためには、データに基づいて素早く意思決定できる体制が不可欠です。
チームメンバーの共通点としては、「新しいもの好き」「行動が早い」という特性があると思います。
――会社の企業文化やバリューについても教えてください。
嵐: 会社のミッションは「エンタメをアップデートする」こと。OSHIAIにより、日本のエンターテインメント業界を次のステージに導きたいと考えています。
バリューとしては、「圧倒的当事者意識」「ワクワクしてるか」「取捨選択」「スピード」を掲げています。常に自分ごと化して事業に取り組むことを前提に、自分たちが心から楽しめるプロダクトを作れているか、本当に必要なアクションかを考え、そして必要なことを最大スピードで達成する、そういったチームになっております。
AIは、10人以下の小さな組織でも、スピードを武器に市場ポジションを確立していくことが可能な領域だと考えております。大手企業が大きなリソースを持って参入してくる前に、私たちがポジションを確立することが重要だと考えています。
――どのような人材と一緒に働きたいですか?
嵐: バリューそのままですが、新しいもの好きで、行動が早く、圧倒的当事者意識を持った人材を求めています。当社は新しい技術を活用した、トレンドの最前線にあるサービスを提供しています。そういった環境で「当事者意識」と「スピード感」を持って挑戦できる方と一緒に働きたいですね。
年齢や経歴にはこだわりません。実際に20代前半のメンバーもビジネスの最前線で活躍しています。前職での経験から、私自身が挑戦的な環境で成長できたように、次の世代にも同じような機会を提供したいという思いがあります。
結局のところ、「この人と一緒に仕事をしたい」と思える人材が理想です。技術やスキルは後からでも習得できますが、スピード感や当事者意識は持ってきてほしいと思ってます。
――2025年2月に一般ユーザー向けの機能も追加されましたが、今後の展望を教えてください。
嵐: 直近では、一般ユーザーも自分自身の分身AI「アイ」を作成できる機能を追加したことで、ユーザー層が大きく広がりました。今後、クリエエイター、ユーザー共にボリュームを増やしていければと思っております。
また、日本国内にとどまらず、アジア圏を中心としたグローバル展開も視野に入れています。日本のコンテンツは海外でも人気がありますが、言語の壁がありました。AIを活用することで、その壁を越えられる可能性があります。
――OSHIAIが目指す未来像を教えてください。
嵐: ライブ配信によって1対Nのコミュニケーションが多数生まれ、推しとファンの距離がぐっと近づきました。OSHIAIはその次のステージとして、1対1のコミュニケーションを多数実現する世界観を作り出したいと考えています。
ファンとタレントの関係性は常に変化しています。かつてはテレビやラジオを通じた一方的な関係性でしたが、SNSの登場で双方向のコミュニケーションが可能になり、ライブ配信でさらにリアルタイム性が高まりました。
OSHIAIはその次の段階として、AIを介した新たな関係性を創造します。ファンは時間や場所の制約なく「推し」とコミュニケーションでき、タレントは物理的限界を超えて多くのファンと「個別に」つながることができるようになります。
これはエンターテインメント業界における大きなパラダイムシフトになると信じています。そして、日本発のサービスとして世界に発信していきたいと考えています。
――最後に、これから挑戦を続けていく上で大切にしていることは何ですか?
嵐: まず常に「私たちはワクワクしているか」を問い続けることです。興味を持てない領域で働いても楽しくないし継続もしません。だからこそ、自分たちが本当に面白いと思えるサービスを作り続けることが重要だと思っています。
また、スピード感を持ちながらも、興味が広がりやすい性格なので、優先順位をしっかりつけることを意識しています。
そして何より、この領域でのスピードの重要性です。AIの分野は日々進化しており、大手企業も参入を狙っています。私たちのような小さな組織だからこそ、スピード感を持って市場を開拓し、ポジションを確立していくことが重要です。
AIとエンタメの力で、ファンとタレントの新しい関係性を創造し、日本発のサービスとして世界へ挑戦し続けたいと思います。OSHIAIにご興味を持たれた方は、ぜひ一緒に新しいエンターテインメントの形を創り上げていきましょう。